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リーズナブルな価格で気軽にフレンチを楽しめる「大衆ビストロKen」。

フランス料理と聞くと敷居の高さを感じて、お店に入りにくいと思う人もまだまだ多いと思います。今回ご紹介する「大衆ビストロKen(ケン)」はリーズナブルな価格で気軽にワインやフレンチを楽しめる「大衆居酒屋」感覚のお店です。オーナーの野澤さんを訪ねて、お店のこだわりをいろいろと聞いてきました。

 

 

大衆ビストロKen

野澤 健太 Kenta Nozawa

1995年村上市生まれ。高校卒業後にイタリアンレストラン、グリルステーキ店、結婚式場、ラーメンチェーン店で経験を重ねる。母親の経営する「タイファイタイフード」のサポートを経て、2023年より「大衆ビストロKen」をオープン。映画鑑賞が趣味でマーベルシリーズをよく見る。

 

専門学校へは行かず、現場での経験から料理を学ぶ。

——野澤さんが料理に興味を持ったのはいつ頃からですか?

野澤さん:僕の家庭は両親とも働いていて家にいないことが多くて、よく弟と一緒に自分たちの食事を作っていました。だから物心ついた頃から料理に興味がありましたね。

 

——じゃあ、高校を卒業してからは調理師の専門学校に?

野澤さん:いえ、専門学校へは行かずにイタリアンレストランに就職しました。

 

——いきなり就職したんですか。

野澤さん:基本的な知識を身につけてから働く方が安心かもしれないけど、僕は現場での経験から学びたいと思ったんです。だから調理場では自分が理解できるまで食い下がって、上司や先輩にしつこく質問していましたね(笑)

 

 

——どんなところで修業をされたんですか?

野澤さん:イタリアンレストラン、グリルステーキ店、結婚式場、ラーメンチェーン店ですね。なかでも結婚式場ではいろんなことを学ばせてもらいました。

 

——例えばどんなことを学んだんでしょう?

野澤さん:フレンチをメインにした料理だったんですけど、そこに和食の要素が入ってくることもあったので、和食の知識や技術についても学べました。まかないでパン作りも教えてもらったし、パティシエからデザート作りも教わりました。幅広く学ぶことができてありがたかったですね。

 

——いろいろな料理のスキルを身につけてこられたんですね。

野澤さん:東京に行って営業職を経験したこともありました。料理人ばかりやっていると数字に疎くなるので、営業感覚も身につけたいと思ったからなんです。

 

 

——ということは、独立するときのことも頭に入れて、いろいろな経験を積んでいたんですか?

野澤さん:そういうわけではなかったんです。独立を考えるようになったのは、職場で周りとの考え方の違いを感じることが多かったので、それなら自分だけでお店をやった方がいいと思ったからです。

 

居酒屋感覚でフランス料理を楽しんでほしい。

——「大衆ビストロKen」をオープンするにあたって、どんなお店にしたいと考えていたんでしょうか。

野澤さん:「フランス料理」って聞くと敷居が高く感じちゃうじゃないですか。僕は誰でも気軽にフレンチを楽しんでもらえるようなお店にしたかったんです。だから店名には「大衆食堂」のニュアンスがある「ビストロ」の上に重ねて「大衆」とつけてあるんです(笑)

 

——「大衆感」を強調しているんですね(笑)。気軽に楽しめるお店にするために心掛けていることはありますか?

野澤さん:スタッフの数を抑えて、食材にかけるコストも抑え、リーズナブルに美味しいものを提供する努力をしています。ランチメニューでは1,500円でステーキを召し上がっていただけますし、新しくスタートするコース料理も4,000円〜とリーズナブルなんです。

 

 

——「ビストロ」といえば、ワインを楽しむお客さんも多そうですね。

野澤さん:そうですね。うちは飲み放題メニューをやらない代わりに、ワインの値段を下げているんです。

 

——メニューにセルフオーダーの方法が載っていますけど、自分のスマートフォンを使って料理の注文ができるんですか?

野澤さん:はい、スタッフ数を抑えているので、すぐにオーダーを受けられない場合もあるんです。そんなときにお客様にスマホで注文を入力していただければ、その分、早くお料理を提供できるのでおすすめしています。操作が苦手な方には普通の注文にも対応させていただいていますが、調理中などですぐに伺えないこともあるのでご了承いただきたいです。

 

 

——料理に対してのこだわりもお聞きしたいと思います。

野澤さん:美味しいのは当たり前のことなので、料理の見た目を大切にしています。いくら美味しい料理でも、見た目が悪かったら手をつけてもらえないですからね。シンプルだけど美味しそうに見えて、思わず写真を撮りたくなるような料理を作るよう心掛けています。

 

——確かに、美しいお料理ですよね。オープンして間もないですが、今後はどんなふうに営業していきたいですか?

野澤さん:営業を重ねるにつれてまだまだ料理のクオリティーは上がっていくと思いますし、今はまだ準備段階のものも多いので今後も期待していただきたいと思います。普段使いできるビストロですから、気軽にお立ち寄りいただきたいですね。

 

 

 

大衆ビストロKen

新潟市西区小針2-42-10 佐山第二ビル

025-364-0376

11:30-14:30(14:00L.O.)/17:30-22:00(21:30L.O.)

木曜休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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