たくさん食べると身体には良くないとわかっていながら、ついつい美味しいスイーツに何度も手を伸ばして罪悪感に苛まれる人も多いのではないでしょうか。そんな方には「ギルトフリー」と呼ばれるスイーツをおすすめします。「ギルトフリー」とは、体の負担に対する罪悪感を抱かずに、安心して食べることができる食品のこと。今回ご紹介する「Guilt-free Gelatelia CLOVER(ギルトフリージェラテリア クローバー)」では、身体に優しい材料のみを使ったジェラートを提供しているんです。オーナーの渡辺さんを訪ね、いろいろなお話を聞いてきました。
Guilt-free Gelatelia CLOVER
渡辺 真矢 Shinya Watanabe
1980年新潟市西蒲区(旧西川町)生まれ。長野県のペンションや新潟県の居酒屋などで調理、接客を経験する。2008年に独立して居酒屋をオープンしたのをはじめ、カフェや焼鳥屋、キッチンカーなど多くの飲食店を経営。2021年に「Guilt-free Gelatelia CLOVER」をオープンする。同時にキッチンカーの製作や紹介などもおこない、フードイベントの盛り上げにも尽力している。
——渡辺さんが飲食業に興味を持ったきっかけを教えてください。
渡辺さん:20歳のときに長野のペンションで冬期アルバイトをして、調理や接客を経験したんです。そのときに自分の作った料理でお客様が喜ぶ姿を目の当たりにして、とても幸せを感じたんですよね。ですからアルバイト期間が終わって新潟に帰ってからも、飲食業を続けてきました。
——自分でお店をはじめたのはどうしてなんですか?
渡辺さん:知り合いが運送会社を立ち上げることになって、役員として協力することになったんです。そのときに自分で経営することの面白さを知って、いつかは独立して自分の店を持ちたいと思うようになりました。28歳のとき、知り合いがやっていたお店を閉めることになったので、その跡地で居酒屋をオープンすることになったんです。
——最初は居酒屋からスタートしたんですね。
渡辺さん:そうなんですよ。その後もカフェとか焼鳥屋とか、いろんな飲食業に携わってきましたね。キッチンカーまでやっているんですよ。
——へ〜、キッチンカーではどんなものを販売しているんですか?
渡辺さん:もう、いろんなものをやっています(笑)。米粉と豆腐を使ったヘルシーなワッフルからはじまって、台湾スノーアイス、タピオカ、スパイスカレー、パスタなどなど……。今では自分で出店するだけじゃなく、キッチンカーの製作やイベントの斡旋なんかもやっているんですよ。
——キッチンカーって、結構儲かるものなんですか?
渡辺さん:そんなに儲かりません(笑)。僕はとにかく人が好きなんですよ。だから人の集まるイベントやお祭りが大好きなんです。たくさんの人との出会いがあって、目の前で人が喜ぶ姿を見られることが幸せなので、キッチンカーを続けていられるんだと思います。
——そんな渡辺さんが、ジェラートのお店「Guilt-free Gelatelia CLOVER」をオープンしたいきさつを教えてもらえますか。
渡辺さん:知り合いがジェラートショップをはじめることになったので、僕もアイデアを出したりして協力していたんです。そうしているうちにジェラートに対して興味を持つようになっていきました。僕はいつも子ども達に目線を合わせるようにしているので、アイスやジェラートだったら子ども達にも喜んでもらえるんじゃないかと思ったんです。
——ジェラートのこだわりについて教えてください。
渡辺さん:できるだけ身体に優しい「ギルトフリー」なジェラートを提供しています。世の中には安くて美味しいものがたくさんあるんだけど、ほとんどは品質を上げるために、身体に良くないものが使われていたりするんです。子どものアレルギーが増えているのも、このことが影響しているんじゃないかと思っています。だから少しでも身体に優しい材料を使って作るようにしているんです。なかでも安定剤と乳化剤は絶対使わないようにしていますね。
——なるほど。オープンしてみてお客様の反応はいかがですか?
渡辺さん:今までお店の告知を一切してこなかったんです。急にお客様が増えて忙しくなったおかげで、自分の仕事が粗くなるのが嫌だったからなんですけど……。でも、クチコミで人から人に紹介してもらえたおかげで、自然とお客様が増えていきました。そうなると「もっといいジェラートを作ろう」って、モチベーションアップにつながるんです。
——乳化剤や安定剤を使わずにジェラートを作るのって、かなり難しいんじゃ……。
渡辺さん:ジェラートを作るのに必要な材料を使わないで作るのは難しかったですね。2年間は研究を重ねたと思います。そのおかげで、甘さのバランスも良く、最後まで飽きずに食べられる、身体に優しいジェラートができたと思っています。綺麗ごとを言っているように思われるかもしれないけど、綺麗なことを言っているんだからいいんじゃないかと思っています(笑)
——その通りですね。でも、コストや手間もかかるような気がします。
渡辺さん:確かに手間はかかりますね。営業が終わって片付けや仕込みをやっていると、夜中の3時までかかりますから……。でもお客様の喜ぶ姿を想像しながら作っていると、それがまったく苦にならないんですよ。
——今後はどんなことをしていきたいですか?
渡辺さん:僕と同じようにジェラートショップをやりたい人がいたら、プロデュースをして応援してあげたいと思っています。あと僕の作ったジェラートをもっと多くの人に食べてもらいたいんですよ。だから、「Guilt-free Gelatelia CLOVER」の店舗展開も考えていますし、他の飲食店でも販売させてもらえたらと思っています。企業や施設とコラボした商品開発もやっていきたいですね。
——いろいろな展開を考えていらっしゃるんですね。
渡辺さん:僕は人の優しさに助けられて今までやってこれたんです。だから僕も人に少しでも恩返しできたらいいなと思っています。これからもジェラートやキッチンカーを通じて、多くの人に感動や喜びを提供していきたいですね。
Guilt-free Gelatelia CLOVER
新潟市西蒲区旗屋402
070-1470-7444
11:00-18:30
火水曜休