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40種類以上のハチミツを揃える、「はちみつ専門店 エルスール」。

中央区文京町にある「はちみつ専門店 エルスール」は、40種類以上のハチミツとハチミツ関連の雑貨や化粧品、マリアージュして楽しめる紅茶などを揃えているお店です。店内に並べられている商品はどれも美しく、見ているだけでうっとりしてしまいます。今回は、お店を営むさえみさんにハチミツのことなど詳しくお話を聞いてきました。

 

エルスール

さえみ Saemi

1961年東京都生まれ。東京で結婚し、子育てがひと段落した頃にご主人の地元である新潟へ転居。2010年4月に、夫婦で「はちみつ専門店 エルスール」をはじめる。特に好きなハチミツは、フランス産のアーモンドの花から採れるハチミツ。お菓子作りに最適なんだそう。

 

安心・安全であることが第一条件のハチミツ専門店。

——「ハチミツの専門店」には初めてお邪魔します。どうしてハチミツのお店をやろうと思ったんですか?

さえみさん:以前は東京に住んでいたんですけど、主人の地元である新潟に引っ越すことになったんです。それをきっかけに「好きなことを仕事にしたいね」と夫婦で話し合って、ハチミツ専門店をはじめることにしました。ハチミツを食べるととても幸せな気持ちになれるので、夫婦ともにハチミツが大好きなんです。

 

——お店はいつからやっているんでしょう?

さえみさん:2010年の4月にオープンしたので、今年で13年目になります。お店をやることはすぐに決まったんですけど、ちょうどいい場所を見つけるまで1年くらいかかりました。思っていたより準備に時間がかかったんですが、あまり不安はなくて、好きなことができる高揚感で子どもの頃のようにワクワクしていましたね。

 

 

——店内には40種類ほどのハチミツがあるそうですね。どんな基準でお店に置くハチミツを選んでいるんですか?

さえみさん:安心、安全であることが第一条件です。そうでないとお客さまにおすすめできませんから。お店で扱っているハチミツは、すべて養蜂家さんやメーカーから安全・安心のお墨付きを得ているものなんですよ。お客さまから「○○のハチミツはありますか?」とリクエストをいただいて、取り扱いをはじめることもあります。お店をはじめてから、ハチミツの種類をたくさん知ることができて、とても楽しいですね。

 

——いろいろなハチミツがある中で、特に売れ筋の商品ってどれでしょう?

さえみさん:そうですねぇ……。「これがダントツに売れている」と言えるものはないかもしれません。お客さまの好みがさまざまなので、人気にバラツキがあるんだと思います。でも「マヌカハニー」は知名度がありますし、世界的に人気があるハチミツですよ。

 

——確かに、ここ数年耳にする機会が多いように思います。

さえみさん:ハチミツには、どれも抗菌作用があるんです。その中でも、「マヌカ」というニュージーランドにしか自生しない木の花から採れる「マヌカハニー」は優れた効能があると言われています。免疫力を高める効果があるので、ここ数年はコロナウイルス対策としても期待が高まっているハチミツです。

 

——ちょっと珍しいハチミツだとどんなものがありますか?

さえみさん:薬膳ハチミツとも言われている「龍眼」から採ったものがあります。これは「ハニー・オブ・ザ・イヤー」という美味しいハチミツを選ぶコンテストの海外部門で最優秀賞をとったハチミツです。濃厚でフルーティーなので、赤ワインのフルボディのような余韻が特徴です。それから「エスパルセット」という花から採れたハチミツも美味しいですよ。これも「ハニー・オブ・ザ・イヤー」で賞をとっています。クリーミーで滑らかな食感のハチミツです。

 

——「赤ワインのよう」という例えがありましたが、いろいろな種類があるところもワインみたいですね。

さえみさん:その年その年の気候などの条件によって味が左右されたり、不作の年があったりすることも含めて、ワインに近いかもしれません。好みも人それぞれ、という面でもワインに似ているところがありますよね。

 

ハチミツの旬は? ミツバチが特定の花の蜜を採れるのはどうして?

——ふと疑問に思ったんですが、ハチミツにも「旬」があるんですか?

さえみさん:そう聞かれることがよくあるんですけど、ハチミツに「旬」と言えるものはないかもしれません……。ハチミツは消費期限がとても長いので、美味しく食べられる時期が決まっている野菜や果物とはちょっと違うんです。ただ、決まった時期に新蜜が出るものや季節を感じられる限定商品はありますよ。

 

 

——もうひとつ不思議に思ったことがあるんです。アカシアのハチミツ、レンゲのハチミツなどと言いますが、そもそもミツバチってどうして決まった花の蜜を採ることができるんですか?

さえみさん:養蜂家さんが扱っているミツバチは、ほとんどが「セイヨウミツバチ」という種類で、特定の花の蜜を効率的に集めることができるように人類が改良した品種なんです。「セイヨウミツバチ」が頑張って働いてくれるお陰で、私たちはハチミツを楽しめるんですね。ちなみに、ひとつのお花から集められたハチミツを「単花蜜」、複数の花から集められたものを「百花蜜」と言うんですよ。

 

——へえ〜。初めて知りました。

さえみさん:日本では明治以降に「セイヨウミツバチ」の文化が入ってきたと言われています。なので本格的に日本で養蜂が行われたのは、明治以降なんですね。一方で西ヨーロッパでは古くから養蜂が盛んな国々が多く、日本に比べて養蜂はとても身近な存在なんですよ。

 

——ハチミツはどんなふうに楽しんむのがいいんでしょう? やっぱりそのままパクリといただくのがいいんでしょうか?

さえみさん:そのまま召し上がっていただくのも良いですが、紅茶とハチミツのマリーアージュを楽しまれる方も多いですね。ハチミツと紅茶は良く合うので、このお店では紅茶も扱っています。それから、ハチミツをお料理やお菓子作りに使っていただくのもおすすめです。お砂糖やみりんの代わりに使うと、コクがグッと増します。ステーキソースに使っても風味が豊かになりますよ。

 

ホッとできるお店で、お気に入りのハチミツを探して欲しい。

——お客さんはハチミツに詳しい人が多いのでしょうか?

さえみさん:いえいえ、そんなことはありません。どんなお客さまでも大歓迎ですし、気取らずにやっているお店ですから、お気軽に足を運んでいただきたいと思っています。

 

——それは安心しました(笑)

さえみさん:いらしてくださった方が「ホッとできるお店」でありたいと思っているんです。お客さまには、店内でのんびりくつろいでいただけると嬉しいですね。ほとんどのハチミツを試食できるので、いろいろな味を試してみて、その中から気に入ったものに出会って欲しいな、といつも思っています。

 

——最後に、店名の「エルスール」の由来を聞いてもいいでしょうか。

さえみさん:「エルスール」は、私のお気に入りの映画のタイトルからとった名前です。スペイン語で「南」という意味を持つ言葉でもあります。養蜂家さんがミツバチの巣箱の入り口を南向きに設置することがあるので、このお店に縁があると思い「エルスール」と名付けました。

 

 

 

はちみつ専門店 エルスール

新潟市中央区文京町9-18 アドラブール文京町1階

025-201-9813

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