カジュアルな雰囲気でフレンチイタリアンを楽しめる「洋風食堂ひなた」。
食べる
2022.02.06
昨年の12月に「洋風食堂ひなた」という、とっても親しみやすい名前のお店が新潟市中央区にオープンしました。お店の外観も、やさしい黄色の日よけにクリーム色の壁という、店名になっている「ひなた」のイメージそのまま。さっそくお店におじゃまして、オーナーシェフの齋藤さんから目指している方向性やこだわりについて聞いてきました。


洋風食堂ひなた
齋藤 翼 Tsubasa Saito
1993年新潟市東区生まれ。「新潟調理師専門学校」卒業。東京のフレンチレストランをはじめ、新潟の居酒屋や結婚式場で修行を積み、2021年12月に「洋風食堂ひなた」をオープンする。趣味は食べ歩きで、なかでもラーメンが好き。
自分の店をオープンすることを目標に修行を重ねる。
——オープンおめでとうございます。齋藤さんはいつから自分のお店をやりたいと思っていたんですか?
齋藤さん:ありがとうございます。いつか自分の店をやりたいというのは、料理の道に進んだときから考えていました。
——料理の道へはいつ頃から進んだんでしょうか。
齋藤さん:高校を卒業してすぐ、新潟市内の調理師専門学校に入学しました。もともと美味しいものを食べることが好きだったし、料理を作ることも嫌いじゃなかったので料理の道に進んだんです。大学で4年間も勉強するんだったら、専門学校で2年間勉強して働きたいという気持ちもありました。
——いくつかある料理のジャンルから、洋食を選んだのはどうしてなんですか?
齋藤さん:真っ白なコックコートとコック帽に憧れたからです(笑)
——シンプルな動機だったんですね(笑)。じゃあ専門学校を卒業してからは洋食の仕事に?
齋藤さん:はい、東京にあるミシュランのひとつ星フレンチレストランで働きました。
——いきなりすごい店で働きはじめたんですね。
齋藤さん:いつか自分の店をやるために、できるだけ上を知っておきたかったんです。でも修業は大変でしたね。朝の5時くらいには出勤して、帰りは夜中の12時過ぎでしたから、3時間寝れたら上出来っていう生活でした。

——ハードですね……。辞めたいとは思わなかったんですか?
齋藤さん:いつも思っていました(笑)。でも、これはいつか自分の店をはじめるための修業だと割り切って頑張りましたね。
——なるほど。その後はどんなお店で?
齋藤さん:新潟に帰ってきて居酒屋に勤めました。
——フレンチレストランの後に居酒屋って、振り幅大きいですね(笑)
齋藤さん:いつかはじめる自分の店では、気軽にお酒が飲めるようなスタイルにしたかったので、その勉強も兼ねて居酒屋で働いたんです。そこの社長にはとてもお世話になって、このお店をオープンするときもいろいろ教えてもらったり、物件や業者を紹介してもらったりしました。本当に感謝しています。

誰もが気軽に料理を楽しめる、「ひなた」のような店。
——「洋風食堂ひなた」は昨年の12月にオープンしたんですよね。このタイミングでオープンしたのは、どうしてなんですか?
齋藤さん:最初から、この道に入って10年経ったら独立しようと決めていて。昨年が料理の仕事をはじめて10年目だったんです。
——でもコロナ禍のタイミングでオープンすることに、不安はなかったんですか?
齋藤さん:不安はありましたけど、逆にチャンスでもあったんです。
——チャンス?
齋藤さん:普通だったら、すでにお店をやっている飲食業の先輩たちに条件のいい店舗物件が回って、僕たちみたいな新参者にはあまりいい物件は回ってこないんです。でもコロナ禍の今だったら、先輩たちも新店のオープンを控えているので、僕たちにもいい物件が回ってきやすいんですよ。
——なるほど。新しくお店を始める人にとっては、チャンスでもあるんですね。それにしても、とても落ち着くお店ですね。
齋藤さん:ありがとうございます。「あたたかいお店」をイメージしていたので、木目のあたたかさを生かしたり、インテリアに暖色を多く使ったりしています。
——それで店名も「洋風食堂ひなた」なんですか?
齋藤さん:ひなたって自然と人が集まるじゃないですか。そういう場所にしたかったんですよ。最初は洒落た横文字の店名も考えたんですけど、子どもからお年寄りまで誰もが気軽に来れる店にしたかったので、ひらがなで「ひなた」にしました。実をいうと、うちの息子の名前が「ひなた」なんですけどね(笑)。あと「フレンチイタリアン」っていう言葉を使うと、敷居が高くなってしまうかなと思ったので、日本語で「洋風食堂」にしたんです。

——たしかにやわらかくて親しみやすい店名ですね。オープンして間もないですけど、どんなお客さんが来られるんですか?
齋藤さん:本当に幅広いですね。おばあちゃんの集まり、お子様連れのファミリー、女子会、男性のおひとり様……。あと先日は、中学生の男の子がふたりでパスタセットを食べにきてくれました(笑)
——すごく幅広い客層じゃないですか。齋藤さんの目指すお店になってきているんですね。
齋藤さん:そうですね。本当にうれしいです。あとお子様連れで入れるフレンチレストランって少ないので、そういうファミリーやお母さん方にもぜひ利用してほしいですね。そのために小上がりを用意したんですよ。

丁寧に仕込みをすれば、どんな食材でも美味しく料理できる。
——おすすめのメニューがあったら教えてください。
齋藤さん:「味噌と納豆のカルボナーラ」ですかね。ランチパスタのなかでは「渡り蟹のトマトクリーム」「牛ひき肉のポロネーゼ」っていう安定したパスタにはさまって、唯一冒険したパスタになっているんですけど、今では1、2位を争う人気パスタです(笑)。味噌と納豆っていう発酵食品同士を組み合わせて、遊び心で作ってみたら美味しかったんですよね。

——どんな味なのか、とても気になりますね。パスタ以外にはどんな料理がありますか?
齋藤さん:「鮮魚のカルパッチョ」もオリジナリティが強い料理です。お刺身を昆布〆して和のテイストを取り入れ、醤油にオリーブオイルやグレープフルーツ果汁を合わせた自家製ドレッシングで味付けしたものです。
——こちらも気になるメニューですね。齋藤さんは料理を作るときは、どんなことにこだわっているんですか?
齋藤さん:素材を生かした料理を作りたいので、濃い味になり過ぎないように気をつけています。とはいっても、特別な素材を使っているわけじゃありません。丁寧に仕込みをすれば、どんな食材を使っていても美味しい料理ができると思うんです。そこが料理人の腕なんじゃないでしょうか。
——なるほど。素材に頼るだけじゃなく、しっかりと料理をしているわけですね。今後はどんな料理を作ってみたいですか?
齋藤さん:今後はお子さん向けのメニューを増やしていきたいですね。今はまだお子さん向けメニューがないので、お母さんの食べている料理をお子さんとシェアしてもらっているんですよ。でも、子どもが美味しいと思えるような味付けの料理も提供していきたいんです。それで、もっといろいろな人たちが来やすい店にしていきたいですね。

「洋風食堂ひなた」の雰囲気や料理は、お洒落なのに気取りのない齋藤さんそのもののように感じました。誰でも気軽に入れるお店ですので、ぜひランチやディナーに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。きっと「ひなた」にいるような、あったかい気持になれると思いますよ。
洋風食堂ひなた
新潟市中央区京王3-5-30 ハイマート京王105
025-282-5155
11:30-14:00/17:30-21:00
水曜休
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