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海好き夫婦が営むシーサイドの雑貨店「サンデーBeach」。

日本海沿いを通る「越後七浦シーサイドライン」は、ドライブやツーリング、サイクリングを楽しむ人にとっては絶好のルートです。特に今の季節は、夏の太陽に輝く青い海を楽しむことができます。そんなシーサイドライン沿いに「サンデーBeach」という雑貨とブルーシールアイスのお店がオープンしました。オーナーの西原さん夫婦を訪ね、どんなお店なのかお話を聞いてきました。

 

 

サンデーBeach

西原 典雄 Norio Nishihara

1970年新潟市東区生まれ。東京のアパレル企業や小売チェーン店で働いた後、2022年に新潟へUターンし、2023年に「サンデーBeach」をオープン。閉店後の夕方から楽しむサーフィンが至福のとき。

 

サンデーBeach

西原 道代 Michiyo Nishihara

1975年北海道生まれ。札幌でOLをやっていたときに典雄さんと出会う。2022年に典雄さんと一緒に新潟へ移住し、2023年に「サンデーBeach」をオープン。夫婦でサーフィンを楽しんでいる。

 

サーフィンをやるために新潟へ移住。

——海が真正面に見えて眺めのいい場所ですね。2階は住居スペースになっているんでしょうか。

典雄さん:そうなんです。最初は住居を建てていたんですけど、途中から一階を店舗にしちゃったんです(笑)

 

——どうしてそんなことに?

道代さん:夫はずっとアパレル業界に携わってきて、その頃からセレクトショップをオープンするのが夢だったんですよ。

 

——それじゃあ、夢が叶ったわけですね。

典雄さん:自分のお店をはじめたいという夢と、海のそばで暮らしたいという夢がどちらも叶っちゃいました。

 

——ところで、どうして海の近くで暮らしたかったんでしょうか?

道代さん:年2回は沖縄へ遊びに行くほど、ふたりとも海が大好きなんです。

 

典雄さん: 5年前にずっと憧れていたサーフィンを体験してみて、ふたり揃ってハマってしまったんですよ(笑)。それで都内から毎週片道3時間かけて千葉の海へ通っていたんですけど、どうせなら、いつでもサーフィンができるような海に近いところに住みたいと思うようになったんです。

 

 

——サーフィンをやるために、海のそばで暮らすことにしたんですね(笑)。間瀬を選んだのはどうしてなんですか?

道代さん:この道は夫の実家へ行くときによく通っていて、海でサーフィンをやっている人もよく見かけていたんですよね。

 

典雄さんこのあたりは海に面していて、道路の向こうがすぐビーチになっているんですよ。ビーチに面していてテトラポットがない場所は新潟では少ないのではないでしょうか。おまけにサーフィンも出来る絶好のロケーションなんです。

 

 

——この店の場所は、もともと何があったところなんですか?

典雄さん:空き地だったんです。建物の物件も探したんですけど、このあたりは人気が出はじめて、なかなか条件に合った物件が見つからなかったので、土地を購入して住居兼店舗を新築することにしたんです。たまたまお隣にあるサーフショップのオーナーと知り合って、いろいろとお世話になりました。

 

——どんなイメージで店舗をデザインしたんでしょう?

道代さん:アメリカのサーファーズハウスをイメージしました。施工をお願いしたのもサーファーの建築士さんなんです。とても融通の利く方で、その都度細かく相談しながら作っていきました。

 

典雄さん海に面しているので、塩害に強い樹脂サイディングを使っていただきました。新潟ではほぼ使われておらず、モデルルームにもなっているんです(笑)

 

人と人とのつながりを感じる、間瀬地域。

——雑貨もアイスもあるようですが……こちらはどういうお店なんですか?

道代さん:ひとことでいえば「海に関わるコンセプトショップ」ですね。海をイメージした雑貨や、沖縄の「ブルーシールアイス」を扱っています。

 

——例えばどんな雑貨があるんでしょう?

典雄さん:オススメは、ココナッツと天然石で作るアクセサリーですね。男性用、女性用の他、ペアアクセサリーもありますし、フルオーダーにも対応しています。

 

道代さん:ココナッツを材料にしているので、使っているうちに色が変わって風合いが出てくるんですよ。そして自分だけの一品になっていくんです。

 

 

——ドライブやレジャーの思い出にぴったりですね。「ブルーシールアイス」を扱うことにしたのは?

道代さん:沖縄に行ったら必ず食べるほど「ブルーシールアイス」が大好きなので、これを仕入れることができなければアイスは置かないと決めていました。さとうきびを使っているのでコクのある甘さを味わえるし、ロゴがとにかく可愛いんですよね。

 

——ちなみに人気があるのはどの味なんですか?

典雄さん夏はさっぱりしたパインやマンゴーも人気がありますけど、年間では定番の塩ちんすこうが一番人気ですね。

 

道代さん:地元の人がけっこう買いに来てくれるんですよ。毎週のようにアイスを1個買いにきて、海を見ながら食べていくおばさんがいるんです。そのおばさんはご主人を亡くしてから引きこもりがちになっていたんですけど、うちの店ができたことで出かけるきっかけができたと言ってくれました。そう言ってもらえると、こちらも嬉しいですよね。

 

典雄さん:家族の分をまとめ買いしていく人や、孫からのリクエストを書いたメモを手に買いに来るおばあさんもいます(笑)

 

 

——ドライブやレジャーの途中で立ち寄るお客さんばかりなのかと思ったら、地元の方々もアイスを買いに来ているんですね。

典雄さん:そうなんですよ。この地域出身の若い方にも「何もなかった地元にお店ができて嬉しい」と喜んでもらえました。

 

道代さん:私たちこそ、この場所でお店をはじめることができてよかったと思っているんです。東京にいた頃には感じることができなかった、人と人とのつながりを感じることができますからね。お店をはじめることができたのだって、人とのつながりがあったからだと思っています。

 

——小さなコミュニティだからこそ、人とのつながりが強いのかもしれませんね。最後にこの場所の魅力についてお聞きしたいと思います。

典雄さん:海と山に囲まれた自然豊かなロケーションが最大の魅力ですよね。特にサンセットビーチは最高です。ぜひたくさんの方々に足を運んでいただきたいですね。

 

 

 

サンデーBeach

新潟市西蒲区間瀬7847-22

10:00-18:00(土日祝日営業)

不定休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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