上古町の商店街にある古着屋さん「KapRis(カプリス)」。お店に入ると、レースや刺繍の施された可愛い洋服たちが出迎えてくれます。このお店をつくった小林さんと坂田さんは、専門学生時代からの友人同士。おふたりがお店をはじめたきっかけや、お店にあるアイテムのことについて、お話を聞いてきました。
KapRis
小林 香菜 Kana Kobayashi
1990年新発田市出身。新潟理容美容専門学校を卒業後、美容師や家電量販店、買い取り専門店などで働く。今年の2月に坂田さんとともに「KapRis」をはじめる。K-POPが好きで、ライブを観に県外に行くことも。
KapRis
坂田 莉奈 Rina Sakata
1991年五泉市出身。新潟理容美容専門学校を卒業後、古着屋さんで働き、その後も接客業に携わる。今年の2月に小林さんとともに「KapRis」をはじめる。アニメを觀るのにハマっていて、最近のお気に入りは『ウィンドブレーカー』。
――店内が可愛い洋服でいっぱいで、ワクワクします。おふたりは、専門学校の同級生なんですよね。
小林さん:そうなんです。ふたりとも「新潟理容美容専門学校」に通っていて、2年生のときに同じクラスになったのがきっかけで仲良くなりました。なんだかんだ10年以上の付き合いになりますね。
――おふたりが、このお店をつくったきっかけを教えてください。
小林さん:ふたりとも古着が好きで、よく一緒に買いに行っていたんです。でも、私たちが好きな感じの古着は新潟ではあまり売っていなくて。「じゃあ、ふたりでお店をつくろうか」 って話になったんです。
坂田さん:前から「ふたりでお店やりたいね」とは言っていたんだよね。去年の4月にお互いのタイミングが合って、お店のオープンに向けて準備をはじめました。
――おふたりが好きな古着ってどんなものなんですか?
坂田さん:ヨーロッパの古着ですね。カジュアルなTシャツというよりは、フリルやレースがついたもの、刺繍が入ったものが好きなんです。このお店では、私たちが「これ欲しい!」と思ったアイテムを置いています。
小林さん:はっきりした明るいカラーのものや、袖や装飾にちょっとクセがあるものなど、新潟にはあまりないお洋服が多いと思いますよ。
――確かに、色や柄がユニークで可愛いものがたくさんあります。私は普段とは違うこういう系統も試してみたいんですが、ちょっと勇気がいるかもしれません……。
小林さん:そう思われている方、結構多いと思います。そんな方には、お持ちの服との組み合わせ方もご提案もできますし、マネキンを参考にしてもらえたら嬉しいですね。お花の刺繍が入ったシャツでも、Tシャツと合わせれば甘くなりすぎずに着ることができますよ。
――これなら、私でも着こなすことができそうです。おふたりのオススメのアイテムを教えてください。
小林さん:どれもオススメですが、ウクライナ刺繍の入ったワンピースは推していますね。レースのペチコートと合わせても可愛いですし、このマネキンのようにデニムのスカートと合わせてもいいと思います。
――その国特有の刺繍って、すごく特別なものに感じます。それにしても、ワンピースにスカートを重ねて着るって新鮮ですね。
坂田さん:ワンピースの下にデニムを重ねることは多いかもしれないですけど、上に重ねても可愛いんですよ。実はこのスカート、もとはパンツだったんです。大人にはサイズがちょと小さかったので、切ってスカートにしてみました。
――パンツからスカートにリメイクするとは、思い切りましたね。
小林さん:他にもリメイクした商品が結構あるんです。買い付けのとき、なるべく状態の良いものを選んではいるんですが、よく見たらかなり味の出ている服だったり、サイズが大きすぎたり、小さすぎたりする服がたまにあるんです。
坂田さん:このメッシュバックは、もともとフットボールTシャツだったんですよ。結構いい味が出ていたのでリメイクしました。古着だとしても、状態のいいものを着てもらいたいので、少しほつれていたり、汚れがある場合は私たちが直してから販売しています。
――こちらのお店はレディースの古着がメインのお店です。お店の雰囲気で大切にしていることはありますか?
坂田さん:誰でも入りやすい店内にしています。古着屋さんって、入るのに勇気がいると感じている方も多い気がしていて。女性でも気軽に入ってもらえるように、ドライフラワーを飾ったり、棚やカウンターの色を明るめにしています。
小林さん:店内のレイアウトは、はじめてきた方も見やすいようにぐるっと一周できる配置にしています。ちなみにお店の中には、私が編んだ雑貨や付け襟、バブーシュカ、ハンガーのカバーも販売していますよ。
――お洋服のチョイスや雑貨からも、おふたりが好きなものが詰まっているお店だと感じることができます。
小林さん:そう思ってもらえたら嬉しいです。私たちの好きなものを、自由に詰め込んだお店なので。ここに来てくれるお客さんも、その日の気分で自由に服を選んでほしいと思って「KapRis」って名前にしたんです。
坂田さん:フランス語で「自由、気まぐれ」っていう意味をもつ「Capris」から名前を付けました。ふたりの名前のイニシャルを入れて「KapRis」になりました。
――最後に、おふたりの今後の目標を教えてください。
坂田さん:今は国内で買い付けをしているんですけど、いつか国外で買い付けをしてみたいです。ここに置ける古着の幅を広げて、私たちらしさをもっと出していきたいですね。
小林さん:「新潟でレディースの古着と言えばここ!」って言ってもらえるようなお店にしていきたいですね。まだまだはじめたばかりのお店なので、今はいろんな方に気軽に来てもらえたら嬉しいです。
KapRis
新潟市中央区古町通3番町649-1
平日 12:00-19:00
土日祝 11:00-19:00
不定休