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本格的で家庭的なハンバーガーを楽しむ「LEATHER TRAMP KITCHEN」。

新潟駅前の東大通を沼垂方面に折れた商店街の一角に、古そうな建物だけどなんだかお洒落な雰囲気のお店があります。本格的なハンバーガーが食べられるカフェ、「LEATHER TPAMP KITCHEN(レザートランプキッチン)」。今回はオーナーの岩村さんに、カフェを始めたきっかけやこだわりについてお話を聞いてきました。

 

 

LEATHER TPAMP KITCHEN

岩村 信介 Shinsuke Iwamura

1981年新潟市秋葉区生まれ。新潟の工業短大卒業後、大阪のバイク店で整備の仕事に就き、その後飲食業に方向転換。沖縄のハンバーガーショップやカフェで働きながら10年間過ごす。新潟に戻り「LEATHER TPAMP KITCHEN」をオープン。趣味は映画鑑賞で、今まで観てきた映画の中では「スタンド・バイ・ミー」が一番のお気に入り。

 

沖縄で覚えた、本格的なハンバーガーの味とは。

——岩村さんはハンバーガーの作り方をどこで覚えたんですか?

岩村さん:10年間暮らしていた沖縄のハンバーガーショップで覚えました。

 

——へ〜、沖縄で暮らしていたんですか。

岩村さん:私はものを作ったり機械をいじったりするのが好きだったので、 地元の工業短大を卒業して、それからは憧れていた大阪のバイク店で整備の仕事をしていました。ところが、実際にやってみると自分のやりたかった仕事とは違ったので、1年くらいで辞めてしまったんです。その後は飲食店で働いていました。でもなかなか自分がやりたいと思うものに出会えなかったんです。そんなときに思い出したのが、短大卒業後にバイクで旅した沖縄だったんですよ。

 

 

——沖縄への憧れがあったんですね。

岩村さん:自分が生まれ育った新潟とはまったく違う空気に憧れたんです。でもイメージしていた沖縄とは違う部分も多かったんですよね。海外からの移住者がたくさんいて、私の働いていたハンバーガーショップも8割くらいがアメリカ人のお客様でした。

 

——そのハンバーガーショップでハンバーガーの作り方を覚えたんですか?

岩村さん:そうです。それでその頃から「いつかは自分でハンバーガーショップをやりたい」って思うようになりました。ある日、アメリカ人の友人に今まで食べたハンバーガーの中でどこの店が美味しかったか聞いてみたんです。そしたら返ってきたのが、「パパがバーベキューで作ってくれたハンバーガーが、今までで一番美味しかった」っていう答えだったんですよ。それを聞いて衝撃を受けました。それまで私の中では、ハンバーガーってファストフードのイメージしかなかったんです。でもその言葉を聞いて、ハンバーガーが家族との思い出につながるような料理なんだってことを知ったんですよね。それで、「絶対にハンバーガーショップをやろう」って心に決めたんです。

 

——あたたかい家庭料理としてのハンバーガーのお店を、ってことですね。でも沖縄じゃなくて、新潟でお店をオープンしたのはどうしてなんですか?

岩村さん:商売を始めるなら、自分が恩恵を受けた場所でやりたいと思っていたんです。それなら生まれ育った新潟でやるべきだろうと思いました。

 

「LEATHER TPAMP KITCHEN」という店名にこめられた思い。

——この建物は味があっていいですよね。どうやって見つけたんですか?

岩村さん:15年も新潟を離れていたので、戻ってきたらいろいろ変わっちゃってて、ちょっと浦島太郎みたいな状態だったんですよ。だから時間を埋めるために街を散策して、そのときこの建物と出会ったんです。当時はまだ理髪店として営業していたんですけど、ご主人の年齢的な事情もあって閉店を考えているということでした。

 

 

——それを改装して使うことにしたと。

岩村さん:はい。1階が店舗、2階が住宅だったんです。改装は基本的に業者さんにお願いしたんですけど、照明を買いそろえたり、壁塗りしたりは自分でやりました。梁の上に乗って防腐剤をスプレーしていたら、バランスを崩して下に落ちちゃって、あまりの痛みで2〜3時間動けなかったりとか大変なこともありましたけど(笑)、ものを作るのが好きだったことが役に立ちましたね。

 

 

——2〜3時間動けないって、よっぽどの痛みですよね(苦笑)。ところで「LEATHER TPAMP KITCHEN」っていう店名にはどんな意味があるんですか?

岩村さん:「Into the Wild(イントゥー・ザ・ワイルド)」っていうアメリカ映画の中にも出てくる言葉で、「革靴の放浪者」っていう意味なんです。飛行機や電車などの乗り物を使わずに、歩いて楽しむ旅人のことなんですよ。人生という旅の中で、食を通して小さな幸せを見つけてほしいっていう意味でつけました。

 

——この店にぴったりな名前ですね。お店をはじめるときは、どんなイメージを持っていましたか?

岩村さん:「わー!大きい!」とか「どうやって食べるの?」とか、子どもの笑い声が聞こえるお店にしたかったんです。だからパスタとかハンバーグとか子どもが食べづらいものよりは、ハンバーガーとかサンドウィッチとか手で持ってガブッと食べられるメニューにしました。ハンバーガーショップには子どもの笑顔が多い、っていうイメージがあったんですよね。周りからは「ハンバーガーショップなんてうまくいくの?」って心配されたんですけど、自分が今までしてきた経験を信じて意志を貫きました(笑)

 

ジャンクフードではない、ハンバーガーやコーラ。

——調理のときに気をつけていることってありますか?

岩村さん:子どもでも安心して食べてもらえるように、保存料は極力使わないようにしています。あと作り置きはしないで、オーダーが入ってから調理するようにしていますね。

 

——このお店のおすすめを教えてください。

岩村さん:まずは「アボカドチーズバーガー」です。パテはオーストラリア産の牛肉をブレンドして味や食感をよくしたものを使って、つなぎは一切使わずに高温で焼き上げています。アボガドを潰したディップソースとチーズの相性を楽しんでいただけるハンバーガーですね。

 

 

——全体的にバランスがいいハンバーガーですね。他にもおすすめはありますか?

岩村さん:化学調味料を使わずに作っている自家製の「クラフトコーラ」もおすすめです。コーラっていうとジャンクフードと合わせるイメージが強い気がするんですけど、心のこもった料理に合うようなコーラとして作っています。最近テイクアウトできるようにボトル詰めして販売も始めたんですよ。

 

 

——おみやげに買っていく人も増えそうですね。

岩村さん:店頭販売だけじゃなくてECサイトを立ち上げて販売する予定なんです。クラフトコーラの他にキッチンツールや、ノベルティーグッズも販売していきたいんです。新型コロナの影響で外食へのハードルが上がっている今、家庭での食事を充実させられるような、いろいろな提案をしていけたらと思っています。コロナ禍が落ち着いたら、子ども食堂や親子料理教室もやってみたいですね。

 

 

ファストフードやジャンクフードといったイメージで見られがちなハンバーガーやコーラを、安全な素材を使ってしっかりと手づくりしている「LEATHER TPAMP KITCHEN」。皆さんも「革靴の放浪者」として訪れてみてください。もしかしたら、小さな幸せを見つけることができるかもしれませんよ。

 

LEATHER TPAMP KITCHEN

新潟県新潟市中央区万代5-3-28

025-367-7389

10:00-20:00

不定休

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