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珍しい日本酒と美味しいケーキが楽しめる、駅前の「SAKE恋JAPAN」。

若者の日本酒離れが進んでいるという話をよく聞きます。そんな中、ちょっと珍しい日本酒と美味しいケーキをメインにしたお店が、今年4月に新潟駅前でオープンしました。その名も「SAKE恋JAPAN(サケコイジャパン)」。日本酒とケーキという変わった組合せはどのように思いついたのか、オーナーの大塚さんにお話を聞いてきました。

 

 

SAKE恋JAPAN

大塚 祐樹 Yuki Otsuka

1984年岐阜県生まれ。聖籠町にあるサッカー専門学校を卒業後、岐阜で少年サッカーチームのコーチに就任。知人とサッカーチームを作るために新潟に戻ったものの実現せず、イタリアンレストラン、居酒屋などで料理の経験を積む。2021年4月に新潟駅前で「SAKE恋JAPAN」をオープン。

 

サッカーの仕事をあきらめ、料理の道に進んで日本酒と出会う。

——大塚さんはどちらのご出身なんですか?

大塚さん:僕は岐阜県の出身なんです。

 

——県外出身の方なんですね。どうして新潟に来ることになったんですか?

大塚さん:小学3年生のときからサッカーをやっていて、将来はサッカーチームのコーチになりたいと思っていたんです。そこで新潟の聖籠町にある、サッカーの専門学校に入学しました。

 

——ああ、あの学校ですね。それでそのまま新潟で、サッカーチームのコーチに?

大塚さん:いえ、故郷の岐阜に戻って、けっこう大きな少年サッカーチームで中学1年生のコーチを担当していました。念願のサッカーコーチの仕事ができて、とても充実した日々を送っていたんですけど、知り合いに誘われてまた新潟県に戻ってきたんです。

 

——どんな誘いを受けたんですか?

大塚さん:「一緒にサッカーチームを作ろう!」という話だったんです。でもいろいろ難しいところもあって結局実現しなかったんですよ。それでサッカーの仕事をあきらめて、ずっとアルバイトで続けてきた飲食業に進もうと決心したんです。

 

 

——それは残念でしたね……。サッカーの仕事に未練はありませんでしたか?

大塚さん:サッカーの仕事はしたかったけど、僕も生活がありますから……。あと、飲食の仕事も好きだったんですよ。その後はずっとイタリアンレストランで料理人をやってきました。

 

——あれ? 和食じゃなかったんですね?

大塚さん:はい。最初はイタリアンをやろうと思っていたんです。でも最後に和食も勉強しておこうと思って、居酒屋で働いたとき、日本酒の魅力に引き込まれてしまったんですよ。

 

——日本酒のどこに魅力を感じたんでしょうか。

大塚さん:甘口、辛口、濃厚、淡麗、いろいろな味わいがあって、銘柄によって同じものがひとつもないところが面白いと思いました。ラベルにも生産者のこだわりが表現されていて、日本らしいクオリティを感じましたね。それまで日本酒はあまり飲まなかったんですが、いろいろ勉強して飲むようになったんです。

 

どうして日本酒とケーキを売りにしたお店を始めたの?

——新型ウイルス感染症が拡大しているこの時期にお店をオープンするのは、不安じゃなかったですか?

大塚さん:まわりからもよく言われます(笑)。でもいつまで感染症が続くのか先のことはわからないので、待っていても仕方ないと思ってオープンする決心をしたんです。でもオープンした翌日から時短営業をすることになってしまいました……。

 

——それは大変でしたね。それにしても、イタリアンじゃなくて日本酒の店にしたのはどうしてなんですか?

大塚さん:最後に働いた居酒屋で日本酒の魅力にハマってしまったというのがひとつ。もうひとつは、「もっと多くの人に日本酒を飲んでほしい」という思いがありました。せっかく「日本酒王国」っていわれている新潟県に住んでいるのに、日本酒を飲んだこともない人がけっこう多いんです。特に若い人たちに日本酒の美味しさや魅力を知ってほしくて、日本酒をメインにした「SAKE恋JAPAN」をオープンしました。

 

 

——お店にはどんな日本酒を置いているんですか?

大塚さん:できるだけ他のお店に置いていないようなお酒を揃えるようにしています。あと、若い蔵元さんを応援したいという気持ちが強いので、そういう蔵元さんのお酒も置いています。お客様には「新しい新潟のお酒」を味わってもらいたいですね。料理も日本酒に合うものをお出ししています。

 

——料理を日本酒に合わせているのはわかったんですが、ケーキにも力を入れているんですよね。どうしてなんですか?

大塚さん:独立して自分でやるお店は、デザートまで美味しいお店にしたいと思っていたんです。それで以前から独学でケーキづくりを勉強してきたんですよ。仕事が終わってから、夜中や早朝の時間を使って試作を繰り返していました。味はもちろん、食感や見た目がきれいになるように20〜30回試行錯誤して、自分が美味しいと思えるまで作り続けたんです。お客様にはチーズケーキをきっかけに、日本酒に触れてもらえればと思っています。

 

 

——たしかに見た目もお洒落で映えますね。他にケーキでこだわったところはあるんですか?

大塚さん:日本酒に合って男性にも好まれるような味わいを意識しました。ケーキの中では、チーズケーキが日本酒に合って人気もあるんですよね。

 

 

——やはり発酵製品同士、相性がいいんでしょうかね。最後に今後どんなふうにお店を続けていきたいですか?

大塚さん:とにかくたくさんの人に、日本酒はもちろんビールやワインなど新潟でつくられたお酒を味わっていただきたいですね。おいしいお酒がたくさんあるので、シンプルに、カジュアルに楽しんでもらえたらと思っています。そして、ゆくゆくは日本酒の魅力を海外にも広めていきたいと思っているんですよ。

 

 

ケースの中には普通の居酒屋では見かけないような日本酒が並んでいて、ケーキの器もひとひとつ違うこだわりを感じさせてくれるお店でした。皆さんも「SAKE恋JAPAN」で、チーズケーキと一緒に日本酒を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

 

SAKE恋JAPAN

新潟県新潟市中央区東大通1-5-7 2F

025-250-5844

18:00-25:00

日曜休(翌月曜が祝日の場合は月曜休)

 

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