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カレー好きオーナーが惚れ込んだ本場の味。五泉市の「Ramailo」。

去年オープンした「ポカラダイニング&バー五泉 Ramailo(ラマイロ)」。20年以上介護業界で働いていたオーナーが、ひょんなきっかけで新潟市の人気カレー店「ポカラダイニング&バー」のシェフ、ギリ・ディパックさんと一緒にはじめた本格ネパールカレーのお店です。今回は「ディパックさんの味を大勢の人に知ってもらいたい」という思いを持つ吉井さんにインタビューしてきました。

 

※お店の入り口が少し分かりにくいのでご注意ください。「五泉動物病院」さんの敷地内(車が通れるようになっています)をそのまま突き進むと、広い駐車場に出ます。その駐車場の一角に「ポカラダイニング&バー五泉 Ramailo」があります。

 

ポカラダイニング&バー五泉 Ramailo

吉井 理華 Rika Yoshii

1969年五泉市生まれ。自宅のニット工房で両親と一緒に働いた後、20代後半から23年間介護職を経験。2023年「ポカラダイニング&バー五泉 Ramailo」をオープン。

 

大好きなカレーのお店が休業。それを機に介護職からオーナーになった吉井さん。

——吉井さん、以前は介護のお仕事をされていたそうですね。

吉井さん:介護職は23年続けました。50代になって「このまま定年まで介護の仕事をするんだろうな」と、先が見えてきたと思っていました。

 

——でも前職をお辞めになって、「ラマイロ」さんのオーナーになられたと。

吉井さん:介護の仕事に就いたのは母のアドバイスがきっかけだったんですよね。自宅で営んでいたニット工房を閉めることになって。そうしたら母が「これからは介護の時代よ。私、資格を取りに行ってくる」って、あっという間に転職したんです。「あなたも資格を取ってきなさい」と言われて、「とりあえずそうするか」って感じで。介護の分野では、ひと通りの仕事をやったかな。それを辞めて、まったく別の仕事をはじめました。今思うと「すごい流れになったな」って思います(笑)

 

 

——吉井さんは、「ポカラダイニング」の熱烈なファンだったんですね。

吉井さん:「いつかはカレーのお店をやりたい」って思っていたわけでもないですし、カレー以外にも好物はありました。ただ、いちばん好みだったのは新潟市の「ポカラダイニング&バー」のカレーでした。シェフのディパックさんに「もっと五泉の近くにお店を出してくださいよ」って冗談半分でお願いしたくらい大好きで。その度にディパックさんは「吉井さんが、お店を出したらどうですか」と言うんです。コロナ禍で外食を控えていて、久しぶりに「ポカラ」に行ったら「しばらくお休みすることになった」と聞いて。「えぇ?! もう『ポカラ』のカレー食べられないじゃん」ってショックでしたね。そしたらディパックさんが「私たちは休むけど、もし吉井さんがお店を出すなら、お手伝いしますよ」って言うんです。それがオープンの1年前くらい前のことでしたかね。悩みましたけど、しばらく考えて「やってみようかな」って物件探しからはじめました。

 

調理経験豊富なネパール人スタッフが丁寧に作る、本格カレー。

——よく気持ちが固まりましたね。「やってみよう」って。

吉井さん:ただただ「『ポカラ』の味がなくなったら困る」っていうのと、「そのときそういう流れだった」って感じでしたかね。その時点では職場に「退職する」と伝えていなかったので、年末の面談でそのことを伝えたら上司からすごく心配されました。「疲れているの? 休みを取ったらどう?」って。今では前職のみんなに支えてもらっています。

 

——吉井さんが惚れ込んだ「ポカラダイニング」の味は、今、五泉の「ラマイロ」で食べられるということですよね。

吉井さん:新潟市の「ポカラ」はお休み中ですが、こちらで同じ味を楽しんでいただけます。実は今まではっきりと「五泉に移転した」と言っていなくて。ちょっとしたヒントとして店名を「ポカラダイニング&バー五泉 Ramailo」にしていたくらいなんです。

 

——「ポカラダイニング」さんのファンは喜んでいるでしょうね。

吉井さん:ディパックさんのもとには「今どこでお店をやっているの?」って問い合わせがたくさん来ているみたいです。新潟市からちょっと離れた五泉ではありますが、ディパックさんの味を恋しく思っている方にはぜひお越しいただきたいです。

 

 

——吉井さんは「ポカラ」のカレーのどんなところを気に入っていたんですか?

吉井さん:バターチキンカレー、野菜カレー、えびカレーなど、いくつも種類があるんですけど、どれも違った美味しさがあるんです。スパイスは利いているけど、食べやすいですよ。ラッシーも美味しいですね。スパイシーな感じが他のお店とはちょっと違います。ナンは粉っぽくないし、パリパリした食感が私の好みでした。ディパックさんとネパール人スタッフの様子を見ていると、美味しさの理由がよくわかるんです。手間を惜しまずそれぞれのカレーを別々に調理しているし、時間をかけて丁寧に仕込みをしています。カレー作りにはやることが山ほどあるんですね。

 

——ネパールの皆さんは働き者なんでしょうね。

吉井さん:きっとそうなんだと思います。それにものすごくきれい好きなんですよ。居抜きで借りたこの厨房は、以前のお店が閉店してから数年経過していたこともあって、最初は油でベタベタしていたのに今はピッカピカです。毎日1時間かけてお掃除してくれます。ネパールの方は、働き者だし実直ですね。ディパックさんは以前の職場で「ミスターおもてなし」と呼ばれていた方だし、他のネパール人スタッフも10年以上のキャリアを持っています。そうでないとビザが取得できないので。彼らの昔の写真を見ると、大きなコック帽を被っているんです。きっと立派なホテルとかで働いていたんでしょうね。

 

バー営業やキッチンカーも。さまざまなスタイルで、この味を届ける。

——ランチ、ディナーの他にバータイムもあるそうですね。

吉井さん:ネパールのお酒をたくさん用意しているので、お食事しながらゆっくりしてもらえるように週末はバー営業をしています。木曜日は12:00まで、金・土曜日と祝祭日の前日は2:00までお店を開けています。

 

 

——今、どんな目標を持っていらっしゃいますか?

吉井さん:私はずっと五泉で暮らして来たので、「こんなに美味しいカレーがあるんだから地元のみんなに食べてほしいな」と思っていたんですね。でも今は、五泉の方はもちろんですけど、市外の方にも、とにかく大勢の方にこの味を知ってもらいたいんですよね。

 

——Thingsが少しでもその力になれたら嬉しいです。

吉井さん:今は私がオーナー、ディパックさんがシェフというかたちですけど、ディパックさんは「日本でお店をやりたい」と思って来日されたわけだから、やっぱり以前のように新潟市でお店を持たれるのがいいのかな、と思うんです。五泉より新潟市の方が大きいですしね。そういったことを考えて、どうしていくのがいちばんいいのだろうかと模索しています。そうこうしていると「一緒にキッチンカーやりませんか」とかのお誘いもありますし、今年はいろいろなチャレンジをする一年になりそうです。

 

 

 

ポカラダイニング&バー五泉 Ramailo

五泉市郷屋川2-164-17

tel 0250-47-8308

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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