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誰もが気軽に立ち寄れて、ケーキやかき氷を楽しめる「café toujours」。

ものづくりの街・三条を舞台にしたアニメ作品「DIY!! —どぅー・いっと・ゆあせるふ—」が昨年放送され、現在は実写ドラマも放送されています。その作品中に登場する聖地のひとつに「一ノ木戸商店街」の横断歩道があります。今回はその横断歩道のすぐそばで営業している「café toujours(カフェ・トゥジュール)」さんにおじゃまして、オーナーの五十嵐さんからお店のこだわりについてお話を聞いてきました。

 

 

café toujours

五十嵐 美絵 Mie Ikarashi

1976年三条市生まれ。大阪府の製菓専門学校を卒業後、洋菓子店、カフェ、レストランでパティシエとしての経験を積み、2012年に新潟へ戻って「café toujours」をオープンする。ジャニーズWESTを推しているジャニオタでもある。

 

アニメやドラマの聖地にあるカフェ。

——お店の前にある交差点って、「DIY!! —どぅー・いっと・ゆあせるふ—」のアニメやドラマに登場していますよね。

五十嵐さん:そうなんですよ。お店の真ん前でドラマのロケ撮影をやっていました。

 

——聖地巡礼にやってくる、アニメやアイドルのファンもいるんじゃないですか?

五十嵐さん:アニメファンの方はときどきいらっしゃってるみたいです。これをきっかけに商店街も賑わってほしいですね。

 

——ところで、ショーケースにはいろいろなケーキが並べられていますね。これらはみんな五十嵐さんが作っているんですか?

五十嵐さん:はい。でも今は夏場で買う方が少ないので、ケーキは少なめにしているんです。その代わりにパフェやかき氷に力を入れています。

 

 

——五十嵐さんはいつ頃からケーキ作りに興味を持っていたんでしょうか?

五十嵐さん:母はお菓子作りが好きだったので、製菓の道具がひと通り家に揃っていたんです。私の誕生日には毎年、手作りのバースデーケーキを作ってくれるほどだったんですよ。だからよく母と一緒にお菓子作りをしていました。

 

——お母さんの影響があったんですね。

五十嵐さん:家族のご飯を作ったり、作ったお菓子を友達にプレゼントしたりするたびに、喜んでくれる笑顔が好きだったんです。そうした笑顔をたくさん見たかったので、お菓子作りに関わる仕事をしたいと思うようになりました。

 

——それで大阪の製菓専門学校に入学したんですね。その後はパティシエのお仕事を?

五十嵐さん:ケーキ店を皮切りにカフェやレストランなどで働きました。デザートに力を入れているレストランで働いていたときは、料理長から指示されるデザートへの要望に対して必死に応えていました。そのおかげでケーキ店とは違ったケーキの見せ方を学ぶことができましたね。その料理長の存在は、私の人間形成に大きな影響を与えたと思います。何より客観的に自分を見つめることを学んだ気がします。

 

 

——ずっと大阪で働いていたのに、どうして三条に帰ってきたんですか?

五十嵐さん:2011年に東日本大震災を体験して、いろいろと考えるところがあったんです。いつ何が起こるかわからない世の中ですから、いざというときのためにも地元で暮らした方がいいのかもしれないと思って三条にUターンしました。

 

——なるほど。それで「café toujours」をオープンしたんですね。

五十嵐さん:しばらくは何もしないで暮らしていたんですけど、知り合いから「せっかくケーキが作れるんだったら、自分でカフェでもはじめてみたら?」と勧められたので、三条市の空き店舗対策事業補助金制度を利用して「café toujours」をオープンしました。

 

手作りや季節感にこだわったメニュー。

——店名の「toujours」にはどんな意味が込められているんですか?

五十嵐さん:フランス語で「いつもの」とか「普段の」とかいった意味のある言葉なんです。作業服でも気軽に入れて、ランチやお茶ができるようなお店を目指しました。当たり前のようにあるんだけど、ないと困る空気みたいなお店にしたかったんです。

 

——そういうお店にするために、どんなところに気を使っていますか?

五十嵐さん:お客様との距離感ですね。親しみを込めつつも、なあなあになり過ぎることがない接客を心がけるようにしています。

 

——その関係性が居心地の良さを生み出すんですね。「居心地」といえば、お店の内装にはこだわりがあるんでしょうか?

五十嵐さん:床やテーブルは落ち着いたウッド調にしているんですけど、壁にはイメージカラーのオレンジと黄色のラインを使っているんです。オレンジと黄色の組み合わせって、元気を感じさせる配色じゃないですか。ご来店いただいたお客様にも元気になっていただきたいんですよね。

 

 

——スイーツやお料理のオススメを教えていただけますか?

五十嵐さん:定番商品のシュークリームは、オープン時からお値段据え置きのまま続けてきました。最近は原料費が軒並み高騰しているので厳しいところはありますが、気軽に買える商品は残しておきたいんですよね。あと夏はかき氷に力を入れています。三条市認定の「山と雪のうるおい」という、守門岳の麓から湧き出る天然水を使ったかき氷なんです。氷と手作りシロップの美味しさを味わってもらうために、シンプルなかき氷になっています。シロップのバリエーションが豊富で、オススメは新潟名産イチゴの「越後姫」です。

 

 

——素材の良さを味わうかき氷なんですね。お料理のオススメもあるんでしょうか?

五十嵐さん:お客様のリクエストから生まれた「激辛パスタ」ですね。「ただ辛いだけじゃなくて、うま味のある美味しい激辛メニューが食べたい」というお客様の声に応えて作ったパスタなんです。はじめて食べるお客様には、ハーフや1/4の辛さから注文することをオススメします。私自身試食を繰り返すうちに、ずいぶん辛さに強くなりましたね(笑)

 

——お客さんのリクエストに応えてくれることもあるんですね。お料理やスイーツを作るときに、こだわっていることはありますか?

五十嵐さん:手作りと、あとは季節感ですね。今では年中モンブランを食べることができるんですけど、秋を感じるメニューって、やっぱり秋に食べてもらいたいという気持ちがあるんですよ。味と一緒に季節感も楽しんでほしいんです。

 

——なるほど。では最後に、今後やってみたいことがあったら教えてください。

五十嵐さん:ケーキと糖分は切り離せない関係にあるんですけど、糖分や糖質に配慮した商品を開発してみたいと思っています。お客様が甘いものを食べて罪悪感を感じるような顔をしていると、私も申し訳なくなってしまうんですよ(笑)。だから誰もが後ろめたさを感じることなく、安心して食べられるスイーツを作り出したいんです。

 

 

 

café toujours

三条市神明町9-1 パルム3 1F

0256-33-1576

11:30-18:00

月火曜・第3日曜休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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