Things

南魚沼市でおなじみの夏の味、「ジェラート工房 ヤミー」。

夏になると、冷たい飲みものや食べものに手を伸ばしたくなりますよね。真夏の暑い日は、冷たくて美味しいスイーツに限ります。ということで、今回は南魚沼市で人気の「ジェラート工房 ヤミー」の代表、貝瀬さんを訪ねて、いろいろとお話を聞いてきました。

 

ジェラート工房 ヤミー

貝瀬 雄一 Yuichi Kaise

1974年南魚沼市生まれ。株式会社ヤミー 代表取締役。高校を卒業し、10年間栃木県のゴルフ場スタッフとして働く。27歳のときから母親が始めた「ヤミー」を手伝い、もうすぐ20年。

 

ひとくち食べたら、素材の味が口いっぱいに広がる。

——南魚沼市に美味しいジェラートショップがあると聞いてお邪魔しました。さっそくですが、「ヤミー」のこだわりはどんなところにありますか?

貝瀬さん:味には自信がありますよ! ひとくち食べて、「あ、これはあの味だな」と分かるように素材の個性を生かした味にしています。

 

——ちなみにたくさんの味のなかで、貝瀬さんのオススメはなんでしょう?

貝瀬さん:個人的には、複雑な風味を楽しんでもらえるアーモンドとラムレーズンがオススメです。

 

——美味しいジェラートを作る秘訣みたいなものは。

貝瀬さん:地元の酪農家さんから仕入れている新鮮な生乳を贅沢に使っています。その生乳の風味を存分に味わってもらえる「しぼりたてフレッシュミルク」は、定番の人気メニューですね。

 

 

——安心できて美味しい材料を使っている、と。

貝瀬さん:そうですね。以前は、我が家も酪農家だったので、自前の生乳を使っていたんですよ。ヤミーの前身となったのも、地元の酪農家で作った組合なんです。

 

——へー、じゃあ、もともとは酪農家さんが始めたジェラートショップなんですね。

貝瀬さん:もう20年以上前の話ですけど、自治体が地元の生乳を使った新しいビジネスをサポートしたんです。そこで、私の母親が手を挙げて、店長として「ヤミー」を始めました。

 

——ふむふむ。最初は、自治体が推奨するカタチで動き出し、貝瀬さんのお母さんがお店を始めたというわけですね……。では、貝瀬さんが「ヤミー」で働くようになったきっかけはなんでしょう?

貝瀬さん:栃木のゴルフ場で働いていたんですけど、親から「ヤミーを手伝って欲しい」と言われて地元に帰ってきました。当時は「ヤミー」を経営しながら酪農業も兼務していたから、両親は大変だったんでしょう。

 

——ゴルフ場で働いていたってことは、酪農や飲食業とは違う仕事をしていたんですよね。いきなり環境が変わって大変だったと思います。

貝瀬さん:「やるしかない」と腹を決めるしかなかったですね(笑)。夜中の2:00まで仕事をして、4:00に起きて牛舎に行ったこともありましたね。店が賑わうゴールデンウィークに、3日間寝ずに働いたことも覚えています。今考えても「よくやったな」と思います(笑)

 

——最初は激務だったんですね……。

貝瀬さん:20代だったから務まったんでしょうね。しばらくして、父が体の具合を悪くしたので、酪農はやめてしまいました。今は「ヤミー」1本ですけど、楽だと思ったことはないかもしれない(笑)

 

周囲の反対もあった豪雪地帯のジェラートショップ。

——休みの日は特にお客さんで賑わっていますよね。

貝瀬さん:ジェラート販売は7月〜9月がピークですから。でも他の時期はそうでもないですよ。加えて、ここは豪雪地帯だから、冬の売上がなかなか見込めないんです。店を始めるときも「雪が降るところでジェラートなんか売れるはずない」と周囲から反対されたみたいです。

 

——それでも「ヤミー」は続いてきたんですね。

貝瀬さん:新潟でウチくらい古いジェラート屋さんって、あと岩室に1軒あるくらいじゃないかな。冬の積雪状況や気温を考えたら、県内の他のジェラート店よりもハンデがあると思いますけど、それでも20年間も続けてきましたからね。商売って、常識外のことをやらなくちゃいけないのかもしれないですね。

 

ヤミーのアイテムをもっと広げるための試み。

——酒造とコラボしたジェラートも販売されていますよね。

貝瀬さん:創業したばかりの頃に、地元の酒造会社と一緒にお酒のジェラートを製造したことがあって、作り方のノウハウを持っていたんです。今では、「鶴齢」(魚沼市、青木酒造)、「苗場山」(津南町、苗場酒造)、「八海山」(南魚沼市、八海醸造)など、あちこちの日本酒や焼酎とコラボをした商品を製造しています。日本のお酒は海外からの人気もありますし、どれもロゴがかっこよくて映えるから、ギフトとしても良いですよね。

 

 

——お酒ジェラート以外にも力を入れていることはありますか?

貝瀬さん:「ヤミー」のジェラートをもっとたくさんの方に届けたいので、卸業にも積極的に取り組んでいます。すでに、大手のスーパーから注文をもらっていて、魚沼市の店舗で買うことができますし、これからは新潟市の店舗にもお届けする予定です。卸業に力を入れるため、店舗での営業は少しずつ縮小していくかもしれません。

 

——最後に、これからの取り組みについても教えてください。

貝瀬さん:先ほど話したように、冬のハンデを背負っているから、県外との新しい取引も進めていきたいと思っています。栃木で働いていた頃の人脈で、すでに栃木の酒造とコラボすることも決まっていますし、北関東エリアにもヤミーの商品を卸す予定です。これまでと変わらず、地元に愛されるジェラートショップでありたいと思いますけど、それだけではなく、もっと広く「ヤミー」の味を楽しんでもらえるようにしたいですね。

 

 

 

ジェラート工房 ヤミー

新潟県南魚沼市浦佐5138-2

TEL: 025-777-2920

  • She
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード


TOP