「猫満」からリニューアルした
「二代目猫満 めんや銀猫」の挑戦。
食べる
2025.12.21
6年前に紹介した、つけ麺推しの店「猫満(ねこまん)」が、長岡系生姜醤油ラーメンを看板メニューに「二代目猫満 めんや銀猫(ぎんねこ)」としてリニューアルオープンしました。どうしてリニューアルオープンに踏み切ったのか、店主の桒野さんを訪ねてお話を聞いてきました。
桒野 誠
Makoto Kuwano(二代目猫満 めんや銀猫)
1981年新潟市江南区生まれ。猫満代表。新潟市内の出版社で営業職を経験したのち、ラーメン店で7年ほど修業。2017年に「猫満」をオープンし、2025年には「二代目猫満 めんや銀猫」としてリニューアルオープンする。趣味はラーメンを食べること。「機動戦士ガンダム」や「ゾイド」などSFメカものが好きで、話し出すと止まらなくなってしまう。
リニューアルの裏にあったのは
新しい味へのチャレンジ精神。
――以前「猫満」の取材の際はお世話になりました。
桒野さん:こちらこそ、ありがとうございました(笑)。あのときは「猫満」でメインにしていた、つけ麺についていろいろとお話させていただいたような気がします。
――あれから、もう6年以上経つんですね。ときの流れの速さを感じます(笑)
桒野さん:取材を受けたのは「猫満」をオープンして2年目でしたよね。今年はオープンしてから8周年なんですけど、10周年を前に、いろいろと考えるタイミングでした。
――例えば、どんなことを?
桒野さん:全国チェーンの出店をはじめ、物価高や人手不足など、これから個人経営の飲食店にとっては厳しい時代になっていくと思うんです。そうした状況を見据えた上で、何かしら変革の必要があるんじゃないかと。
――それで、お店のリニューアルを図ったんですね。
桒野さん:そうなんです。あとリニューアルをしたもうひとつの理由としては、常に新しいことに挑戦したいという気持ちがあるからなんです。お客様に楽しんでいただきたいのはもちろんなんですけど、自分自身もワクワクできることを見つけて楽しんでいきたいんですよね。
――みんなに親しまれてきた「猫満」という店名を変えるのは、なんだかもったいない気持ちもありましたが……。
桒野さん:メニューを新しくするだけでしたら「猫満」のままでもよかったかもしれませんね。でもスタッフを減らして自動券売機を導入したり、システム面でも変わった部分が大きかったので、今までの「猫満」と同じつもりでご来店されたお客様が困惑しないように、新しく変わったことをアピールしたかったんです。
――なるほど。ところで新しくつけられた「めんや銀猫」という店名には、どんな意味があるんですか?
桒野さん:僕は猫が好きで、店内にも猫グッズや招き猫が沢山あります。招き猫は色によって招いてくれる運がそれぞれ違っていて、銀色の猫は「チャンスをつかむ運」を招いてくれると言われているんです。それで「めんや銀猫」と名付けました。

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リニューアル後の看板メニューに
生姜醤油ラーメンを選んだ理由。
――「めんや銀猫」の看板ラーメンに、長岡系生姜醤油ラーメンを選んだのはどうしてなんですか?
桒野さん:昔、長岡のラーメン店で働いていたことがあったんですが、そのときに長岡の人たちの生姜醤油ラーメンに対する「熱」を強く感じたんです。全国的に生姜醤油ラーメンの知名度が高まったこともあって、それからもずっと興味を持ち続けていました。
――それで生姜醤油ラーメンを。
桒野さん:リニューアルを考えていたときに、生姜醤油ラーメンのつくり方を教えてもらえる機会があったんですよ。そうした人の縁もあって、生姜醤油ラーメンをメインにした店にしようと決めました。でも、これほど生姜醤油ラーメンを提供する店が増えたのは想定外でしたね(笑)
――世の中のトレンドにのったのかと思っていましたが、そういうわけではなかったんですね(笑)。こちらの生姜醤油ラーメンは、元祖の再現度がかなり高いように感じます。
桒野さん:アレンジした生姜醤油ラーメンを提供するお店も多いんですけど、うちは元祖をリスペクトした、昔ながらのつくり方にこだわっています。
――「昔ながらのつくり方」というと?
桒野さん:生姜にじっくりと火を通すことで、じんわりと効いてくる深い味わいを引き出しているんです。

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自分が食べてほしいメニューと、
お客さんが食べたいメニュー。
――つけ麺から生姜醤油ラーメンにシフトするのは、かなり勇気が必要だったんじゃないですか?
桒野さん:その不安の表れが、メニューに残っているつけ麺なんですよ。リニューアル当初は2品くらいしか残さなかったのに、いつの間にか復活して4品に増えてしまいました(笑)。以前もまぜそばをメインにしようとしたことがあったんですけど、つけ麺を求める声が多すぎて元に戻したことがあったんです。
――それだけ多くのお客さんから親しまれていたんですね。
桒野さん:リニューアル後も、お客様からのリクエストで復活したメニューは多いですね。そのせいか4品に絞ったはずのメニューも、いつの間にか10品になっていました(笑)
――リクエストに応えていたら、メニューがどんどん復活したと(笑)
桒野さん:ありがたいことに、それぞれのメニューにファンがいるんですよね。やめたメニューを期間限定で復活させたら、その間だけ食べに来るお客様もいました(笑)。あと僕も忘れているメニューを覚えてくれているお客様もいるんですよ。
――それは嬉しいでしょうね。
桒野さん:本当にありがたいと思います。だからこそ、お客様に食べてほしいラーメンをつくりながら、お客様の食べたいラーメンも提供していきたいんですよね。プロダクトインとプロダクトアウトのバランスを大切にしながら、個人店にしかできないことをやっていきたいと思っています。

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