ドラクエワールドで味わう
「背脂拉麺 大河」のこってりラーメン

食べる

2025.12.09

text by Kazuaki Yamazaki

今回は、ピアBandaiの近くに今年の10月にオープンしたばかりのラーメン店「背脂拉麺 大河(せあぶららーめん たいが)」を訪ねました。ドアを開けるとRPGゲーム「ドラゴンクエスト」でおなじみの、宿屋に泊まるときの曲が鳴り響き、店主の佐藤さんが迎えてくれました。

Interview

佐藤 大河

Taiga Sato(背脂拉麺 大河)

1995年新潟市東区生まれ。調理師専門学校を卒業後、中華料理店、居酒屋、ラーメン店で経験を重ね、2025年に「背脂拉麺 大河」をオープンする。RPGゲーム「ドラゴンクエスト」が好きで、お気に入りのキャラクターはキラーマシン。

ここは冒険の舞台?
ラーメン店に広がるドラクエワールド

――HP(ヒットポイント)が回復しそうな音が聴こえました(笑)

佐藤さん:僕はRPGゲームの「ドラゴンクエスト」が好きなので、店内のあちこちにドラクエグッズを使っているんですよ。

 

――ティッシュボックスまでミミックや棺なんですね(笑)。これらのグッズはお店のために買い集めたんでしょうか?

佐藤さん:いえ、これまで個人的に買い集めていたものなんです。コレクションが溜まり過ぎて持て余していたので、お店のオープンにあわせて持ち込みました(笑)

 

――佐藤さんは「ドラゴンクエスト」のどんなところが好きなんですか?

佐藤さん:世界観や物語性が好きなんです。キャラクターの職業を自分で選べるものより、キャラクター設定がしっかり決められているものが好きですね。お気に入りは「ドラゴンクエストVI 幻の大地」です。

 

――キャラクター性重視なんですね。

佐藤さん:鳥山明先生の生み出したキャラクターは、このシリーズの魅力のひとつだと思いますね。ドラクエで遊んだことはなくても、スライムを見たことがある人は多いと思うんです。

 

――確かに「ドラクエ」のスライムは、知名度も人気もダントツですよね。

佐藤さん:今後はもっとドラクエグッズを飾って、お店を埋め尽くそうかとも考えています(笑)

 

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自宅で独学して身につけた、
ラーメンづくり

――話が逸れちゃいましたが本題に戻ります(笑)。佐藤さんは、今までどんなお店で経験を積んでこられたんでしょうか?

佐藤さん:調理師専門学校を卒業した後、中華料理店をはじめ、居酒屋やラーメン店、生食パン専門店で働いてきました。なかでも中華料理店は長くて、独立するまで勤めていました。

 

――調理師専門学校に通っていたということは、けっこう早い段階から料理に興味が?

佐藤さん:そういうわけではありませんでした。自分のやりたいことがわからなかったので、とりあえず調理師専門学校に通ったって感じですね(笑)。でもアルバイトしていた中華料理店で飲食業の楽しさを知りました。

 

――ラーメンづくりも今までの経験から学んだわけですね。

佐藤さん:でも、ラーメンづくりに関してはほとんど独学なんです。もともとラーメンを食べることが好きだったんですけど、カップラーメンでは物足りないので、外食するか自作するかということになって、自分でつくるようになったんです。

 

――普通は外食を選択すると思うんですけど……(笑)。本格的なラーメンづくりはご自宅で?

佐藤さん:匂いもすごいしゴミも大量に出るので、家族からはひんしゅくを買っていましたが、逆風に負けず自宅でラーメンづくりの修業をしていました(笑)

 

――独立しようと思っていたのは、いつからだったんですか?

佐藤さん:いつか独立したいという気持ちはありましたが、具体的に考えていたわけではなかったんです。ところが、この物件が空くことになって「ここで店をやってみないか」と声がかかったので、真剣に考えることになりました。この広さだったらワンオペで営業することができるので、挑戦してみようかなと思ったんです。オープン直前まで前職の中華料理店で働いていたので準備がギリギリになってしまって、「あれがない、これがない」と言いながら営業をはじめましたね(笑)

 

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どんなに忙しくても、
掛けるひと手間を大切にしたい。

――お店をはじめるにあたって、背脂ラーメンを選んだのはどうしてなんですか?

佐藤さん:僕が好きだったからです(笑)

 

――いちばん大切ですよね(笑)。では、ラーメンのこだわりを教えてください。

佐藤さん:チャーシューは柔らかさよりも噛みごたえを大切にしているので、あまり煮込み過ぎないように気をつけているんです。ご提供前にバーナーを使って炙ることで、香ばしさや脂のうま味を引き出しています。

 

――具材にもひと手間加えているんですね。

佐藤さん:イチ押しメニューの「背脂麻婆麺」に入っているラー油は新潟県産唐辛子を使った自家製ですし、豆板醤も三種類をブレンドして使っています。豆腐もしっかり下茹でしてから使いますし、玉ねぎも水にさらして辛味を抜いてから使っているんですよ。

 

――いろいろと手間がかかっているラーメンなんですね。

佐藤さん:忙しくなると、ついつい手を抜きがちになってしまうんですが、それはお客様にも伝わってしまうと思うので、絶対に手を抜かないよう心掛けています。

 

――今後メニューを増やす予定はあるんでしょうか?

佐藤さん:レギュラーメニューはブレることなくこのままで行く予定ですが、期間限定メニューとして、野菜味噌ラーメンやつけ麺、麻婆飯を考えています。いろいろなラーメンにチャレンジしていきたいという気持ちはありますね。

 

背脂拉麺 大河

新潟市中央区三和町6-11

10:00-20:00(スープ無くなり次第終了)

木曜休

※最新の情報や正確な位置情報等は公式のHPやSNS等からご確認ください。なお掲載から期間が空いた店舗等は移転・閉店の場合があります。また記事は諸事情により予告なく掲載を終了する場合もございます。予めご了承ください。

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