仲のいい兄妹がオープンした、東新潟のベーカリー「パンのあかり屋」。
食べる
2022.01.20
昨年10月にJR東新潟駅近くでオープンした「パンのあかり屋」は、どこか和を感じさせるインテリアの、落ち着いた雰囲気のベーカリーです。パンを作っているのは、新発田のベーカリーで育った兄妹。今回は兄の友志さんと妹の愛さんから、お店のこだわりや今後の抱負を聞いてきました。


パンのあかり屋
岩城 友志 Tomoyuki Iwaki
1987年新発田市生まれ。ホームセンターで働いた後に実家のベーカリーを手伝い、パン職人を目指す。「パン技術研究所」や東京、千葉のベーカリーで修行を重ね、2021年10月に「パンのあかり屋」をオープン。趣味はイカ釣りとガーデニング。
パンのあかり屋
岩城 愛 Ai Iwaki
1990年新発田市生まれ。新潟県内の大学を卒業して営業職を経験した後、様々な飲食店で経験を積む。友志さんと共に東京に出てからは、飲食店で働きながらお菓子作りの講習を受けて腕を磨く。2021年に友志さんとともに「パンのあかり屋」をオープン。趣味はメダカの飼育。
どうして兄妹でベーカリーをはじめたの?
——おふたりはご兄妹なんですよね。一緒にお店をやっていていかがですか?
友志さん:お互いに言いたいことが何でも言えるので、気を使わなくていいのは助かりますね。まあ、その分ケンカもしますけど……(笑)
愛さん:今年に入ってからはまだケンカしてないよね。疲れるからケンカはしない方がいいんだけど……(笑)
——それだけ言いたいことが言い合える仲なんですね。ところで、おふたりがパンの仕事をしようと思ったのはどうしてなんですか?
友志さん:実家が新発田でベーカリーをやっているので、子どもの頃からパンを焼く父の姿をずっと見てきたんですよ。一度はホームセンターに就職したんですけど、長年見続けてきた父の姿を思い出して、パンを作る仕事も悪くないなと思ったんですよね。それでホームセンターを退職して実家のベーカリーを手伝うことにしたんです。

——じゃあ、実家のベーカリーを継ごうと。
友志さん:いえ、実家のベーカリーは一番上の兄が継いだので、僕はいつか自分の店をはじめたいと思いました。兄から、実家だけじゃなく、いろいろな店のやり方を勉強しておいた方がいいと勧められて、東京の「パン技術研究所」でパン作りについて学んだり、東京や千葉のベーカリーで修業を重ねたりしました。
——愛さんは最初から友志さんとお店をやろうと思っていたんですか?
愛さん:そうですね。兄からは「いつか自分のベーカリーをやりたい」という話を聞いていたので、私も一緒にやりたいと思っていました。だから兄が東京に行ったときに私も一緒についていって、東京の飲食店でアルバイトをしながら、講習を受けてお菓子作りの勉強をしてきました。
——おお、本当に仲がいいんですね。
愛さん:小さいときから兄と一緒に遊びに行くことが多かったんですよ。今でも一緒にイカ釣りに行ったり園芸をしたりしています。

パンの棚に、おばあちゃんの家の使わない箪笥を有効利用。
——この場所にお店をオープンしたのは?
友志さん:思い描いた条件に合う物件がなかなか見つからなくて、やっとここを見つけたんです。
——その条件とは?
友志さん:まず来てくれるお客様のためにも、駐車場付きじゃなければダメだと思いましたね。
愛さん:でも駐車場付きの物件ってなかなかないんですよ。
——確かに新潟ではみんな車で移動しますもんね。
友志さん:そうなんですよ。あと広さもこだわりましたね。実家のベーカリーの広さを目安にして探したんです。
——その条件に合ったのがこの物件だったんですね。ところでパンの棚がみんな箪笥なのは……?
愛さん:あれは私達のおばあちゃんの家から持ってきたんです。古くて味のある箪笥がいっぱいあるのに全然使っていなかったので、それならお店で有効利用させてもらおうということで(笑)

——お店をはじめてみて大変だと思うことはありますか?
友志さん:毎日大変です(笑)。どれだけ天気が悪くてお客様が少なそうな日でも、パンは揃えておきたいから作らなければならないし、毎日同じようにパンを作り続けることも難しいですね。生地の状態は毎日違いますから……。
——ちなみにおふたりがお店をやるにあたって、心掛けていることってありますか?
友志さん:挨拶ですね。せっかく来てくださったお客様には、気持ちよく買い物してほしいので、できるだけ元気よく挨拶するようにしています。挨拶の大切さは父から学んだことでもあるんですよ。

おすすめのパンやこだわりは?
——いろいろな種類のパンが並んでいますよね。おすすめはあるんですか?
友志さん:「リュスティック」の「ハチミツゴルゴンゾーラ」はおすすめしたいですね。なかなか他のパン屋さんにはない商品だと思います。ハチミツ、ゴルゴンゾーラ、クルミという珍しい組み合わせで、ワインなんかにもよく合うんですよ。
愛さん:私は「カレーパン」がおすすめです。玉ねぎを炒めるところからすべて手作りしていて、水は使わずに赤ワインとオニオンスープを使っています。具材には、ひよこ豆、レンコン、福神漬を使っているので、シャキシャキした食感が大きな特徴です。

——他のお店とはちょっと違った、個性的なパンを作っているんですね。
愛さん:作るのが面倒な、手間のかかるパンが多いんですよ。作りたてのフレッシュなパンをお店に出せるように、毎日頑張って早起きしています(笑)
友志さん:食パンも面倒な製法で作っているんですけど、その分やわらかい食感になっています。あとは今までの修行で学んできた基本をしっかり守って作るように心がけています。
——オープンして3ヶ月が経ちましたけど、これからどんなふうに営業していきたいですか?
友志さん:お客様に喜んでもらえるパンを作り続けていきたいですね。あとはパンの食べ方も、どんどん提案していきたいです。
愛さん:地域で愛されるベーカリーを目指しているので、地元の人たちが毎日来てくれるようなお店にしたいですね。ここに来ると元気になれるようなお店になったらいいなって思っています。
——最後におふたりそれぞれの、いいところを教えてください。
愛さん:兄は一緒に仕事をしていて楽しいですね。
友志さん:愛はしっかり相手のことを考えて対応できるので、いろいろなことを安心して任せることができます。

来店したお客さんに作業場から元気な挨拶をするおふたり。どのお客さんも笑顔でパンを買っていました。いつまでも仲良く、お客さんが元気になれるようなお店を続けていってください!
パンのあかり屋
新潟市東区下場本町16-19
025-256-8188
8:30-18:00
月曜休
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