カラフルでポップなデザインのアメリカン雑貨を取り揃えた「アメリカン雑貨 ROUTE402(ルートヨンマルニ)」というお店が、アイテムをさらに充実させてリニューアルオープンしました。まだリニューアル準備中のお店へお邪魔して、オーナーの坂井さんに聞いてきたお話をご紹介します。
アメリカン雑貨 ROUTE402
坂井 康之 Yasuyuki Sakai
1985年新潟市西区生まれ。宅配業、郵便局、飲食店、空調工事業など様々なアルバイトを経験した後、2021年より「アメリカン雑貨 ROUTE402」の店名でアメリカン雑貨のネット販売をはじめる。2023年に新潟市秋葉区のJR新津駅前で店舗オープン。趣味は旅行だが、飛行機が苦手で一度も乗ったことがない。
——外からはちょっとわかりにくいけど、お店の中は思いっきりアメリカンなんですね。もともとアメリカンなムードがお好きだったんでしょうか?
坂井さん: 30歳を過ぎた頃にそろそろ家を建てたいと思って、どんな家やインテリアにしようかと考えはじめたら、アメリカンなイメージしか頭に浮かばなかったんですよ。それで自分はアメリカンなムードが好きだっていうことに気がつきました。
——そこからアメリカン雑貨のお店をはじめようと思ったんですか?
坂井さん:ずっと自分のやりたいと思うことがわからなくて、アルバイトをしながらそれを探してきたんです。でも、いつかは自分で何かをやりたいという気持ちもあって、やるんだったら自分の好きなことをやろうと思っていました。それでアメリカン雑貨のネット販売をはじめたんです。
——ネット販売からはじめたのはなぜ?
坂井さん:お金がなかったからです(笑)。融資を受けようと相談に行ったんですけど実績がないから断られてしまって、ある銀行さんからやっと50万円の融資を受けることができたんですよ。そのときに「いきなり店舗で営業するよりも、ネット販売で実績を作った方がいい」とアドバイスをいただいたんです。
——商品のなかにはアメリカからの輸入品も多いようですが、坂井さんが現地へ行って買い付けしているんですか?
坂井さん:実は僕、飛行機が怖くて乗れないんですよ(笑)
——えっ! それじゃあ、どんなふうに雑貨の仕入れを?
坂井さん:ネットでいろいろと調べまくったら、現地でアメリカン雑貨の仕入れを代行してくれる人物を見つけたんです。何度か電話でやりとりして日本語ペラペラだったので日本人だと思っていたんですけど、初めてテレビ通話をしてみたらどう見ても立派なアメリカ人だったのでびっくりしました(笑)
——その方にいつも仕入れをお願いしているわけですね。
坂井さん:本当に助かっています。彼が現地のマーケットでライブカメラを使った中継をしてくれて、通話しながら僕が買いたい品物を指示しているんです。
——そんな方法で海外の品物が仕入れできるなんて、便利な時代ですよね。
坂井さん:そうですね。ただ、大量に仕入れることができないので、商品の買い入れ金額より送料の方が高くなっちゃうこともあるんです。輸入雑貨について詳しい人って意外と少ないから、人に相談したり調べたりするよりも自分でやってみる方が早いということがわかりました(笑)
——ネット販売から店舗販売に切り替えたのはどうしてなんですか?
坂井さん:もともと店舗を構えて、お客様とアメリカン雑貨について語り合いたかったんです。だからネット販売をはじめて1年くらい経った頃に、改めて金融機関へ融資の相談に行ったら、実績ができたおかげで融資を受けることができたんですよ。
——それはよかったですね。この場所を選んだのはどうして?
坂井さん:白黒チェックの床が、アメリカンダイナーの雰囲気にぴったりだったので……(笑)
——奥はアメリカンダイナーっぽいけど、手前にはウエストコーストやブルックリンっぽいイメージのコーナーもありますよね。
坂井さん:雑貨を売るだけならネット販売でもできるんですけど、店舗をオープンするんだったら、いろんなアメリカンのムードを楽しめるお店にしたかったんです。そのためのディスプレイとして、金網のフェンスやジュークボックスを買いました。「そんなもの買う余裕があったら、そのお金で雑貨を仕入れたらいいのに」と思われるかもしれないけど、ただ雑貨を売るだけの店にしたくはなかったです。
——確かにワクワクしてきますね。雑貨の種類も豊富だから、見ていて飽きません。
坂井さん:ありがとうございます。最初は僕たち夫婦の好みで雑貨をチョイスしていたんですけど、最近ではお客様の好みも考えるようにして、幅広いチョイスをするよう心がけています。結構自分たちの好みとは違ったものが売れることが多いんですよ(笑)
——おすすめのアイテムはあるんでしょうか?
坂井さん:なかなか日本では買えない、現地で仕入れたヴィンテージアイテムがおすすめですね。サビや落書きがある場合、日本では敬遠されることも多いんですけど、現地の人が使っていた生活の跡って貴重だと思いますし、僕はそれも商品の価値だと考えています。
——ヴィンテージアイテムって、新品にはない良さがありますよね。ちなみに坂井さんが思うアメリカン雑貨の魅力ってなんですか?
坂井さん:ポップな色使いも含めて、日本とは違ったデザインですね。実は商品をもっと増やしたいので、今回2階スペースも使ってリニューアルオープンするんです。ヴィンテージアイテムや古着を並べる予定なんですよ。
——へぇ〜、ますます商品が充実していくわけですね。
坂井さん:ゆくゆくは野球やバスケットボールといったスポーツアイテムも置きたいんですよね。リクエストが多かったので、アメリカ大リーグで活躍している大谷翔平選手のグッズも近々扱う予定です。これからも、お客様が素敵な雑貨と出会える店であり続けたいと思っています。
——最後に、将来の夢があったら教えてください。
坂井さん:いつか海のそばに店をオープンするのが夢なんです。「日本海シーサイドライン」とも呼ばれている国道402号線にその夢を重ねて、「ROUTE402」という店名をつけました。
アメリカン雑貨 ROUTE402
新潟市秋葉区新津本町1-3-22
070-8960-4020
11:00-19:00
不定休