想いを乗せて贈るお菓子。新発田市の「街のお菓子屋さんLetter」
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2024.09.23
新発田市の商店街に「神明マーケット」と呼ばれる通りが誕生しました。コーヒーショップや古着屋さんなどが並ぶその一角に、「街のお菓子屋さんLetter」という焼き菓子のお店があります。小さな店内に並ぶのは見た目もかわいいクッキーやバターケーキ。店主の五十嵐さんに、お菓子に対するこだわりや店名に込めた想いについて聞いてきました。


街のお菓子屋さんLetter
五十嵐 知美 Tomomi Ikarashi
新潟市秋葉区生まれ。製菓学校を卒業後、新潟三越内のケーキ屋さんに就職し4年勤める。亀田のレストランで働いた後、新津や新発田のケーキ屋さんで経験を積む。3年前に「街のお菓子屋さんLetter」として活動をはじめ、イベント出店を中心にお菓子を販売。今年7月、新発田市で実店舗をオープン。スノーボードや登山などアクティブな趣味が多い。
イベント中心の活動から、新発田で店舗をオープン。
――五十嵐さんはいつからパティシエを目指していたんですか?
五十嵐さん:確か保育園のときから「パティシエになりたい」って夢があって。もうずっとその夢を追いかけてきました。
――そもそもお菓子作りに興味を持ったきっかけってなんだったんでしょう。
五十嵐さん:昔から家でお菓子を作っていたんですけど、うまく作れなくて、それがすごく嫌だったんですね。ぜんぜん膨らまないし、焦げるし(笑)。それで、うまく作れるようになりたいと思って、ケーキ屋さんを目指しました。

――うまく作れない悔しさが原動力になったんですね。
五十嵐さん:実はもうひとつ夢があって、お花屋さんになりたかったんですよ。お花が好きて、お花屋さんでバイトをしたことあるぐらい(笑)。お菓子作りに集中したくて辞めちゃったんですけどね。
――それでお店にもたくさんお花を飾られているんですね。「Letter」をはじめるまでに、どんな経緯があったんですか?
五十嵐さん:製菓学校に行って、卒業してからいろいろなレストランとかケーキ屋さんで働いてきました。新発田のケーキ屋さんで働いているときに「街のお菓子屋さんLetter」として活動をはじめて、仕事が休みの日にイベント出店でお菓子を販売するようになったんです。それが3年前ですね。

――実店舗をはじめようと思ったのはどうしてですか?
五十嵐さん:お菓子を作る場所がなかったので、前に働いていた新津のケーキ屋さんにお願いして、定休日に厨房を使わせていただいていたんです。でも自宅のある胎内から新津まで通っていたので大変でしたし、お菓子を作りたいときに作れないっていうのがいちばん大きくて。自分のお店を持ちたいなって思うようになりました。
――新発田でお店をはじめられたのには何か理由が?
五十嵐さん:店舗を探していたときに、知り合いの方からここを紹介していただいて。サイズ感とか家賃の面とか、自分にすごく合っているなと思って、この場所ではじめることにしました。

お菓子に気持ちをのせて、手紙のように届けたい。
――同じ通りにおしゃれなお店がいくつも並んでいて、お店を出すにはいい場所ですよね。
五十嵐さん:そうなんですよ。いつかお店を開くなら、沼垂商店街みたいにいろんなお店が立ち並ぶところでやりたいなって思っていて。その想いをこめて、店名に「街」って付けたんです。そしたら急にお店が入って思っていた街並みになったので、夢が叶ったなって。
――店名の「Letter」にはどんな意味が込められているんでしょう?
五十嵐さん:年配の方でも覚えやすくて、馴染みやすい言葉がいいなと思いました。私、自分の気持ちを言葉にして伝えるのがすごく苦手なんです。それなら自分が作ったお菓子に気持ちをのせて、手紙のように届けたいなっていう思いで「Letter」にしました。
――得意なお菓子作りで想いを表現して届けようと。
五十嵐さん:想いって、どんどん重なっていくじゃないですか。それが積み重なって、誰かにプレゼントを贈りたくなるときがあると思うんですよ。そういうときにこのお店を思い出してもらって、手紙代わりじゃないですけど、想いが伝わるようなプレゼントをお届けできるお店にしたいですね。

――じゃあ、贈りものとしてお菓子を買っていかれる方が多いんでしょうか。
五十嵐さん:自分用で買われる方も多いんですけど、やっぱり贈りものにされる方がすごく多いですね。ひとつだけ渡してもかわいいお菓子を作るように心がけています。包装紙にもこだわって、デザイナーさんに作っていただきました。描かれているのはこの世に存在しないお花らしいです。
――お店をつくるときにこだわったことはありますか?
五十嵐さん:店内の壁は温かみのある白にして、照明は暖色にしたんです。カウンターも柔らかい感じを出したくて、カーブをつけてもらいました。気持ちがあったかくなるようなお店にしたくって。

――いろんなお菓子が並んでいてワクワクします。いちばん人気はどれなんですか?
五十嵐さん:クッキーの中だと「ディアマンクッキー」が定番ですし、バターケーキ系だと「アーモンドラムケーキ」がいちばん出ますね。ラム酒がたっぷり入ったしっとりしているケーキなんですけど、長時間焼いてアルコールは飛ばしています。女性からも男性からも人気です。
――使っている材料にもこだわりがあるんでしょうか。
五十嵐さん:砂糖は白砂糖じゃなくて、茶色い砂糖を使うようにしていますね。自分でもけっこう味見するし、身体にとっても安心かなって。あと塩は「白いダイヤ」っていう笹川流れの塩を使っていて、小麦は国産のもの。なるべく添加物を使用しないお菓子を作っています。

――こちらでお店をはじめてまだ間もないですが、感じることはありますか?
五十嵐さん: 10年ぶりに会う同級生とか、いろんな方がお店に来てくれるんです。それにここへ来る方って、ちょっとした話ができるお客さんが多くって、すごく盛り上がることもあるんですよ。
――楽しいお客さんが多いんですね。
五十嵐さん:すごく気さくな方が本当に多いですね。私、新発田のお店のことはまだそこまで知らないんですけど、お客さんに「美味しい飲食店を教えてください」って言ったら、後日わざわざ紙に書いて持ってきてくださった方もいました。
――それはまた親切ですね。最後に、今後やってみたいことはありますか?
五十嵐さん:月に1回、無店舗で活動しているコーヒー屋さんを呼んで、お菓子とのペアリングを楽しんでもらう企画を考えています。あとはこの通りの他のお店がイベントをやるときに一緒に何かできたらいいなって思います。他のお店の商品を使ってお菓子を作るとか、コラボとかも定期的にできたらいいですね。

街のお菓子屋さんLetter
新発田市大手町1丁目5-2
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