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海の楽しさや素晴らしさを伝える「PARADISO」。

夏も盛りを迎え、海遊びを楽しむ人も多いと思います。新発田市の藤塚浜海水浴場にある「PARADISO(パラディソ)」では、サーフィンをはじめとしたアクティビティの数々を楽しむことができます。青く晴れ渡った海水浴場に日焼けして真っ黒なオーナーの阿部さんを訪ねて、海の魅力を聞いてきました。

 

 

PARADISO

阿部 一也 Kazuya Abe

1967年村上市生まれ。20歳で上京して内装業に就き、25歳で個人事業主として独立する。30歳で地元の村上に戻り内装業を続け、2012年より藤塚浜海水浴場で「PARADISO」をオープンする。サーフィン歴30年のベテランで海をこよなく愛する。

 

「PARADISO」のオーナーは、ベテランサーファー。

——今日は天気が良くって絶好の海日和ですね。海水浴をしている人たちが羨ましいです。「PARADISO」では、海にちなんだアクティビティをいろいろ楽しめるんですよね?

阿部さん:海カフェとして軽食やドリンクをお楽しみいただけるだけじゃなく、サーフィンやサップ、バナナボート、手ぶらバーベキュー、テントサウナもお楽しみいただけます。

 

——海遊びが満喫できる空間なんですね。阿部さん自身も海が好きなんでしょうか。

阿部さん:もちろんです。僕は村上市で生まれたので、幼い頃から海を遊び場にして育ってきました。東京にいた頃に覚えたサーフィンも30年続けています。

 

——あ、以前は東京に住んでいらしたんですね。

阿部さん:東京ライフを味わってみたかったので、20歳で上京したんです。そのときは半年くらい暮らせればいいやと思っていたので、バッグひとつで行ったんですよ(笑)。ところがあっちではじめてみた内装の仕事が面白くて、個人事業としてやっていた期間も含めて結局10年間東京に住んでいました。

 

——そうだったんですね(笑)。サーフィンをはじめたいきさつは?

阿部さん:昔からサーフィンには憧れていたんですけど、なかなかはじめる機会がなかったんですよ。だけど東京の内装会社の同僚にサーファーがいて、いろいろ教わりながらやってみたら一発でハマっちゃいました(笑)

 

 

——念願のサーフィンをはじめてみて、いかがでしたか?

阿部さん:暇さえあればサーフィンに行ってましたね。個人事業で内装業をやっていたときは自分で仕事のスケジュールをやりくりできるので、午前中に仕事を終わらせて午後からサーフィンをしたりしていました(笑)

 

——それは羨ましい(笑)。でも、どうして新潟に帰ってきたんですか?

阿部さん:いろいろな理由がありますけど、新潟の海でもサーフィンができることを知ったからですね。帰ってからしばらくは村上で内装業のかたわらサーフィンを楽しんでいました。

 

——もう、サーフィンが人生のメインになっている感じですね(笑)。「PARADISO」はどんないきさつではじめたんですか?

阿部さん:サーフィンをはじめた頃から、いつかは海カフェをやってみたいと思っていたんです。それで2008年頃に仲間たちと資金を出し合って、1年間だけ海の家をやってみたんですよ。そのときの楽しさが心の片隅にずっと残っていたんですけど、その4年後、縁があって「PARADISO」をオープンすることができたんです。

 

プチリゾート感覚を楽しめる、海カフェ。

——「PARADISO」はどんなお店なんでしょうか。

阿部さん:日常を忘れられる「プチリゾート感覚」が味わえる場所でありたいと思っています。海の楽しみ方を知って、その素晴らしさを感じていただけたら嬉しいですね。

 

——いろいろあるなかで一番力を入れているのは、どんなアクティビティなんですか?

阿部さん:サーフィンの体験レッスンですね。日本海は太平洋と比べて波がおとなしめなので、ビギナーにはもってこいなんですよ。僕のレッスンを受けてもらえれば、100%に近い確率でその日のうちに波に乗れるようになります。

 

 

——それはすごい。乗れるようになればハマっちゃいますよね。

阿部さん:サーフィンを好きになってほしいし、ずっと続けてほしいという気持ちはありますが、とにかく長い人生のなかで一度はサーフィンっていうものを体験してみてほしいんですよね。

 

——カフェメニューも味わえるわけですけど、オススメってありますか?

阿部さん:「藤浜ラーメン」ですね。生姜の聞いた長岡生姜醤油ラーメンをリスペクトしたものです。僕の両親がラーメン店をやっていたので、そのときに提供していた中華そばを受け継いでアレンジしたラーメンなんですよ。「マルゲリータ」や「クワトロフォルマッジ」といったピザもオススメです。本場のイタリア産チーズをふんだんに使った、本格的なピザになっています。

 

 

——美味しそうですね。そういうメニューって、どこで覚えたんですか?

阿部さん:ほとんど独学ですね。食べ歩きをしたり、飲食業をやっている知り合いからアドバイスをもらったりして、試行錯誤を重ねて作り上げました。ピザは冷凍生地を使うつもりだったけど、お客様に出すには難しいレベルだと思ったので、生地から手作りすることにしたんです。

 

 

——こだわり方に性格が出ているように思います(笑)。「こだわり」といえば、お店の外観や内装にもこだわりを感じさせますね。

阿部さん:内装業をやってきたので、できるところは自分でリノベーションしています。サーフィンをするために海外の海を巡っていると、おしゃれなカフェやレストランに出会うことが多いんです。そのとき受けた刺激を元に、魅力を感じた部分を取り入れてきました。

 

海の素晴らしさを伝える「伝道師」。

——お話を聞いていると、阿部さんの海に対する愛情が伝わってきます。

阿部さん:次世代に美しい海を受け継いでもらいたいと思っているので、ビーチクリーン運動には積極的に参加しています。あと、小学校に行って海に対するボランティア授業もおこなっているんです。

 

——どんな授業をしているんですか?

阿部さん:今の小学3〜4年生って、コロナ禍の影響でプール授業を受けていないんですよ。水に慣れないまま海で遊んでいるので、海の素晴らしさと共に恐ろしさも伝えて、水難事故の防止につなげたいと思っているんです。

 

——まさに「海の伝道師」ですね(笑)。最後に藤塚浜海水浴場の魅力を教えてください。

阿部さん:ここは「紫雲寺記念公園」の一部になっているので、駐車場をはじめとした施設が充実しているんです。そのためファミリーが多いアットホームな雰囲気の海水浴場になっています。親子が海を楽しんでいる姿を見ていると、とても癒されますね。あとテトラポットがないことも魅力だと思います。

 

 

——それはどうして?

阿部さん:サンセットタイムには、海へ沈む綺麗な夕日が見られるんです。そのときにテトラポットが邪魔にならず、一面夕日に染まった海を眺めることができるんですよ。

 

——なるほど。これからも海の魅力を多くの人に伝えていってください。

阿部さん:ありがとうございます。海はいろんな楽しさがある他、学べることもたくさんあります。そうした魅力を多くの方々に伝えていけたらと思います。

 

 

 

PARADISO

新発田市藤塚浜海水浴場3585-427

0254-28-8337

11:00-夕暮れ

不定休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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