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スケボー×福祉がコンセプトの「VIVID SKATE SCHOOL」。

新潟市秋葉区にちょっと変わったスケートボードスクールがあります。その名も「VIVID SKATE SCHOOL(ビビッドスケートスクール)」。一見、普通のスケボースクールのようですが、他のスクールとはちょっと違う点があるんです。いったいどんなスケボースクールなのか、 代表の高橋さんに詳しくお話を聞いてきました。

 

 

VIVID SKATE SCHOOL

高橋 卓 Suguru Takahashi

1982年新潟市秋葉区生まれ。15歳で兄の影響でスケートボードを始める。20歳から福祉施設で介護士として働き、途中ホームページ制作会社の仕事を挟んで、ふたたび福祉関係の仕事に就く。2019年6月、新潟市秋葉区に「VIVID SKATE SCHOOL」をオープン。趣味は音楽を聴くこと。

 

福祉の仕事を続けてきたスケートボーダーがいる。

——スクールの中って外から見るよりもずいぶん広く感じますね。

高橋さん:スクールを始めるにあたって中央区の廃倉庫をあちこち探しまわったんですけど、なかなか広い場所を見つけることができなくて、やっとこの場所を見つけたんです。ここは元々おもちゃ屋の店舗だった場所なんですよ。まだまだ広さは充分じゃないと思ってるんですけどね……。

 

——高橋さんはいつ頃からスケボーをやってきたんですか?

高橋さん:15歳くらいからやってました。最初は僕の兄がやっていたんです。それを見ているうちに「かっこいい!」って思うようになって自分でも始めました。

 

——じゃあスケボー歴は20年以上なんですね。今までにもスケボー関係の仕事をしたことはあったんですか?

高橋さん:いえ、仕事としてスケボーに関わったのは「VIVID SKATE SCHOOL」が初めてですね。それまでは趣味としてやってきましたから。

 

 

——じゃあこれまでのお仕事って?

高橋さん:ほとんど福祉関係の仕事をやってきたんです。20歳から福祉施設で介護士を10年間やってまして、途中別の会社を挟んで、また再び福祉事業に携わることになったんです。

 

——福祉事業といっても幅は広いと思いますけど、どんなことをやっていたんですか?

高橋さん:いろんなことをやってましたね。介護事業もやってましたし、引きこもり支援なんかもやってました。僕は人に接する仕事が好きだったから、福祉の仕事にやりがいを感じていたんですよね。

 

不登校や引きこもりの子を応援するスケボースクール。

——スケートボードのスクールを始めたのはどうしてなんですか?

高橋さん:福祉事業に携わる中で、引きこもりの若い子と接する機会が多かったんです。そういう子たちのために何か自分ができることはないかと考えて、特技のスケボーを生かしてスクールを始めたらいいんじゃないかと思ったんです。15歳の僕が「やってみたい!」って思ったときのように、スケボーだったら若い子に興味を持ってもらえて、彼らとつながることのできるツールになると思いました。

 

——なるほど、引きこもりの子のために「VIVID SKATE SCHOOL」をオープンしたんですね。

高橋さん:うちが他のスケボースクールと違うのは、不登校児の支援をしたり、引きこもりや問題行動の多い子の相談に乗ったり、子育てのカウンセリングも行っていることです。もちろん、スケボーをやってみたいっていう方はどなたでも大歓迎ですよ。

 

 

——福祉の面でのお話になりますけど、スクールにはどんな子がいるんですか?

高橋さん:引きこもりの子もいますし、コミュニケーション能力が低い子もいますね。人とまともに話をすることができなかったり、きちんと挨拶できなかったり、様々です。

 

——高橋さんはどんなふうに接しているんでしょう?

高橋さん:できるだけ子どもと同じ目線に立つようにしてますね。上から見下ろしていたのでは、彼らに見えてるものが見えませんから。それから、スケボーの練習をする上での環境づくりも大事です。いいライバルがいることで上達に向けて頑張る意欲がわいてきますし、同じ趣味の仲間の中で人間関係を学ぶこともできるんです。

 

——なるほど。これまでと違う環境を与えるだけでも、大きいのかもしれませんね。

高橋さん:スケボーの成功体験を通して自己肯定感が育ちますし、それによって自信や責任感を持つことができるんです。ある子はスケボーができるようになったことを友達に話したくて、再び学校に登校するようになりました。ある子はリーダーを務めていたグループが負けてしまって、自分の悔しさからじゃなくて、メンバーのやる気に応えることができなかったって言って悔し泣きしていました。人間としての成長を感じることができて嬉しかったですね。

 

イベントの開催や参加で、スケボーの魅力を伝えていきたい。

——高橋さんはスケボースクール以外でも福祉活動に取り組んでいるんですか?

高橋さん:昨年開催された「FuKuSHI Fes Niigata 2019」で「VIVID SKATE SCHOOL」として体験教室をしました。身体にハンデのある方々にスケボーを体験してもらって、とても喜んでもらえたので僕も嬉しかったですね。できなかったことができるようになることが大事なんですよね。その成功体験が自信を生むんです。

 

——今後やってみたいと思うことってありますか?

高橋さん:スケボーって他のスポーツと比べると、まだまだ身近なものじゃないと思うんです。だからもっとスケボーのイベントを開催したり参加したりして、みなさんに魅力を知ってほしいと思うんですよ。

 

 

——高橋さんにとってスケボーの魅力ってどんなことですか?

高橋さん:元々スケボーってアメリカの不良たちが始めた文化なんです。だからフリースタイルで自由が多いところが魅力なんじゃないでしょうか。でもオリンピック競技になったことで、今後は立派なスポーツとしても見られるようになると思いますね。

 

——最後に、不登校で悩んでいる子たちにひとことお願いします。

高橋さん:学校に行けなくて、他に行く場所がないって子には、とりあえずここに来てほしいですね!

 

 

スケボーを教えたくてスクールを始めたんじゃなくて、子どもたちの自信やコミュニケーション能力を育てるためにスケボーを選んだという高橋さん。これからもスケボーを通して、様々な悩みを抱える親子の支えになってあげてください。

 

 

VIVID SKATE SCHOOL

〒956-0855 新潟県新潟市秋葉区滝谷本町2-14

0250-50-9076

11:00-21:00/土曜9:00-21:00/日曜9:00-16:00

月曜休

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