新潟を盛り上げたい人たちが集い
人と人とがつながる「喫茶パンダ」。
カフェ
2026.01.29
本町6番町にある商店街「ぷらっと本町」は、地元の人だけではなく遠方からもたくさんの観光客が訪れています。そんな商店街をもっと盛り上げたいと、昨年の12月にオープンしたのが「喫茶パンダ」です。オーナーの手部さんは、表現者アート集団「手部(てぶ)」の部長として、これまで新潟市をアートで盛り上げる活動に携わってきました。
手部 じゅん
Jun Tebu(一般社団法人 純真)
新潟市中央区生まれ。「水と土の芸術祭2012」で生まれた「手部」に参加し、その後も部活動として「水と土の芸術祭」「フルマチ アートスタジオ」などの地域活性事業に携わる。2025年12月に新潟市中央区のぷらっと本町で「喫茶パンダ」をオープンする。2019年からは、新潟のご当地ヒーロー「超耕21ガッター」のマネジメントも務めている。
10年以上にわたって活動を続けてきた
謎の部活動「手部」。
――手部さんは、喫茶店をはじめる前はどんなことをされていたんですか?
手部さん:官公庁で非常勤の仕事をやりながら、「手部」の部活動を続けてました。
――「手部」って何ですか?
手部さん:新潟市で開催された「水と土の芸術祭2012」という芸術祭で、美術作家の藤浩志(ふじひろし)さんの作品として生まれた「部活」のひとつなんです。他にも「カリ部」「クリエイティ部」があったなかで、「手部」だけが芸術祭終了後も活動を続けてきました。
――どんな活動をしてきたのか、詳しく教えていただきたいです。
手部さん:「水と土の芸術祭2012」では、万代島にあった旧水産会館の2階を部室にして、そこに集まった新潟市民の部員による「手仕事から新しい遊びをつくり出し、みんなで楽しむ」というコンセプトの部活を企画実施していました。
――具体的には、どんな遊びを?
手部さん:町歩きをしながら見つけてきた不用品を使って、新しい生き物として生まれ変わらせる、という遊びを、子ども達と一緒に楽しんでいました。
――「水と土の芸術祭2012」の一環として活動していたわけですね。
手部さん:どんどん部員が増えていって100人にもなり、芸術祭が終わってからも「新潟市こども創造センター」のものづくり広場を部室にして、活動を続けることになったんです。新潟市をはじめ、いろいろなところからの依頼を受けて、ものづくりやイベント、ワークショップを企画するようになっていきました。
――へぇ〜。新潟市からは、どんな依頼があったんですか?
手部さん:文化政策課からの依頼で「アーティスト・イン・レジデンス事業」の運営サポートをすることになり、「フルマチ アートスタジオ」を構えました。市外から若手アーティストを招き、作品の公開制作をおこなっていただくスペースです。私はそこで作家さんのサポートをやっていました。

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本町の魅力に惹かれてオープンした
みんなが集まれる喫茶店。
――そんな手部さんが「喫茶パンダ」をオープンしたのはどうしてなんでしょう?
手部さん:「手部」をはじめてから10周年が経ったのを機に、「一般社団法人 純真」を立ち上げたんです。それに伴って、人からいろいろなことを頼まれてやってきたんですけど、自分自身は何がやりたいんだろうと考え直して「人とお話するのが好きだ」ということに気がついたんです。
――それで喫茶店を。
手部さん:最初は法人の事務所として物件を借りたんですけど、いろんな知り合いが遊びに来ちゃうんですよ(笑)。だったら、みんなが集まれるようなスペースをつくろうかなと思って、喫茶店をオープンしたんです。
――「ぷらっと本町」を選んだ理由って何かあったんですか?
手部さん:手塚眞監督の映画撮影をお手伝いした際に、「ぷらっと本町」でロケをしたんです。何度か訪れているうちに、活気のある魅力に惹かれていました。それぞれのお店が人任せにしないで、自ら商店街を盛り上げようと頑張っているんです。
――なるほど。でも、どうしてパンダなんでしょう?
手部さん:古町で取り組んでいたアートプロジェクト「Rene challenge(ルネチャレンジ)」で、空き店舗のシャッターをパンダの大群で埋め尽くしたことがあって、とても評判が良かったんです。そのパンダが喫茶店をはじめたというストーリーになっていて、私は「パンダママ」という肩書きになっています(笑)
――どこかで見たようなパンダだと思っていました(笑)。オープンは昨年のクリスマスだったんですね。
手部さん: 23日〜25日の3日間にわたって、関係者や友人を呼んだお披露目パーティーを開催したんですよ。とりあえず周りの人たちへのお披露目を済ませてから、メニューを考えたり価格を決めたりしようと思っていたのに、パーティーの席で「もうオープンしちゃいなよ」と急かされて、強引にオープンすることが決まってしまいました(笑)


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多くの人たちに魅力を伝えて
もっと本町を盛り上げていきたい。
――お店のことについてお聞きしますね。おすすめのメニューは何でしょう?
手部さん:「今日のごはんセット」ですね。「美味しいごはんを食べてほしい」という気持ちで、身体に優しい食事をつくっています。今までアート事業に関わってきた「手部」の部長として、自分のアート表現をワンプレートに込めながら提供しているつもりです。
――お、なるほど、メニューも作品のうちなんですね。手部さんは「喫茶パンダ」をどんなお店にしていきたいと思っていますか?
手部さん:カウンター5席しかない小さな店ですので、集まったお客様同士が仲良く過ごせる場所にしていきたいですね。常連のお客様だけではなく、はじめて来られたお客様にも平等に楽しんでいただきたいと思っています。
――面白いお客さんが多そうな印象があります(笑)
手部さん:そうかもしれません(笑)。毎日のように来てくださる常連さんもいるんですよ。「ぷらっと本町」には観光で新潟を訪れているお客様も多いので、新潟観光を楽しんでいただけるような情報もお伝えしていけたらいいなと思っています。
――観光案内所みたいですね。
手部さん:多くの人に本町へ足を運んでいただいて、面白さや魅力を伝えていきたいんですよ。海鮮を味わえるお店は多いけど、お寿司屋さんが無くなっちゃったから、気軽に食べられるお寿司屋さんがあったらいいなと思いますね。イベントスペースやゲストハウスもつくれたら、もっと人の集まる場所になると思います。
――もっと本町が賑わうといいですね。
手部さん:お客様からの声も参考にしながら、より面白くて楽しい街になってくれたらいいなと思っています。

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