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30種類のドーナツが並ぶ人気店「FOFO donut OWL the Bakery」。

ゴールデンウィークは残り2日、みなさん充実した連休をお過ごしですか? 今日お届けする記事は、新潟市の観光スポット「ピアBandai」内の人気ドーナツショップ「FOFO donut OWL the Bakery(フォフォドーナツ オウルザベーカリー)」です。このゴールデンウィーク中は動物をモチーフにしたドーナツが販売中とのこと。スタッフの鈴木さんにいろいろとお話を聞いてきました。

 

FOFO donut OWL the Bakery

鈴木 円 Tsubura Suzuki

2001年長岡市生まれ。新潟工科専門学校インテリアデザイン科を卒業後、ウエディングフラワー装飾の仕事に就く。2022年、「FOFO donut OWL the Bakery」のオープン時からスタッフとして働く。特技の習字は師範代レベル。

 

オープンのときは、2時間半待ちの大行列が!

——鈴木さんはオープン時から「FOFO donut」さんで働かれているんですね。それまではどんなお仕事をされていたんですか?

鈴木さん:装飾の仕事がしたくてお花屋さんに就職したんです。結婚式会場の装花やブーケ作りなどをしていました。本当はテレビのセットを組んだりスタジオを作ったりする仕事をしたいなって思っていたんですけど、コロナ禍だったので県外就職が難しくて。それで目指していたことに近い結婚式場の装飾の仕事を選びました。

 

——それから転職されたんですね。

鈴木さん:求人サイトの「初心者でもドーナツが作れる」っていうところに惹かれました。私もドーナツ、作ってみたいなって。「FOFO donut」で働きはじめたのは、お店がオープンする1週間前だったんですよ。すごくワクワクしちゃって。でもオープン当初は想像の倍くらい忙しくて「とんでもないところに来てしまった……」と、とにかくびっくりしましたね。

 

——そうですか(笑)。人気店ですもんね。

鈴木さん:オープン時は2時間半くらいお待たせしたと思います。毎日、長い行列ができていました。1年くらいはずっとそんな調子で忙しかった思い出です。でも最近は私たちスタッフの動きがよくなったのか、売上を変えずにお客さまをスムーズにご案内できるようになりました。

 

 

——接客、調理の仕事ははじめて経験されたと思うんですが、どうですか?

鈴木さん:まったく未知の世界だったので、最初は大変だと思うことが多かったです。でも今は「楽しい!」って気持ちが大きいです。私、お客さまがたくさん来てくださって、忙しなく仕事する感じがけっこう好きです。燃えてくるんですよ(笑)

 

——頼もしいですねぇ(笑)。それにドーナツの飾りつけでは、装飾のご経験が生きているんじゃないですか。

鈴木さん:そうなんですよ! 今は商品開発にも携わらせてもらっているので、まったく何もないところから商品を生み出す醍醐味も感じています。それがすごくおもしろいんですよね。

 

30種類のドーナツは、定番からその日だけの限定品まで幅広く。

——そもそもどういった経緯で「ピアBandai」内にドーナツショップが誕生したんでしょう?

鈴木さん:秋葉区で「OWL the Bakery」というパン屋を展開していることもあって、最初は「パン屋さんを出しませんか」とお声がけいただいたようです。でも注目されている観光スポットにお店を構えるのであれば新しい挑戦をしようというので、ドーナツショップとしてスタートを切りました。「ピアBandai」内であれば、お土産にぴったりなスイーツがいいんじゃないかということで。

 

——へぇ、それまでドーナツが「OWL the Bakery」さんの人気メニューだったのではなくて?

鈴木さん:「OWL the Bakery」ではテスト販売をしたくらいで、そうではないんです。「FOFO donut」は発酵ドーナツといって、発酵させる工程を踏んでいます。そういうところはパンに近い部分がありますね。

 

——店内にお邪魔したら、ドーナツの種類がたくさんあってびっくりしました。

鈴木さん:それも「FOFO donut」の持ち味です。ドーナツは30種類くらいありますよ。定番ドーナツに期間限定商品、それから日替わりもあります。系列店である「OWL the Bakery」は、ある程度広い店内で選ぶ楽しみを表現できているんですよね。でも「FOFO donut」はそれほど大きなお店じゃないので、こまめに商品ラインナップを入れ替えることで選ぶ楽しさを演出しています。

 

 

——ぎゅっといろいろなドーナツを詰め込んでいる感じですね。

鈴木さん:そうですね。店頭のドーナツがなくなりそうになったら、すぐに作るようにしているんですよ。材料が少なくなってきたなと思ったら、日替わりドーナツで種類を増やしたりします。常に売り場の状況を見て、店内で判断するんです。午後に日替わりを販売することが多いので、その時間帯を狙ってお越しいただくのもおもしろいかもしれません。

 

——日替わりドーナツがあるっていうのがびっくりです。

鈴木さん:フードロスの観点から、なるべく食材を無駄にしないようにしています。果物だとかは短いスパンで使い切らなくちゃいけないですから。ある1日しか販売しないドーナツっていうのもありますよ。「今日、5個だけ作ってみよう」とか。

 

——例えば去年の同じ時期に販売したドーナツを、今年も登場させるって場合もあります?

鈴木さん:同じ素材を使ったとしても、アレンジして再販しますかね。飾り付けを変えてみたりして。

 

——飾り付けといえば、鈴木さんの得意分野ですよね。

鈴木さん:装飾を考えるのは大好きです。でももうアイディアは出し切っちゃいました(笑)。飾り付けのヒントはInstagramから得るんですよ。ドーナツを検索するんじゃなくてケーキの華やかさを参考にすることが多いです。

 

——これまで鈴木さんがアイディアを出したドーナツで「これは自信作」というものは?

鈴木さん:2月末に開催した「いちごコレクション」で、6種類の新作苺ドーナツを販売しました。そのひとつ「クリームいちご大福」ですね。もちもちの求肥をドーナツにサンドして苺ソースと果実をトッピングしました。すごく好評で嬉しかったです。でも商品名は、私が考えるとだいたいボツになるんです(笑)

 

ふわふわ生地だから、何個でも食べられちゃう魅惑のドーナツ。

——たくさんのドーナツがある中で、いちばん人気はどれですか?

鈴木さん:シンプルな「FOFOドーナツ」がダントツ人気です。皆さん、いくつか買ってくださるので、ひとつはベーシックなドーナツを選ばれるんでしょうね。

 

——ドーナツの美味しさの理由を聞いてもいいですか?

鈴木さん:何より美味しさを優先しているんですけど、できるだけ無添加に近いオーガニック食材を使っています。着色料はなるべく使わず、自然なもので色をつけているんですよ。ふかふかとした食感なので、大きめサイズのドーナツですけど、2個、3個と召し上がっていただけると思います。

 

——先ほどご馳走になりましたが、確かにふわっとしたドーナツで美味しかったです。

鈴木さん:オープン当初はドーナツにお惣菜をサンドしたものも販売していたんです。でもあまり反響がよくなくて(笑)。やっぱり皆さん、甘いドーナツがお好きなんですね。いろいろ挑戦してみて、お客さまの反応がいまひとつだったらすぐ切り替えるようにしています。

 

 

——そうして新作ドーナツから定番が生まれるんでしょうね。

鈴木さん:日替わりドーナツとして登場して、あまりの人気に定番商品になったものもあります。「苺ブリュレ」はそうですね。ブリュレ系ドーナツは、パリパリとふわふわ食感の組み合わせが好評なのか、買ってくださる方が多いです。

 

——シーズン商品もあるんですか? 例えばクリスマス限定ドーナツとか。

鈴木さん:クリスマスとバレンタインは、ものすごく気合いを入れています! 今年のバレンタインはチョコレートベースのドーナツをたくさんご用意しました。季節感も意識していて、旬の果物をドーナツに挟むことはよくあります。秋はイチジクとかですね。

 

——ゴールデンウィーク中は特別なドーナツが用意されているそうですね。

鈴木さん:動物をモチーフとしたドーナツを6種類用意しています。新潟市に足を運ばれる際にはぜひ「ピアBandai」にもお立ち寄りください。お待ちしています。

 

 

 

FOFO donut OWL the Bakery

住所/新潟市中央区万代島2-13 ピアBandai内

営業時間/9:00〜19:00

定休日/火曜日

TEL/025-250-1488

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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