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脱サラして夢を実現したラーメン店「Ramen蓮」。

新潟市西区の大堀幹線沿いに、鮮やかなミントグリーンの外観をした、一見、カフェと見間違えそうなお店があります。何のお店なのかと思ってよく見ると「Ramen」の文字。ラーメン、しかもローマ字! こちらの「Ramen蓮(ラーメンレン)」、いったいどんなラーメン屋さんなんでしょうか。店主の鈴木さんにお話を聞いてきました。

 

 

Ramen蓮

鈴木 孝一 Kouichi Suzuki

1971年新潟市中央区生まれ。新潟市内の自動車学校で指導員を経て管理職になるが、退職して2020年に「Ramen蓮」を新潟市西区にオープン。もともとラーメンが好きで食べ歩きを趣味にしていた。温泉も好きで、お気に入りは福島県の高湯温泉、新潟県の貝掛温泉、栃尾又温泉。

 

自動車学校の指導員が、ラーメン店をオープンした。

——ミントグリーンの外見がラーメン屋さんというより、カフェやベーカリーみたいですね。

鈴木さん:女性でも入りやすいお店にしたかったので、カフェっぽい外観にしたんです。あと、まわりにパステル調の色や洋風な外観の建物が少なかったので、目立っていいかなっていう考えもありましたね。でもよくよく考えてみると、私がラーメン店を始める前に勤めていた、自動車学校の外観と同じ色だったんですよ(笑)

 

 

——え? 鈴木さんってラーメン店の前は自動車学校に勤めてたんですか?

鈴木さん:はい。もともと自動車の運転が好きだったので、自動車学校で指導員をやってました。退職する前には管理職になっていたので事務や営業の業務が多かったですね。

 

——それがどうしてラーメン店を始めることになったんですか?

鈴木さん:もともとラーメンが好きで食べ歩きが趣味だったんです。それでいつかは自分でお店をやってみたいっていう夢があったんですよ。50歳を前にその夢に挑戦してみたいって思ったので、長い間お世話になった自動車学校を退職しました。だけど辞めてはみたものの自動車学校の仕事への未練もあって……他の自動車学校への再就職も考えたんです。でもやっぱり、長年お世話になった自動車学校を辞めて、他の自動車学校に就職することはできなかったですね。

 

豚丼専門店をやるつもりが、ラーメン店をやることに?

——再就職をしないと決めてからは、すぐラーメン店を?

鈴木さん:じつは最初、豚丼のお店をやろうと思ってたんです。新潟県の豚肉消費量って全国的に見ても多いんです。でも豚丼のお店って新潟県にはほとんどないんですよ。だったら自分が豚丼のお店を始めようと思って、東京をはじめ関東の豚丼のお店を食べ歩きました。同時にお店をやるための物件探しもしてたんです。

 

——どうして豚丼がラーメンに……?

鈴木さん:豚丼のお店を始めるために、不動産屋から今の物件を紹介してもらったんです。もともとここは、「西のあんまる」っていう「夷霧来(いむら)グループ」のラーメン店があった場所なんですけど、そのときはお店を閉める予定で次に入るお店を探していたんですね。すでに手を挙げているお店があったので、そのもしお店が辞退したら入ってもいいということでした。それでしばらく待っていたらそのお店が辞退して、前の店のオーナーである「夷霧来」の社長が私に会って話がしたいってことだったので、お店で会うことになったんです。

 

 

——「夷霧来」の社長さんとはどんなお話をしたんですか?

鈴木さん:厨房に残っている器材をそのまま引き継いでほしいっていうお話でした。「処分すればお金がかかるし、鈴木さんさえよかったらこのまま使ってよ」って言ってくれたんです。社長は私がラーメン店をやるもんだと思っていたんですよ。おまけにどこかのお店で修行を積んだ経験者だと思い込んでたんです。まさか豚丼のお店をやろうと思ってる素人だなんて思ってもなかったんですね(笑)

 

——あらら……(笑)

鈴木さん:私もラーメンは大好きだったので、自分で作れるんだったらやってみたいと思ったんです。実際、趣味でラーメンを作ったりもしてたんですよ。そのことを「夷霧来」の社長に正直に話したら、「鈴木さんが本気でラーメンをやりたいんだったら、俺が協力してもいいよ」って言ってくれたんです。それでお願いしてラーメン作りを一から教わりました。だから「夷霧来」の社長が私のラーメン作りの師匠っていうことになりますね。

 

「西のあんまる」の味を受け継ぎながら、自分の味を追求。

——教わったレシピは「夷霧来グループ」のラーメンなんですか?

鈴木さん:「西のあんまる」のレシピを教えていただきました。スープの材料になる鶏ガラの下処理とか、今まで知らなかったことを教わることができましたね。私のやりたいように自由にカスタムしてもいいと言っていただいたので、今に至るまで、少しずつ試しながら自分好みの味を足していってます。

 

——メニューも受け継いだのでしょうか。

鈴木さん:「塩らぁめん」は私がはじめてオリジナルで作ったラーメンです。「夷霧来」の社長にも試食してもらって、「いいね。下支えがしっかりしていて美味しい」って言っていただけました。その上でアドバイスもいただいて、改善してから完成したんです。ただいつまでも社長のご厚意に甘えているわけにもいかないので、これからはオリジナルメニューも増やしていきたいと思ってます。

 

——お店の看板になっているのはどんなラーメンなんですか?

鈴木さん:まず「背脂らぁめん」ですね。一番いいランクの背脂を使っているので、クリーミーでとろけると評判いいですよ。トッピングがボリュームあり過ぎて、お客様から「こんなにいらない」って言われちゃうんですよ(笑)。私は普通だと思ってるんですけどね。

 

 

——たしかに多いように感じました(笑)。私は嬉しかったですけど。

鈴木さん:ありがとうございます(笑)。あと「黒醤油らぁめん」も人気がありますね。ベースは富山県の名物ラーメン「富山ブラック」みたいな濃い醤油ラーメンで、そこにトッピングされた生姜ペーストを溶かしてもらうと「長岡系生姜醤油ラーメン」の味に変わるんです。

 

味だけではなく、お店の雰囲気やサービスも売る。エゴサもする。

——お店をやる上で心がけていることってあるんですか?

鈴木さん:「夷霧来」の社長から教わったことの中に、「商品を売るんじゃなくて自分を売らなければならない」っていう言葉があるんです。その言葉を守って、お客様がお会計する際には余裕があれば顔を出して「ありがとうございました」ってご挨拶するようにしてます。あと週1回くらいのペースでインターネットのエゴサをして「Ramen蓮」の評判をチェックするようにしています。その投稿を参考にして、よりよい営業ができるように心がけていますね。スタッフの接客が褒められてるととても嬉しいです。

 

——ラーメンの味はもちろん、雰囲気やスタッフのサービスも売り物ってことですね。

鈴木さん:はい。以前からラーメンの食べ歩きが趣味だったけど、お店を始めてからは以前とラーメン店の見方が全然変わりましたね。イスの座り心地とかメニューのわかりやすさとか伝票の置き方とか……そういうところが気になるようになりました(笑)。あと他のお店のラーメンが美味しくてたまらなくなりました(笑)

 

——(笑)。最後にこれからやってみたいことってありますか?

鈴木さん:やっぱり豚丼ですかね(笑)。いつか新潟で、丼に豚肉の花びらを開かせてみせます!

 

——豚丼への夢はあきらめてなかったんですね(笑)。ありがとうございました。

 

 

自動車学校の指導員だった頃にお店をやってみたいという夢が生まれ、豚丼のお店を始めるつもりが、運命に導かれるようにラーメン店を始めることになった「Ramen蓮」の鈴木さん。これからも美味しいラーメンを作り続けてください。そして、いつか念願の豚丼が食べられる日が来るのを楽しみにしています。

 

 

Ramen蓮

〒950-2041 新潟県新潟市西区坂井東1-4-1

080-8711-1955

10:00-14:00/18:00-21:00

木曜休(ほか不定休あり)

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