Things

歌の力を信じて歌う、シンガーソングライター「TSUNEI」。

TSUNEIさんはなぜ歌手を目指し、どんな思いで歌うのか?

「TSUNEI(ツネイ)」という、ちょっと変わった名前のシンガーソングライターをご存じですか? 新潟にお住まいの皆さんの中には、テレビで観たことがある人や、歌を聞いたことがある人、たくさんいるかもしれません。今日は、先月セカンドフルアルバム「Into」をリリースしたばかりのTSUNEIさんに、歌手を目指したいきさつや、歌に対する思い、そしてちょった変わった名前の由来などを語ってもらいました。

 

 

TSUNEI

1988年南魚沼市生まれ。大好きだった亡き祖父の名前「つねいち」がその名の由来。20歳のときに12歳の自分から届いた「歌手になっていますか?」という手紙に後押しされ歌手活動を開始。自身が歌に力をもらった経験から、誰かの力になりたいという想いで歌う。全国各地でのライブを精力的に行うと共に、TVリポーター等のタレント活動も。南魚沼市の交流大使として情報発信を積極的に行ってい他、新潟県の地域活性化にも力を注ぎ、情報発信、講演会など活動は多岐に渡る。

 

音楽の道に進むきっかけとなった、運命の手紙。

——TSUNEIさんは昔から音楽の道を目指していたんですか?

TSUNEIさん:小学生の頃は歌手になりたいと思っていて、カセットテープに歌を吹き込んで自分で聴いてチェックしたりしてました。たまたま家に来た友達に聴かれてしまって大爆笑されたのは、今ではいい思い出ですね(笑)

 

——じゃあ、子どものときから夢に向かって音楽の道を進んできたんですね。

TSUNEIさん:いえ、それが実は、歌手になりたいという夢を周囲に言い出せず諦めていたので、グラフィックデザイナーを目指して東京のデザイン専門学校に進学したんです。

 

——あら。そのときはデザイナーになりたかったんですか?

TSUNEIさん:学校でお菓子のパッケージをペンケースに使うのが流行ったこともあって、昔からパッケージとかが好きだったんです。それでグラフィックデザイナーとしてパッケージデザインの仕事をしたいと思いました。卒業が近づいた頃、学校に「元気でガッツのある人材」を探しに来た企業の求人担当者がいて、先生がその方に私を紹介してくれたんですが、そこはテレビの制作会社でした。デザイン系じゃなかったんですよね(笑)

 

——その制作会社ではどんな仕事をしたんですか?

TSUNEIさん:アシスタントディレクターです。とにかくハードな仕事だったんですけど、人に対する気遣いとか勉強になることが多くて充実した期間でしたね。でもあるとき、忙しくバタバタした生活を送る中で、私の人生を変える一通の手紙が届いたんです。

 

——お、人生の転機ってやつですね。誰から届いた手紙だったんですか?

TSUNEIさん:それが、12歳のときに「20歳になった未来の自分」宛に出した手紙だったんですよ。その手紙の中に「歌手になっていますか?」って書かれていて。それで歌手になる夢を本気で叶えたいって思うようになりました。アシスタントディレクターの仕事をやっていて、目の前でテレビに出てる人たちが輝いて見えて憧れていた気持ちもあったし、何よりも自分の夢を叶えることができるのは自分だけなんだって思ったんです。それで歌手を目指すようになりました。

 

HipHopのライブで自作の曲を歌ってデビュー?

——でも、いきなり歌手を目指すにしても、どうしていいのかわからないですよね。

TSUNEIさん:そうですよね。私はまず周りにいる人たちに「歌手になりたい」ということを公言し始めました。そのうち応援してくれる人も出てきて、音楽をやっている人に紹介してもらえたりしたんです。その中にラッパーの人がいて、湘南でやるHipHopのイベントに誘ってもらって1曲だけ自作の曲を歌う機会をいただいたんです。21歳のときで、それが私のシンガーソングライターとしてのデビューでしたね。

 

——じゃあデビューはHipHopイベントだったんですね。

TSUNEIさん:そのステージを見たイベントの主催者から声がかかって、次はソロライブをやらせてもらいました。その後は横浜を中心に深夜のクラブのHipHop系イベントとかに出て活動してました。お金がなくて大変だったんですけど、自由で楽しかったですね。そのうち渋谷や六本木でR&BやJ-POP系のイベントへも出させてもらえるようになっていったんです。だんだんいろんな人と出会うようになって、2016年1月にはご縁があってファーストアルバムを全国リリースすることになったんです。

 

——ファーストアルバムの全国リリースまでいっちゃうってすごいですよね。かなり反響があったんじゃないですか?

TSUNEIさん:アルバムのリリースプロモーションのタイミングで大型書店の担当者が、私のプロフィールを見て新潟県出身ということを知ってくれたんです。それが元で北信越エリアでインストアライブツアーをやらせていただきました。そこから新潟でのイベントに出演する機会が増えて、東京と新潟を行ったり来たりしていたんですが、新潟での活動が増えてきたので新潟の音楽事務所に所属することになりました。その直後にセカンドミニアルバム「ツネイノネ」をリリースしたんです。

 

——それで新潟で活動することが多くなったんですね。ところで「TSUNEI」っていう名前にはどんな意味があるんですか?。

TSUNEIさん:私の亡くなったおじいちゃんが「つねいち」っていう名前だったので、そこからもらいました。いつもニコニコしていて、物知りで、周りの人達に愛されていた大好きなおじいちゃんだったんです。イケメンでかっこよかったので、姉と一緒におじいちゃんの写真を見ながら「いい男だなー。結婚したいなー」って言ってたほど好きでしたね(笑)

 

ボイスメモに残されたおびただしい数の不気味な録音?

——歌のレッスンとか音楽の勉強とかって、どこかでやってたんですか?

TSUNEIさん:ライブなどの活動だけでは生活できなかった時期にボイストレーナーをやっていたことがありました。人に教えるためにたくさん勉強したり研究したりしてましたね。あとはステージに立つことで実践によって鍛えられた感じです。

 

——どうやって曲を作ってるんですか?

TSUNEIさん:最初の頃は人の曲をベースに使って、そこに別な詞と曲を乗っけてもともとあるトラック(伴奏)をベースに詞とメロディーをのせる方法で作ってました。最近は鼻歌で作ったメロディーに、ピアノでコードづけして作ることが多いです。詞は与えられたテーマに沿って作ることもあれば、お風呂に入ってるときにフレーズが思い浮かぶこともあります。思い浮かんだメロディーは忘れないようにスマートフォンのボイスメモで録音してます。だから、私のボイスメモの中には何百件もの不気味な録音が入ってるんです(笑)

 

——(笑)その不気味な録音がいい曲を生むんですね。曲作りは苦労するものなんですか?

TSUNEIさん:感受性を研ぎ澄まして、心の中をえぐるようにして作ることも多いので、キツいときもありますね。思い返さなくてもいいような辛いことを思い返したりもするし。でも、そんなキツい部分もひっくるめて楽しいですよ。

 

——そのようにして生み出された曲の中でも、思い入れの強い曲があったら教えてください。

TSUNEIさん:今年の2月12日にリリースしたニューアルバム「Into」のリードトラック「コエトブルー」ですね。これは私の中のネガティブな思いを、支えてくれる人達の応援がポジティブに変えてくれたことに対しての、感謝の気持ちを歌ったものなんです。聴いてくれる人がいるからこそ、自分は歌っていられるんですよね。今の自分が一番伝えたいことを歌った曲になってます。同じアルバムに収録した「星になる旅」は、自ら星になる旅に出ることを選んでしまった友達を歌った曲です。そういう行為を認めたくはないんだけど、その子が一生懸命に生きた証を曲に残したいって思ったんです。「揺れていて」という曲は今までの私になかった大人の雰囲気が出せた曲で、肩の力が抜けたニュアンスを出せたんじゃないかって思ってます。

コエトブルーの動画はこちら

 

誰かの力になりたいと思いながら歌い続ける。

——今後やってみたいことってあるんですか?

TSUNEIさん:ニューアルバムのストリーミング配信サービスが、台湾やタイで多くの人達に聴いてもらえてるので、私も日本を飛び出してアジアとかに進出してみたいなって思ってます。

 

——なるほど。では最後に、TSUNEIさんにとって歌ってどんなものですか?

TSUNEIさん:歌の力って大きいと思うんです。たとえば、明日仕事に行きたくないなってときや、失恋したときなんかに音楽に励まされたりして。あと母方のおばあちゃんが亡くなったとき、ラジオから流れた花*花さんの「さよなら大好きな人」を聞いた途端、それまで泣くのを我慢していた母が泣き出したんです。歌って人に泣き場所も与えてくれるんですよね。私も歌に助けられることが多かったから、誰かの力になれたらって思いながら歌ってます。

 

 

一度は忘れかけていた歌手への夢を小学生の頃の自分に思い出させられ、シンガーソングライターとなったTSUNEIさん。歌を聴くことで助けられたことも多く、自分の歌が誰かの力になればっていう気持ちで歌い、ステージ、イベント、テレビなどで活躍しています。今後もTSUNEIさんの歌声でたくさんの人が癒され、元気になってくれたらいいですね。

 

TSUNEI

  • She
  • Things×セキスイハイム 住宅のプロが教える、ゼロからはじめる家づくり。
  • 僕らの工場
  • 僕らのソウルフード


TOP