お母さんが作るような家庭的なタイ料理「タイファイタイフード」。
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2023.05.21
本場のタイ料理が楽しめる関屋駅前のお店「タイファイタイフード」。タイで生まれ育った店主のオーラタイさんが作る「お母さんの味」は、タイで日常的に食べられている家庭料理です。常連さんから「ママさん」の愛称で親しまれているオーラタイさんに、メニューの秘密やはじめて日本に来たときにびっくりしたことなど、いろいろと聞いてきました。

タイファイタイフード
野澤 オーラタイ
1972年タイ ナコンサワン生まれ。学校を卒業後、タイにある日系企業に就職。結婚を機に来日し、新潟で暮らす。飲食店経営や企業勤めを経て、2016年に「タイファイタイフード」をオープン。2022年4月に関屋駅前に移転。趣味は飲み歩き。

お母さんの味をヒントにした、どこの家でも食べられているタイの家庭料理。
——オーラタイさんはもう30年近く近く新潟にいらっしゃるそうですね。
オーラタイさん:タイにある日系企業で働いて、そこで出会った人と結婚し来日したんです。ずっと新潟で暮らしてきたんですよ。初めて新潟に来たのが2月だったので、雪にびっくりしたことをよく覚えています。「どうやって生活しているの?」って(笑)
——それは驚かれたでしょうね(笑)。日本に来て、好きになったものはありますか?
オーラタイさん:日本に来てすぐに日本酒が好きになりました。あんな感じのお酒はタイにはないですよ。ちなみに私は納豆も大好き。タイ人のお友達はみんな納豆が嫌いなんだけどね。

——タイ料理のお店をはじめようと思ったのは?
オーラタイさん:日本でスナックを経営したり、会社に勤めたりしたんだけど、どうしてもタイ料理のお店をやりたかったの。日本風にアレンジされたタイ料理じゃなくて、本当のタイ料理を皆さんに食べてもらいたいと思って。私の料理はすべて、お母さんの味をヒントにした家庭料理ですよ。子どもの頃から食べていた「どこのお家でも出てくるご飯」です。
——料理は得意だったんですか?
オーラタイさん:料理は大好きなんだけど、母も姉も料理が得意で実家ではキッチンに入らせてもらえなかったの。でも日本に来てからは自宅でよくタイ料理を作っていたし、スナックを経営していた頃はそこで出すお料理を作っていたんですよ。
——メニューがすごく充実していますよね。平日のランチはたくさんの種類から選べるようになっているし。
オーラタイさん:タイでは毎日3、4品作る家庭が多いんじゃないかしら。それに我が家は大家族だったから、とにかくたくさんのお料理が出てきたんですよね。それが料理のバリエーションを増やすことに役立っているんです。

タイ料理が苦手でも食べられる?! 一味違うグリーンカレー。
——おすすめのメニューを教えてください。
オーラタイさん:グリーンカレーとトムヤムクン、ヤムウンセンは自信があります。日本では甘味を強く感じるグリーンカレーが多いんですけど、うちのグリーンカレーは甘いだけじゃないんです。きのこやパプリカが入っているグリーンカレーもあるけど、タイではたけのことナスだけを使うんです。私は日本のナスを使っているんだけど、タイにはカレー用のナスもあるんですよ。たけのこはタイから輸入しているものですね。
——私、グリーンカレーが苦手なんですが、オーラタイさんのグリーンカレーは美味しくいただきました!
オーラタイさん:それはありがとう(笑)。そんなに甘くなかったでしょう。ココナッツ以外にもいろいろ入れているんですよ。詳しくは秘密ですけどね。

——日本ではあまり見かけない調味料やビールなどもたくさんありますね。
オーラタイさん:輸入している食材が多いんです。砂糖と塩以外の調味料はほとんどタイのものかな。ちょっと高いんだけど、タイの味になるように頑張って使っています。お酒を楽しまれるお客さまも多いんですよ。4種類あるタイビールのうち「プーケット」という種類は、新潟ではここでしか扱っていないと思います。

——これだけは譲れないっていう料理のこだわりはなんでしょう?
オーラタイさん:日本風にはしないことですね。そういうお料理は一品もないです。ただパクチーの量と辛さはお客さまに聞いて調整しますので、辛いものが苦手な方でも安心して召し上がっていただけます。

ママさんの愛される人柄から生まれる、のんびりと優しい時間。
——去年、関屋駅前に移転されたそうですね。移転してからの反響はいかがですか?
オーラタイさん:以前からの常連さんに加えて新しいお客さまも増えて、忙しくさせてもらっています。ひとりでぜんぶやっているからちょっと大変なときもあるんだけど、いつもお客さまが助けてくれるんです。提供が遅くなっても「いいよ、いいよ。ゆっくりで大丈夫」と言ってくれるような方ばかりだし、食器を片付けてくれることもあるしね。本当にありがたいです。
——オーラタイさんのお人柄がそういう空気感を作るんでしょうね。
オーラタイさん:のんびりしたお客さまが多くて助かっているんだけど、もしあまり時間のない方がランチを食べに来てくれたとしたら、お待たせしてしまうかもしれないと思うと申し訳なくて。

——旅行前に本場の味に挑戦したい方にもよさそうですね。
オーラタイさん:先日「タイに行く予定があるから食べに来ました」というお客さまがいましたね。帰り際「美味しかったです。タイに行って同じ味か確かめますね」と言われたんですけど、「うちは家庭の味だからレストランの味とはきっと違うわよ」ってお伝えしました。だって日本でもお母さんの味とお店の味は違うでしょう。
——これから新メニューを加える予定はありますか?
オーラタイさん:いろいろ試したこともあるんだけど、皆さんが頼むメニューってだいたい同じものなんですよね。だから今のメニューから変えなくてもいいかなと思っているんです。日本は冬に鍋を楽むし、季節のメニューがあるけど、タイには旬の食材はなくて一年中同じものを食べる。そんな国だから、メニューが定着しているのもタイらしいと思うんです。

タイファイタイフード
新潟市中央区関屋大川前2-3-10
TEL:025-374-7577
平日11:00~14:30・17:30~21:00
土日祝11:00~21:00
不定休
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