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信濃川を眺めながらパンが味わえる「Pain*Café Chere de NST」。

信濃川を見下ろすように建っている「NST新潟総合テレビ」の建物。川の眺めを楽しみながらランチやティータイムを楽しめるカフェが「Pain*Café Chere de NST(シエールドエヌエスティー)」です。新潟市中央区にある人気ベーカリー「boutique Chere(ブティックシエール)」のパンを、いろいろな料理と一緒に楽しむことができます。今回はオーナーの青木さんからパンに対する思いを聞いてきました。

 

 

Pain*Café Chere de NST

青木 和美 Kazumi Aoki

1971年村上市生まれ。新潟大学で情報工学を学んだ後、「環日本海経済研究所」で中国の経済や物流を研究。1997年に新潟市中央区で「boutique Chere」をオープン。2009年には「NST新潟総合テレビ」の建物内で「Pain*Café Chere de NST」をオープンする。ブログを更新したり、「アルビレックスBB」の応援をすることがストレス解消になっているとか。

 

テレビ局の中にある眺めのいいカフェ。

——ガラス張りの店内は信濃川の眺めもいいし、明るくて気持ちがいいですね。

青木さん:ありがとうございます。萬代橋や八千代橋も見えるし、新潟らしい景色を楽しんでいただけると思います。

 

——どうしてテレビ局の建物の中でお店を始めることになったんですか?

青木さん:以前ここで営業していたお店が撤退することになって、NSTの人が代わりに入るお店を探してたんです。「boutique Chere」というパン屋をやっていた私のところにもその話が回ってきたので、何かのご縁だと思ってお受けすることにしました。

 

 

——この場所でオープンしてみていかがですか?

青木さん: 6月にここでやることが決まって、9月にはもうオープンしたんですよ! 8月の1ヵ月間はメニュー、スタッフ、食器の準備でばったばたで、その頃の記憶がまったくないんです(笑)。なんとかオープンはしたものの、NSTには社員食堂がないから、お昼になると社員の方が一斉にランチにやってくるんです。慣れるまではてんやわんやでしたが、今では順調に営業しています(笑)

 

——でも、ランチタイム以外はのんびり過ごせそうですね。

青木さん:わりと年配のお客様が多いので、それぞれの楽しみ方でのんびり過ごしていかれますね。常連のお客様は人が来ないようなときに来てくれたりするので、そういうのってとってもうれしいんです。常連のお客様のためにも「頑張ってお店を続けていかなきゃ」っていう気持ちにさせてもらえます。

 

「自動翻訳マシーン」から、パン屋までの道のり。

——青木さんがパン屋さんになったのはどうしてなんですか?

青木さん:もともとはパン屋とまったく違う道を進もうとしてたんです。新潟大学で情報工学を学んでいて、卒業論文では「自動翻訳マシーン」を作る研究をしてたんです。卒業後も大学院で勉強してました。

 

——「自動翻訳マシーン」って、ドラえもんみたいですね(笑)

青木さん:そうですよね(笑)。その後、教授の紹介で「環日本海経済研究所」に就職しました。プログラミングができる人材を募集していたので入社したんですけど、プログラムは充実していたので経済研究の仕事をすることになったんです。ロシア、中国、モンゴルといった国々の経済を研究する施設の中で、私は中国の経済や物流を10年くらい研究してました。

 

——お話を聞くとかなり壮大な仕事ですね。どうして、その仕事からパン屋さんに方向転換したんですか?

青木さん:「経済」って大き過ぎて、自分のやってることがはたして人の役に立っているのか実感が湧かなかったんですよね。もっと、やったことがすぐに成果として表れて、人に喜んでもらえるような仕事をしてみたいと思うようになったんです。

 

 

——それで、パン屋さん。

青木さん:知り合いがやっているフレンチレストランでパンが大人気だったんです。「もったいないからパンを別部門で営業したら?」って提案して、私がパン部門を任せてもらうことになりました。「パン屋さんになりたい」なんてひとことも言ったことなかったから、パン屋さんを始めるって言ったらまわりが驚いてましたね(笑)

 

——パン作りはどうやって学んだんですか?

青木さん:それまでパンを作ったことなんてなかったから、そのフレンチレストランで基本だけを学んで、あとは独学で覚えました。商売経験がなくて、開店資金のお金を借りることができなかったので、住宅ローンを借りるために家を建てて、その一部を店舗にしたんです(笑)。その後、フレンチレストランから独立して営業することになりました。

 

パンは切り方や焼き方で味が変わる。

——「Pain*Café Chere de NST」のパンは、どんなことにこだわってるんですか?

青木さん:私はパン屋さんの修行をしてきたわけじゃないから、素材にはいいものを使うようにしています。いい小麦や水、天然塩、バターを使って、手を抜かないように作ることを心掛けてますね。だから、お客様から「生地が美味しい」って言っていただけたときはうれしいです。

 

——なるほど。メニューはパンを中心としたものですね。

青木さん:パンを美味しく食べてもらえるようなメニューになってます。店舗販売だと温かいパンを食べてもらうことが難しいので、こちらのカフェではあつあつの料理を食べてほしいんです。いろいろな種類のパンを食べてほしいので、「スープとカレーのWセット」には4種類のパンがついてます。おかわりもできるんです。

 

——よく見るとパンの切り方が面白いですね。

青木さん:パンは切り方や焼き方が違うだけで味わいも変わってくるんです。たとえばフランスパンを切って焼くときって、切った断面を下にして中身を焼いて食べる人が多いじゃないですか。そうじゃなくって横にしたまま外側の皮を焼いて食べると、外側はパリパリ香ばしく、中はふっくら柔らかく食べられるんです。パンっていろんな食べ方ができるものだっていうことを伝えていきたいんですよ。

 

——へ〜知らなかった。パンの魅力がお客様に伝わっている実感はありますか?

青木さん:ランチで利用してくれるNSTの方たちがパンを食べてくれるようになりましたね。男性はライスを選ぶ人が多かったんですが、年末年始の休み明けからパンを選ぶ人が増えたんです。中には煮魚とかの和食メニューなのにパンを選んでくれる人もいるんですよ。休み中にパンの美味しさに気づいてもらえたのかなって思って、とってもうれしかったですね。

 

パンの常識やイメージを変えていきたい

——最後に、今後やってみたいことってありますか?

青木さん:パンにまつわる常識やイメージを変えていきたいっていうのはあります。たとえばパンは朝食のイメージが強いんですけど夕食にも食べてほしいって思うし、手みやげにはケーキっていうイメージがあるけどパンを持っていってもいいと思うんですよ。そのためにもインターネットを使って、パン屋さんしか知らないようなパンの美味しい食べ方を発信していけたらいいですね。

 

 

パンの常識やイメージを変えたいという思いで、ブログで情報発信をしている青木さん。これからもパンの魅力や目からウロコの食べ方を伝えていってほしいですね。みなさんも自分だけの美味しいパンの食べ方を見つけてみてはいかがでしょうか?

 

 

Pain*Café Chere de NST

〒951-8065 新潟県新潟市中央区八千代2-3-1 NST2F

025-246-6558

10:00-16:00(フードL.O. 15:00/ドリンクL.O. 15:30)

日曜月曜年末年始休

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