今年10月、燕市吉田の国道116号線沿いにオープンした「Patisserie Ravi(パティスリーラヴィ)」は、新潟市の人気洋菓子店「LUTÉCIA」出身のご夫婦が営むお店。オープンしてまだ数ヶ月だというのに、Instagramのフォロワーがすでに1,500人以上もいる話題のスイーツ店なんです。今回は、接客と販売を担当する田中さんにいろいろとお話を聞いてきました。
Patisserie Ravi
田中 真佐子 Masako Tanaka
1984年長岡市(旧寺泊町)生まれ。「にいがた製菓・調理師専門学校えぷろん」を卒業後、新潟市の洋菓子店「LUTÉCIA」や新潟駅構内のクレープ店に勤務。夫婦でお店を持つという夢を叶え、2021年10月に「Patisserie Ravi」をオープン。ご主人は、「Patisserie Ravi」のオーナー兼シェフ。
——116号線を運転していたら「新店オープン」の張り紙を見つけて、気になってお邪魔しました。ご主人は、新潟市の人気店「LUTÉCIA」のご出身だそうですね。
田中さん:主人は「LUTÉCIA」で15年近くパティシエとして働いていました。このお店がオープンしたときは、「ルーテシア出身のシェフがはじめた店らしい」と噂が広まったみたいで、たくさんの方にご来店いただきましたね。
——田中さんの経歴についても教えてください。
田中さん:私は「にいがた製菓・調理師専門学校えぷろん」を卒業してから、LUTÉCIAに販売職として就職しました。その後は、新潟駅の中のクレープ屋さんで働いていたんです。去年、「夫婦でお店をはじめたい」とLUTÉCIAさんに相談したら、「それであれば、もう一度販売の仕事をしてみたらどうか」とお誘いいただいて、もう一度LUTÉCIAで販売の仕事を経験させてもらったんですよ。
——「Patisserie Ravi」は、どんなお店にしたいですか?
田中さん:地域の人に愛されるお店にしたいですね。近所の方や学生さんがおやつを買いに来るような、身近な存在に。だから地元の方々とのコミュニケーションを大切にしています。
——お店の人気商品はなんでしょう?
田中さん:ケーキだと「和栗モンブラン」が人気ですね。焼き菓子だと「レモンケーキ」が好評です。「レモンケーキ」を目当てに来てくださる方もいらっしゃいます。
——美味しそうですねぇ。他にもありますか?
田中さん:それから、毎朝10時半を目安に焼き上げる「焼き立てフィナンシェ」もおすすめです。フィナンシェって、時間が経つと水分が全体に行き渡ってしっとりしますが、焼きたては表面がカリカリしているんです。ジュワッと広がるバターの風味を楽しむことができますよ。普段食べるフィナンシェとは違った味なので、ぜひ召し上がっていただきたいですね。午前中に来ていただければ焼きたてをお渡しできます。
——ケーキと焼き菓子は、どれくらいの種類があるんですか?
田中さん:ケーキは季節のフルーツによって入れ替えているので、常に同じ商品があるわけではないんですが、13〜15種類でしょうか。焼き菓子は30種類ほどご用意しています。思っていたよりギフトのご要望が多いので、焼き菓子をもっと充実させたいと思っているところです。
——ケーキ屋さんの1日って想像がつかないのですが、どんな感じですか?
田中さん:早い時間から仕込みをして、朝はショーケースのケーキ作りから始まります。開店してからは、焼き菓子を作ったり、翌日の仕込みをしたり。今はシェフが主人ひとりなので、私も接客をしながらお菓子作りを手伝っているんですが、製造が追いつかなくて、毎日ヒーヒー言っています(笑)
——それだけ好評ということですね!
田中さん:ありがたいですよね。お客さまから「美味しかったよ」と、お電話で感想をいただいたことがあって、それがとても印象に残っているんです。もう嬉しくて、嬉しくて。「頑張った甲斐があったな」って、ホッとした気持ちもあり、そのとき思わず涙が出てしまいました。
—— 最後に、これからのお店づくりで考えていることを教えてください。
田中さん:もっともっとお客さまのご要望に応えられるように、商品の種類を増やしていきたいですね。それから、地域に愛されるお店を目指して、お客さまとの会話を楽しみながら、スタッフと一緒にこのお店を盛り上げていきたいです。
Patisserie Ravi
燕市吉田3738-1
TEL: 0256-77-8769