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酒粕で作ったスイーツの魅力を伝える「Hacco to go! 新潟駅店」。

JR新潟駅の上越新幹線改札口に「Hacco to go!(ハッコー トゥ ゴー)」という、発酵ドリンクやスイーツのカフェがあります。少し前まで東京や鎌倉で店舗展開をしていたお店ですが、現在営業しているのは新潟駅のなかにある1店舗だけとなってしまいました。今回は店長の朝倉さんに、オープンのいきさつや酒粕を使った発酵メニューの魅力について聞いてきました。

 

 

Hacco to go! 新潟駅店

朝倉 真澄 Masumi Asakura

1979年新潟市江南区生まれ。東京の美術系大学を卒業。新潟のインテリアショップで15年、飲食店で3年働いた後、2021年3月のオープンより「Hacco to go! 新潟駅店」の店長を務める。趣味はドライブで、お気に入りのドライブスポットは金沢。

 

原点に戻って地元の新潟から再スタート。

——「Hacco to go! 新潟駅店」がJR新潟駅内にオープンしてから、どれくらい経ちましたか?

朝倉さん:先月の22日で1周年を迎えました。

 

——それはおめでとうございます。こちらを運営されているのは長岡の会社さんなんですよね?

朝倉さん:「株式会社FARM8(ファームエイト)」という会社です。地域資源の活用をテーマに、酒蔵や生産農家、食品加工の相談に乗りながら、地域資源の新しいマーケットを作る活動をおこなっています。フードロス問題にも取り組んでいるんですよ。

 

 

——「Hacco to go!」をはじめたいきさつは?

朝倉さん:株式会社FARM8の地元は長岡ですので、日本酒の酒蔵もたくさんあるんです。そうした酒蔵から廃棄される酒粕を有効利用しようということで、2018年からはじまったプロジェクトなんです。

 

——新潟駅店がオープンしたのは2021年ですよね。それまではどこで販売していたんですか?

朝倉さん:「Hacco to go!」の1号店は東京都の戸越店なんです。その後も赤坂、吉祥寺、北鎌倉といった関東で店舗展開してきました。ところがコロナ禍の影響を受けてしまい、関東のお店を全部閉めることになってしまったんです。新潟県には長岡市に本店がありますが、現在は改装中のために休業していますので、営業しているのはこの新潟駅店だけなんですよ。

 

——それは大変でしたね……。でも、どうして新潟市にオープンすることになったんでしょうか?

朝倉さん:今までは関東で店舗展開してきましたが、一度原点に立ち返って、新潟から再スタートを図ろうということで、はじめて新潟市で出店することになったんです。

 

インテリアショップから発酵カフェの店長へ。

——朝倉さんは「Hacco to go! 新潟駅店」の店長になる前、どんな仕事をしてきたんですか?

朝倉さん:新潟市にあるインテリアショップで15年くらい働いていました。もともとインテリアに興味があって、美術系の大学でもインテリアについて勉強したんですが、進路が定まらなったので新潟のインテリアショップで働きはじめたんです。

 

——インテリアショップでの仕事は楽しかったですか?

朝倉さん:インテリアの相談に乗らせていただいたりして、お客様とのいい関係性が築けるお店でしたね。おうち時間をちょっと贅沢に楽しむためのお手伝いができることに、やり甲斐を感じましたし、お仕事がとても楽しかったです。

 

 

——大学での勉強も生かせたわけですね。でも、どうしてお店を辞めちゃったんですか?

朝倉さん:15年間続けてきて、私のなかでは「やりきった感」があったので、若い後輩たちに後を任せようという気持ちがあったんです。私は古き良きものを尊重しがちですので、お店にはもっと若くて新しい感覚が必要なんじゃないかと思ったんですよね。

 

——お店のためを思っての退職だったわけですね。「Hacco to go!」ではオープンと共に店長を任されたとか。

朝倉さん:知り合いにいろいろな飲食店のお手伝いをされている方がいて、その方から「今度オープンするお店に携わることになったから、一緒にやってみない?」ってお声掛けいただいたんです。「Hacco to go!」のコンセプトに共感しましたし、私も発酵食品には興味があったので、お引き受けすることにしたんです。

 

健康食品でもある「酒粕」の魅力を伝えたい。

——「Hacco to go! 新潟駅店」には、どんなお客さんが多いんですか?

朝倉さん:新幹線改札口のそばにあるので、県外から来られたお客様も多いですね。特に関西から来られるお客様が多いような気がします。新潟の発酵食品を知ってもらうにはいい場所だと思っていますが、コロナ禍の影響もあって県外から来る人はまだまだ少ないようです。

 

——本来なら、もっと多くの人が訪れるんでしょうけどね。ちなみに、どんな商品がおすすめなんですか?

朝倉さん:酒粕を使ったものがほとんどなんです。その中でも「発酵シェイク」がイチ推しでしょうか。酒粕に「ウオヌマ株」という乳酸菌を加えたもので、爽やかな酸味が特徴です。「ウオヌマ株」は魚沼地方のお漬物から発見された、新潟産の乳酸菌なんですよ。5種類のフレーバーがある内、「プレーン」はミルクの代わりに豆乳、白砂糖ではなく甜菜糖を使っているので、100%植物性のスイーツなんです。健康に気を遣っている方にはぜひおすすめしたいドリンクですね。

 

 

——他にもおすすめがあったら教えてください。

朝倉さん:暖かくなるまでの提供になってしまうんですけど「甘酒」もおすすめです。糀じゃなくて酒粕から作るので、苦手な方でも飲みやすいんじゃないでしょうか。プレーンだけじゃなく、アールグレイやマキアートといったバリエーションもあるので、いろいろな味を楽しんでいただけると思います。

 

——どれも気になりますね(笑)。朝倉さんは、酒粕の魅力ってどんなことだと思いますか?

朝倉さん:健康食品としてとても優れている点ですね。600種類の栄養成分が含まれていると言われているので、いろいろな効果があるんですよ。その中でも腸内環境を整えるという働きがあります。また、美肌や美白にも効果があると思います。私も1ヵ月間飲み続けてみたとき、顔のシミが薄くなったんです。継続することで効果が現れやすいので、ぜひ試していただきたいですね。

 

——へ〜、女性には嬉しいドリンクですね。

朝倉さん:この酒粕の魅力をできるだけたくさんの方々に知っていただきたいと思うんですが、伝えることの難しさを感じることも多いですね。反対に酒粕が苦手だった方が「飲みやすい」とか「これなら飲める」とか言ってくださって、リピーターになっていただけると本当に嬉しいんです。そういう私も実は酒粕が苦手だったんですよ(笑)。でも、うちのお店の酒粕メニューと出会ってイメージが変わりました。

 

——おっと、最後に衝撃のカミングアウトが……(笑)

朝倉さん:(笑)。ですから、これからも「Hacco to go!」のメニューを通して、県内外を問わず多くのお客様に、酒粕の素晴らしさをお伝えできたらいいなと思っています。そのためにも、ただドリンクやお菓子を売るだけじゃなくって、お客様とのコミュニケーションを大事にしながら、インテリアショップで働いていたときみたいな関係性を築けたらいいなと思っています。

 

 

 

Hacco to go! 新潟駅店

新潟市中央区花園1-1-1 CoCOLo新潟 西N+

025-282-7954

8:30~19:30

無休

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