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いろいろなものをつなげるカフェ「AKIHA COFFEE Hub」。

新津駅前にあるヴィンテージ雑貨店みたいなカフェ。

新津駅の真ん前に「AKIHA COFFEE Hub –We’re SPiCA-」という店名のカフェがあります。店内に足を踏み入れると、お洒落なカップやお皿などのヴィンテージ雑貨が並び、カフェというよりも雑貨店のような雰囲気。特に目をひくのが「ファイヤーキング」のコレクション。ただのコーヒーショップではない、雑貨を楽しめるカフェなのです。お店のこだわり、好きなこと、オーナーの吉田さんにいろいろとお話を聞いてきました。

 

 

AKIHA COFFEE Hub –We’re SPiCA-

吉田 剛人 Taketo Yoshida

1974年新潟市秋葉区生まれ。店舗・看板施工業界で15年間働いていた頃にファイヤーキングに出会ってコレクションを始め、2011年にファイヤーキングをメインにした雑貨店「SPiCA」をオープンし、2016年には新津駅前で「AKIHA COFFEE Hub –We’re SPiCA-」をオープンする。「FCバルセロナ」の大ファンで30年以上応援していて、新潟県で一番詳しいと自負している。

 

東京の雑貨店で出会ったファイヤーキングが運命を変えた?

——今日はよろしくお願いします。お洒落なカップや生活雑貨も色々売ってるんですね。

吉田さん:以前はファイヤーキングをメインに扱う「SPiCA」という雑貨店をやってたんですよ。ファイヤーキングっていうのはアメリカのガラス容器メーカー・アンカーホッキング社が作っていた耐熱ガラス容器のブランドで、日本では多くのファンやコレクターがいるんです。はじめはその雑貨店にカウンターを作ってコーヒーを提供するつもりだったので、今でも店名の「AKIHA COFFEE Hub」の下に小さく「We’re SPiCA」って表記してるんです。

 

——ファイヤーキングのカップに興味を持ったのはどうしてなんですか?

吉田さん:雑貨店をはじめる前は看板や店舗の施工をする会社に勤めていたんです。その頃は東京出張もあって、たまたま空いた時間に入った都内の雑貨店で、ファイヤーキングの「ジェダイ」っていう代表的なカップと出会ったんですよ。「ジェダイ」っていう名前は「ヒスイ」っていう意味の「ジェード・カラー」から来てるんです。一つ一つ微妙な違いがあるところや、色のついたガラスなので中身がうっすら透けるところが気に入りました。買って帰ろうと思ったんだけど「ジェダイ」って6,000円くらいしたので、そのときは妥協して3,000円の「ホワイト」を買って帰ったんです。

 

——それがファイヤーキングとの出会いだったんですね。そこからお店をはじめるまでのめり込んだのは…?

吉田さん:新潟に帰ってきてから「ジェダイ」を買わなかったことをとても後悔したんです。思いは募って、同僚から東京出張を代わってもらって東京に行って、今度こそ迷わず「ジェダイ」を手に入れたんです。そうしてコレクションがはじまり、それを商売にしようと思って2011年に「SPiCA」をオープンしました。

 

つながりを大切にしたいという思いを込めた店名。

——雑貨店だったのにカフェをやることになったのはどうしてなんですか?

吉田さん:たまたま買ったコーヒーの本に載っていた、家庭用エスプレッソマシンを買ってしまったのがきっかけです。買ってしまったものの使い方がわからなくて、江南区にある「ローストカフェ」へコーヒーを飲みに行ったついでに、接客してくれたマスターに相談してみたんです。お互いに地元を盛り上げたいという共通点もあったので意気投合して、その後もいろいろなことを親身に教えてもらうようになりました。そうしたこともあって「SPiCA」の店舗を大きくしようと思っていた頃には、カウンターを作ってコーヒーも出したいと思うようになっていたんです。

 

——それで「AKIHA COFFEE Hub」をオープンしたんですか?

吉田さん:この物件の大家さんがローストカフェのファンだったので、最初はローストカフェにここで店をやらないかというオファーがあったんです。ローストカフェのマスターは断ったんですがその代わりに私のことを紹介してくれて、2016年に「AKIHA COFFEE Hub」としてオープンしたんですよ。これも人と人のつながりがあって実現したことだと思いますし、そういう縁を大切にしていきたいということで「Hub」っていう店名にしたんです。

 

——なるほど、それで「Hub」なんですね。

吉田さん:パソコンの周辺機器とかにもあるハブと同じで「接続」っていう意味です。人と人、人と店、店と街、街と人をつなぐ場所でありたいという思いを込めた店名なんです。実際、この店でカップルが誕生したりしてるんですよ(笑)

 

おすすめメニューは「エルヴィスサンド」や「悪魔のトースト」。

——吉田さんはもともとコーヒー好きだったんですか?

吉田さん:以前はどっちかっていうと紅茶の方が好きだったんです(笑)。でもファイヤーキングを使い始めてからは、それに合わせてコーヒーを飲むようになりました。「AKIHA COFFEE Hub」のオープンが決まって、店にエスプレッソマシンを入れることになったので、ローストカフェに通ってラテアートの練習をさせてもらいました。週1回通い続けて8ヶ月かかりましたね。コーヒーの淹れ方はまったくの独学です。深煎りから浅煎りまでやってたんですけど、深煎りがあまり出なくなってきたので最近は浅煎りを中心にしています。

 

——独学にしては、すごくこだわりを感じる淹れ方ですよね。ところでフードメニューの方のおすすめを教えてください。

吉田さん:「エルヴィスサンド」ですね。これはエルヴィス・プレスリーが愛したサンドイッチで、うちではブルーベリージャムを加えてオリジナリティーを出してます。アメリカの家庭ではパンにジャムを塗っただけで子どもに渡したりするので、その雰囲気を取り入れてみたんです。ところが、実際にプレスリーもブルーベリージャムを塗っていたらしいということが最近わかってきたんですよ。だから、アレンジしていたつもりがオリジナルになっちゃってたんですね(笑)

 

——スイーツのおすすめはありますか?

吉田さん:「カッサータ」がおすすめです。イタリアのシチリアに伝わる伝統的スイーツなんですが、うちではアメリカ的なアレンジを加えてあるんです。材料には生クリーム、クリームチーズ、ドライフルーツ、ナッツを使ってます。それから以前インスタグラムで話題になった「悪魔のトースト」っていうメニューもおすすめです。

 

 

——とっても気になるネーミングですね。どんなトーストなんですか?

吉田さん:5枚切りの食パンにシュレットチーズを乗せて、キビ砂糖を振りかけて焼いたもので、仕上げにシナモンパウダーをかけてあります。とても癖になる味なんですが高カロリーなので「悪魔のトースト」って呼ばれてるんですよ。でも、うちのは本来のものよりもカロリー控えめにしてあるので「悪魔のトースト」っていうよりは「小悪魔」くらいだと思ってます(笑)

 

新津の街に店を増やしたい。目標は100店舗?

——今後やってみたいことってありますか?

吉田さん:とにかく新津に店を増やしたいんです。街っていうのは店がないと人も来ないし、どんどん寂しくなっていくと思うんです。そのためにやっているのが「はじめてのお店づくりプロデュース」。初めて店を作ろうとしている人をサポートする活動で、昨年は2店舗のオープンに関わりました。100店舗を目標にしています(笑)。それだけ店ができれば街を変えることもできますよね。新津の街を東京の高円寺みたいに、若者からおじいちゃん、おばあちゃんまで集える街にしたいんです。

 

 

アメリカのカップブランド・ファイヤーキングと出会ったことで雑貨店を始め、ファイヤーキングとの出会いでコーヒーに興味を持ち始め、コーヒーへの興味がローストカフェとの出会いになって、今では「AKIHA COFFEE Hub」でこだわりのコーヒーやフードを提供している吉田さん。「Hub」という店名の通り、いろいろなつながりでお店を始めた吉田さんが、今後はどんなものをつなげ、新津の街がどんな風に変わっていくのか楽しみです。

 

 

AKIHA COFFEE Hub –We’re SPiCA-

〒956-0864 新潟県新潟市秋葉区新津本町1-1-1-6 ブランキューブ1F

0250-23-4127

10:00-18:00

金曜、第3土曜休

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