エンターテイメントを追求したカフェ「LOG COFFEE」。

今日はどんな気分?選ぶ楽しみをくれる、コーヒーの楽しみ方。

安心安全そして高品質な食材が揃う、新潟市東区のコンセプトストア「ナチュレ片山」。その二階には、女性オーナーバリスタ・宮沢さんの営むカフェ「LOG COFFEE(ログコーヒー)」があります。連日のように賑わう店内で見られるお客さんの笑顔。その秘密は、お客さんをとことん考えた、新しいカフェのスタイルに。エンターテイメントを追求したカフェの在り方を、ちょっとだけ教えてもらいました。

 

LOG COFFEE

宮沢直美 Naomi Miyazawa

1986年生まれ、新潟出身。新潟県立大学を卒業後、市内のバレエ教室にてスクール補助などを行う傍ら、Tully’sCoffeeでも勤務。休日は趣味のドライブがてら県外のカフェを巡る。免許取得は27歳とちょっと遅め。

 

オーナーバリスタは、コーヒーが飲めない?好きになったキッカケとは。

――宮沢さんは、どのようなキッカケでコーヒーの世界に入ったのですか?

宮沢さん:スタートは2008年に働きはじめた「Tully’sCoffee 新潟駅前店」でのアルバイトでした。といっても、アルバイトをはじめるちょっと前までは、コーヒーが飲めなかったんですけどね(笑)。

 

――え?コーヒーが好きでカフェで働こうと思った、のではないんですか?

宮沢さん:そうなんですよね。当時はバレエ教室でスクールの補助的な役割をしていました。仕事帰りにジュースとか、甘いドリンクを飲もうかなって、「Tully’sCoffee」に寄ったんです。その時にお店のひとが試飲のコーヒーを配っていて、好きでもないのにもらってしまったんですよ。仕方なく飲んでみたら…おいしかったんです!え?コーヒーってこんなにおいしいの?って衝撃を受け、バイト募集の張り紙があったのですぐさま応募しました。今はもちろん、コーヒー、大好きですよ(笑)

 

――いわゆる食わず嫌いだったんですね。その後、バレエ教室はどうされたのですか?

宮沢さん:バレエ教室も並行して続けました。当時の私には「ディズニーランドで踊りたい」という夢があって、毎年オーディションを受けていたので。好きなコトが2つになり、余計にどちらも頑張れました。ちなみにオーディションは、結構いいところまで進めていたんですよ。3年間、最終選考まで残れていましたし。最後に受けた年は、新潟県中越沖地震の当日が最終選考日で残念ながら行けなく、そこで諦めてしまいましたけど。

 

人を楽しませたいという考え。みんなエンターテイメント。

――二足のわらじは、どのくらい続けていたのですか?

宮沢さん:2012年に「Tully’sCoffee新潟駅前店」が閉店するまでの期間なので、約4年半です。その期間はコーヒーを学んだり、お客さんに提供したりと、今の自分の基盤となっていますね。

 

――2012年以降はどうされたのですか?

宮沢さん:自分は何をしたいのか。そんなことをもう一度、しっかりと考えてみました。

 

――その答えは見つかりましたか?

宮沢さん:はい。私はひとを楽しませたい。そんな結論に達しました。Tully’sCoffeeでの経験で、楽しんでもらったり、感動してもらうことはディズニーランドで踊らなくてもできる。でも、楽しませることは両方一緒。そう思ったんです。それと、カフェで働くなら仕事に対する熱量が同じスタッフとやりたいなとも考えました。それって、自分で店をやればいいんだと気が付き、動き出したのが2013年のバレンタインデー翌日でした。

 

――バレンタインデーの翌日(笑)。まずは物件探しからのスタートですよね。

宮沢さん:それが…。真冬に2時間、自転車を漕いで新潟コーヒー界の重鎮である「ROAST CAFÉ(ローストカフェ)」の岩崎さんに会いに行ったんです。

 

 

――というと、独立報告ですか。もしかして恩師ですか?

宮沢さん:それが、初めてその時に会ったんですよ(笑)

 

――え??どういうことですか?

宮沢さん:自分でやると決めたら、誰かに報告しなければいけないと思って。新潟でカフェをするなら岩崎さんだ!って思ったら、気づくと自転車を漕いでいましたね。初めて会って、カウンターに座り、とにかく想いと意気込みだけを伝えました。「そうか、頑張れよ」と優しく受け入れてくれ、岩崎さんご自身に来ていた物件の話を私に紹介してくれました。今では公私ともにお世話になっています。

 

――なかなかアグレッシブな行動をされたんですね(笑)。見ず知らずのお客さんに「私、カフェやるんです」とかいきなり言われて物件を紹介してくれるとか、めちゃくちゃ良い人じゃないですか!

宮沢さん:そうなんですよ!で、その物件というのが、三条市にある「みんくる」という、レンタルカフェやチャレンジショップが集まった場所でした。以前は三条市が「みんくる」を管理していたのですが、初出店の2年後に民間経営へと切り替わり、レンタルカフェでなくちゃんとした自店「SingStar Coffee(サインスターコーヒー)」をようやくオープンすることになりました。

 

――独立としてのスタートを切ったわけですね。今でも「SingStar Coffee」はやられているのですか?

宮沢さん:いえ、最終的には新潟市内でカフェをやりたいと思っていたので、三条では2年間。期間を決めていたので2015年から2017年3月末まで営業していました。

 

今までの経験と思いが詰まった「LOG COFFEE」。そのコンセプトとは。

――こちらの「LOG COFFEE」はいつオープンしたのですか?

宮沢さん:2017年11月にオープンしました。今までのいろいろな経験から、自分の基本は「ひとを楽しませたい」ということなんだと再確認した準備期間でもあったので、「好みの一杯、最高の一杯を提供する」ということをコンセプトとしました。

 

――好みの一杯というのは、いろいろとカスタマイズできたりするのですか?

宮沢さん:それもあります。「LOG COFFEE」で使っているエスプレッソマシーンは、さまざまな温度管理がマニュアルで操作できるスレイヤーエスプレッソマシーンを採用しています。このマシーンによって、エスプレッソ抽出に使うコーヒー豆だけでなく、その抽出方法での味の変化が幅広くなるんです。天候に合わせてミルクも変えていますし、来店された方には浅煎り、深煎りだけでなく、どんなテイストのコーヒーが飲みたいかなどもヒアリングして提供しています。

 

 

――すごいですね。そこまで好みに合わせてくれるのですね。

宮沢さん:ひとりひとり好みって違うじゃないですか。さらにいえば、その時々によって飲みたいコーヒーも違うでしょうし。なので、その時の気分に最大限マッチしたコーヒーを飲んでもらいたい。そんな思いでやっています。あと、自分はコーヒーが飲めないところからスタートしたので、ちょっとでもコーヒーに触れてもらうキッカケに。そして楽しんでもらうためのエンターテイメントとして、ラテアートもしています。

 

――ラテアートも楽しめるんですね。

宮沢さん:出来上がりもそうですが、描く過程も楽しんでもらいたいので、「LOG COFFEE」ではお客さんから見えるように反対向きで描いています。

 

――反対向きにですか?難しくないですか?

宮沢さん:慣れちゃいましたね(笑)。自分はコーヒーが飲めないところからスタートしたので、可愛いから飲んでみようとか、ちょっとしたキッカケでコーヒーに触れてもらいたいんです。なので、コーヒーは飲むだけでなく、エンターテイメントとしての楽しみも伝えていきたいと思っています。

 

 

――素敵な考えですね。最後に、これからの目標を教えてください。

宮沢さん:ありがたいことに「LOG COFFEE」は頼れるスタッフと共にもうすぐ2周年を迎えます。スタッフと一緒に、さらなるコーヒーの楽しみを提供できるように日々精進していくのはもちろんですが、今までと違ったスタイルのカフェ出店も考え中です。いつになるかは分かりませんが、楽しみにしていてください。

 

「ひとを楽しませたい」。その思いは、いつまでも。

「ディズニーランドで踊りたい」という夢を胸に抱いてバレエに取り組んでいたとき。一杯のコーヒーからはじまった、新しい世界への扉。そして今、お客さんひとりひとりの気分に合わせて最高の一杯を作り上げる日々。ラテアートというエンターテイメント。宮沢さんの人生は、いつだって「ひとを楽しませたい」という想いが一直線に貫かれています。それはきっと、人を思いやる気持ちが根底にあるからだ、と取材を通して感じました。人生の転機ともいえる一杯のコーヒーに、誰かが今日も出会う場所。お客さんのココロにLog Inしたいとの思いから名付けられた「LOG COFFEE」は、いつも心を前向きにしてくれます。

 

 

LOG COFFEE

新潟県新潟市東区卸新町3-16-31

025-270-7720


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