日常に、小さな彩りを添える。
春日町の「coiro -PASTRY SHOP-」

食べる

2026.01.30

text by Ayaka Honma

今月、春日町に「coiro -PASTRY SHOP-」というお菓子屋さんが新しくできました。このお店でケーキやクッキーなどをつくっているのは、小さい頃からお菓子づくりが好きだったという神田さん。今回はお店のプレオープンにお邪魔して、神田さんのこれまでのことや、お店のこと、お菓子のことなど、いろいろお話を聞いてきました。

Interview

神田 奈津子

Natsuko Kanda(coiro -PASTRY SHOP-)

新潟市出身。子どものころからお菓子づくりをはじめる。その後もお菓子づくりを続け、知人に声をかけられたのをきっかけに、「coiro -PASTRY SHOP-」をはじめる。お酒が好きで、よくビールを飲んでいるのだそう。

はじめは趣味だったお菓子づくり。
神田さんが、お菓子屋さんになるまで。

――お店のオープン、おめでとうございます! 神田さんがお菓子づくりをはじめたきっかけを教えてください。

神田さん: 子どもの頃、母と一緒にお菓子づくりをしたのがきっかけで、それ以来、現在までずっとお菓子づくりを続けています。確か、最初につくったのは、母がよくつくったりんごのケーキだったと思います。シナモンが少し効いていて、おいしかったんです。

 

――手づくりだと、一段とおいしく感じますよね。

神田さん:そうなんです。当時、自分でクッキーをつくったときに「手づくりってすごく美味しいな」って思ったんです。友達がつくってくれたのを食べたときも、そう感じて。社会人になってもお菓子をつくって楽しんでいました。本格的にはじめたいと思ったのは、コロナの感染が拡大したときでしたね。

 

――あの頃は、お家で過ごす時間がすごく増えました。

神田さん:Instagramを見ていたとき、素敵なお菓子の写真を上げている人がたくさんいて。私もやってみようと思って、自分でつくったお菓子を投稿しはじめたんです。いろんな人に反応をもらえて、Instagramでつながった友達も増えて、お菓子づくりの楽しさを共有できてすごく嬉しかったんです。お菓子づくりは本を読んだり、好きなパティシエさんのオンライン講座を受講したりして、独学で学んできました。

 

――お店を開くことにしたのは?

神田さん:お店を持ちたいという思いはなかったんです。でも、前職の同僚の旦那さんが、お菓子屋さんだったこの物件を引き継ぐことになって。以前からふたりには私のつくったお菓子を食べてもらっていて、娘さんの誕生日ケーキをつくったこともあったんです。「お菓子屋さんをやるなら、神田さんのお菓子を多くの人に食べてもらいたい」って言ってくれて。たくさん悩みましたが、挑戦してみることにしました。

 

――不安も大きかったと思います。

神田さん:私は製菓の学校を出ていなければ、お菓子屋さんで働いた経験もなくて、本当に不安でした。でも、同僚が一緒にお店をやってくれることが、すごく後押しになりました。それから社長を含め、みんなで準備を進めていきました。

 

――どんなお店にしたい、という思いがあったのでしょう。

神田さん:子どもの頃から、お菓子をつくるときの香りや、完成したときのときめきにずっとワクワクしていたんです。その気持ちを大切に、お客さまが食べたときに、ほっとしてもらえるようなお菓子をつくれたらいいな、と思っています。

 

優しい甘さのショートケーキ。側面に添えられたイチゴがかわいいです。

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今までの経験をもとに、
丁寧につくられている、お菓子たち。

――こちらのお店では、どんなお菓子を楽しめるのでしょう。

神田さん:ショートケーキやチーズケーキ、クッキーシューなどの冷蔵のお菓子から、フィナンシェやビスコッティなどの焼き菓子もご用意しています。これからオーダーケーキもつくれるように準備をしています。

 

――神田さんのおすすめは?

神田さん:迷いますね……(笑)。フィナンシェは特にこだわっているので、ぜひ食べてほしいですね。焼き菓子は香ばしい方が好みなので、かなりしっかりめに焦がした発酵バターを使っています。あとはアーモンドパウダーもあえて皮付きのものを使ってさらに香ばしさを出しています。

 

――焼き菓子には、チーズやトマトを使ったものもありますね。

神田さん:私が割としょっぱいものが好きで、お酒に合いそうなおつまみ系のお菓子もつくってみました。チーズを使った「バトネフロマージュ」というお菓子は、チーズの味がしっかりしていて、男性の方にもおすすめしたいお菓子です。

 

――神田さんがお菓子をつくる中で、大事にしていることを教えてください。

神田さん:基本的なことですけど、衛生面やアレルゲンのことに気をつけて、ひとつひとつのお菓子を丁寧につくることを大事にしたいです。資格は持っていますが、専門的な学校は出ていないので。基本を何よりも大事にして、とにかく当たり前のことに気をつけていきたいな、と思っています。

 

――ちなみに、ショップカードにいる、こちらの可愛らしいキャラクターは?

神田さん:これは私が好きなイラストレーターさんに描いてもらったんです。ロゴだけだと少しさみしいかなってお願いすることにしたんです。目の部分に描かれているのは、メガネではなくクッキーを書いてもらいました。ロゴもたくさんわがままを言って(笑)、すごく素敵なものをつくっていただきました。

 

「バトネフロマージュ」はチーズがしっかり感じることができて、ワインにも、ビールにも合います。

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お店が踏み出した、新しい一歩。
誰かの日常に寄り添えるお菓子を。

――今日はプレオープンの日でした。実際お店に立たれて、手応えのほどは?

神田さん:お店の中で思うように動けないこともあって、課題がたくさん見つかりました。そのためのプレオープンだとも思っているので、これからひとつずつ、改善していけたらいいな、と思っています。

 

――これからどんなお店になっていくのか、楽しみです。神田さんの今後の目標があれば教えてください。

神田さん:まずは慣れることを優先して、丁寧かつスピードも大事にして頑張っていきたいなと思います。まだお店がはじまったばかりなので、やってみないとわからないことだらけですが……(笑)。季節に合わせたお菓子もつくっていけたらいいな、と思っています。

 

――最後に、読者の方にひとこと、お願いします!

神田さん:毎日のちょっとしたご褒美として、特別な日のお菓子としても、「coiro」のお菓子を食べてもらえたらいいなと思っています。ぜひ一度、お店に足を運んでもらえたら嬉しいです。

 

coiro -PASTRY SHOP-

新潟市中央区春日町3-24

025-288-5558

平日 12:00-19:00

日祝 10:30-17:30

不定休

詳細な営業日は、HPまたはInstagramをご確認ください。

※最新の情報や正確な位置情報等は公式のHPやSNS等からご確認ください。なお掲載から期間が空いた店舗等は移転・閉店の場合があります。また記事は諸事情により予告なく掲載を終了する場合もございます。予めご了承ください。

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