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ボリューム満点の太麺蕎麦が楽しめる、燕「銀の麺」。

  • 食べる | 2023.05.06

燕市にある「銀の麺(ぎんのいと)」は、太麺が楽しめるお店。太麺といっても燕らしい背脂ラーメンではなく、お蕎麦です。豚肉たっぷりの「肉つけそば」、大ぶりの鶏肉とごぼう、人参などの具がゴロゴロとのっている「銀の麺」など、メニューはどれもボリューム満点。今回は「銀の麺」と、そのお隣にある「らーめん勝」などを営む「株式会社ネットワークプロジェクト」会長の原田さんにいろいろとお話を聞いてきました。

 

銀の麺

原田 勝至 Katsushi Harada

1944年徳島県生まれ。19歳で就職。お兄さんと共に上京し、帽子やハンドバックなどの修繕、製造をする。建設業やゴルフ場の立ち上げにも携わった後、30年ほど前に新潟に転居。「株式会社ネットワークプロジェクト」を立ち上げ、飲食業を展開。

 

19歳から培ったたくさんの経験。ラーメン店の隣にあるお蕎麦屋さん。

——原田さん、昭和19年のお生まれなんですね。今、おいくつですか?

原田さん:79歳だね。今までいろいろな仕事をしてきたよ。19歳で就職して、兄貴が独立して東京に行くから手伝ってくれと言われてね。帽子屋をやったりハンドバッグを作ったりしていたかな。でもそういう仕事じゃ食べていけないだろうと思って、勤めに出たんだよね。当時はとにかく大変だった。朝早くから夜中までずっと働いて。でもそんなに儲からなかったね。

 

——いろいろなご経験をされたんですね。新潟にいらしたのはどうして?

原田さん:ゴルフ場のスタッフとして働いていたことがあってね。茨城のゴルフ場の立ち上げにも関わったりしたんだよ。それで今から30年くらい前、新潟にもゴルフ場を新規建設する話があって僕にも声がかかったわけ。いろいろあってその話は頓挫しちゃったんだけど、それで新潟に来たのがそもそもの縁。それから移り住んじゃった。

 

 

——どうしてお蕎麦屋さんをはじめようと思われたんでしょう?

原田さん:茨城に古い蕎麦屋があってね。10年以上しょっちゅう通っていたから、蕎麦づくりがどんなものかだいたい分かっていたの。「銀の麺」はもとは居酒屋としてはじめたお店だったんだけど、あまりうまくいかなくてね。「だったら蕎麦屋をやってやろう」と考えたわけ。それで茨城の蕎麦屋の店主にここに来てもらって、いろいろ教えてもらったんだよね。僕はその様子を見て「自分でできる」って自信があったんだよ(笑)

 

——お隣の「ラーメン勝」も同系列ですか?

原田さん:そうそう。「ラーメン勝」は25年くらい前からやっているから、新潟でも古い店だよ。ラーメン屋もやっているし、蕎麦屋もうまくいくと思ったんだよね。

 

太麺に負けないつゆに具材。一杯でお腹いっぱい満足できる。

——蕎麦づくりには、どんなところにポイントがありますか?

原田さん:粉と水がいちばん肝心だよね。そのときの温度によって水分量を変えるのが美味しさの秘訣。蕎麦粉は長野県の業者に頼んで入れてもらっています。茨城の蕎麦屋はどうも自分のところの蕎麦粉をうちが使うと思っていたみたいだけど、僕はもっといい蕎麦粉があると思ったんだよね。蕎麦つゆは、水を一切入れずに日本酒で煮干しを煮立たせ、濃口しょうゆを足して仕上げているの。蕎麦のあらゆること、材料から何から徹底的に準備したんだよ。半端じゃないから商売では負けないんだよね。

 

——「銀の麺」さんらしさというと?

原田さん:特徴は太麺であること。もちろん細麺も用意しているんだけど、うちらしさは太麺にあると思うな。燕はラーメンも太麺だし、そういう文化がある地域だからね。それに昔、東京に出たとき太い蕎麦をよく食べていたんだよね。そこで太麺の蕎麦を知って、自分のお店でも出したいと思ったの。

 

 

——人気メニューはどれでしょう?

原田さん:「肉つけそば」は見た目が珍しいのかよく出るね。あとはゴロっとした鶏肉が入った「銀の麺」、豚肉たっぷりの「金の麺」もうちらしい味だと思うよ。麺が太いから、それに負けないように大きめの具を合わせているんだよね。

 

——ボリューム満点ですね。

原田さん:蕎麦って値段は高いのに、案外満腹にならないこともあるでしょう。でもお腹いっぱいになって満足してもらいたいじゃない。安くて食べ応えがあるから、他の店の蕎麦には負けないよ。

 

余裕を持つ、やるべきことをきっちりやることを大切にしてきた。

——ものづくりや建設系の仕事をしたり、ゴルフ場にも携わったり、これまでいろいろ経験されてきたと思います。

原田さん:全然分からない仕事は無理だけど、だいたいのことは知っているつもり。人に言われたことをきちっとできるかどうか、大切なのはそれだけだと思うよ。いろいろやってきたけど、どれも自分に余裕があるかどうかにかかっているんだよね。お金、時間、体力に余裕がないとやっぱりダメだよね。僕は今の会社を立ち上げて、だいぶお金を持っていたこともある。今はなくなっちゃったけど(笑)

 

——原田さんが仕事をする上でのモットーは?

原田さん:これとこれをちゃんとやれば大丈夫だって見極めて、すぐに仕事に取り掛かる。迷いなく進むことを大事にしてきたんだよね。新しいことをする勇気、決断力を持って生きてきたとは思っているかな。

 

 

 

銀の麺

燕市井戸巻2-24

0256-63-8000

営業時間 11:30~14:00

定休日 火曜日

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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