燕三条エリアから生まれたアウトドアブランド「UCCHI’S」。
その他
2022.08.28
内山産業の強みは、金物の町「燕三条エリア」の職人ネットワークを活かした企画提案型のモノづくりです。同社が手がけたオリジナルのアウトドアブランド「UCCHI’S」について、プロダクトデザイナーの佐藤さんと、専務取締役の川上さんにいろいろとお話を聞いてきました。

株式会社内山産業
川上 重人 Shigeto Kawakami
1963年 燕市生まれ。専務取締役 30歳頃のときに内山産業へ営業として入社。企画・営業全般や自社商品開発を担当。

株式会社内山産業
佐藤 誠 Makoto Satou
1969年 三条市生まれ。約20年前に内山産業へプロダクトデザイナーとして入社。かっこいいモノを見ると幸せな気持ちになる
受注生産メインの会社から、商品企画開発ができる会社へ。
――佐藤さんはどういった経緯で内山産業へ入社されたんですか?
佐藤さん:東京のデザイン専門学校を卒業してから、まず地元の三条に戻って家電メーカーに就職しました。それからアウトドアブランドの製品開発などを行っている会社に転職してプロダクトデザインの仕事をしていて。ある程度仕事ができる実感が持てるようになって、「自分の力を試したいな」と思ったタイミングで縁あって内山産業に入社しました。
――入社当時はどんな会社だったんですか?
佐藤さん:約20年くらい前なんですけど、その頃はまだ社内で商品のデザインや図面描きというのはまだやっていない会社でした。その部分はアウトソーシングで対応していましたね。主にお客様から図面を頂いてそれを受注生産していた感じでした。
川上さん:そうですね。元々はOEMが主体でしたが、流通の変化でお客様の要望する商品を具現化し、企画、開発をする提案型営業に変わっていきました。その頃に佐藤のようなプロダクトデザイナーを採用したことで提案力の向上と、より細かいサービスの提供が可能になりましたし、自社商品の開発にも力を入れることができたので、受注生産と自由販売の両建てでのスタンスに変わっていきました。
難しい要望だったからこそ生まれた、「UCCHI’S」の焚火台。
――アウトドアブランドの「UCCHI’S」もその中のひとつということですね。
川上さん:そうですね。うちは元々キッチン用品など水周りの商品を得意としていたんですが、あるお客様から「某有名アウトドアブランドの焚火台みたいな、感じのカッコ良いのができないかな」って相談されまして。それで佐藤にデザインを相談したところから、UCCHI’Sの原形になるモデルの試作が始まりました。

佐藤さん:UCCHI’Sの発売は2018年なので、考え始めたのはその1~2年くらい前からになります。先方からの当初の要望としては「初心者キャンパーが手軽に購入できる商品」というところでした。でもお客さんが見本にしたいっていう焚火台はすごく優れているので、それを超える商品っていうのはなかなか難しいんじゃないかって最初は思いました。
――その焚火台はどんなところが優れていると感じていたんですか?
佐藤さん:実は私はその焚火台を発売当時から使っているんですけど(笑)。折りたたんで収納できるし、ワンタッチで簡単に使えます。それに加えて丈夫で長く使えるのも魅力的でしたね。
――先方に具体的なイメージがある中で、それを超えるものを提案しなければいけなかったと。それってかなり大変ですよね。
佐藤さん:でも真似はしたくなかったので、どうやってオリジナル感を出していくかっていうのを考えました。まずは「自分がお金出して買うとしたら、どんなのが欲しいだろう」っていうところから考えました。あとはその有名ブランドから外れてくるような客層をターゲットにしようと思いました。お客さんや川上からの相談は「初心者キャンパー向け」ではあったんですが、それはちょっと一旦おいておいて、ちょっと違う角度から提案してみようと思ったんです。悪く言えば好き勝手やってしまっただけなんですけど(笑)。まあ、そんな感じで使う人のイメージを徐々に固めていった感じですね。
――苦労した部分ってどんなところでしたか?
佐藤さん:最初に試作したものでキャンプ場へ行って実際に火をつけて使ってみました。でも火を付けたら変形するしグラグラするしとてもじゃないけど使えない(笑)。焚火台を作るのは初めてだったし、「ここまで変形するのか」って思いました。板が薄すぎたんですよね。でもかたちはくずしたくなかったので、素材の選定を業者さんと詰めていくような感じで、素材は最終的にステンレスを採用することにしました。

――デザインを具現化するには技術が必要ですよね。
佐藤さん:いろんな技術屋さんをまわってお願いをしにいきましたね。色も最初はブラックに塗装をしていて、熱を加えると塗装が剥がれたりもあったので、その辺もいろいろ相談にのってもらいましたね。
使う人が工夫して使えるように、シンプルな構造を意識した。
――UCCHI’Sのコンセプトは?
佐藤さん:UCCHI’Sのブランドコンセプトとしてはワイルドなイメージの商品にしたかったので、武骨で丈夫さのあるデザイン。多機能にしすぎないでシンプルな構造にして、使う人が工夫して使えるような作りを意識しました。この足の付け方は、人間が乗っても大丈夫なくらい丈夫なので、焚火もできるし調理もできるようになっています。

――ところでこの商品はどちらで購入できるんですか?
川上さん:ネット通販や三条ふるさと納税の返礼品がメインですね。元々は店舗販売が多かったんですけど、今は見ての通りほとんどが中国製品になっているので、日本製品をしっかり売っていく方法としてネット販売を選んでいるような感じです。焚火台はUCCHI’Sブランドとしては第一号ですし、まだスタートして間もないのでこれからの展開に期待しています。売れる売れないにかかわらず、自社商品開発のフラッグシップとしての位置づけにもなっているんです。

――今後の展望は?
川上さん:燕三条地域はもともと有名なアウトドアメーカーが多く、何十年かけて幅広く商品開発をしてこられブランドも確立されています。そのなか、私ども内山産業はウッチズ(UCCHI’S)をはじめ、それぞれの分野での逸品=一品にこだわった商品開発が目標です。佐藤を中心に若手社員も含めて、少しでもこだわりの逸品を増やしていきたいと思っています。ちなみに、弊社ネットショップは「逸品物語」というサイト名でやっていますので、ご興味のあるかたは宜しくお願いします。
株式会社内山産業
TEL:0256-35-1801
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