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リニューアルした「ピアBandai」。事務局に異色の経歴の持ち主を発見。

新潟の観光スポットのひとつ「ピアBandai」。2022年にリニューアルされ、ハンギングパラソルが設置された「ピーカンテラス」が増設されました。ここではBBQが楽しめたり、毎月楽しいイベントが開催されています。今回は、リニューアルのプロジェクトに参加した事務局の藤本さんに、これから目指す「ピアBandai」のことを聞いてきました。……が、なんとこの方、かなり異色の経歴の持ち主だったんです。

 

ぴあBandai

藤本 暁史 Akifumi Fujimoto

1988年埼玉県川越市生まれ。市立川越高校卒業後、軽井沢プリンスホテルに就職。同社のクラブチームで野球選手としても活躍。その後、グループ会社の西武鉄道へ異動となり駅員を務め、タレント事務所でのマネージャー業を経て、現在はピアBandaiの事務局(万代にぎわい創造株式会社)でディレクターとして活動。

 

後悔しない人生を。あの人の世界を一目見たくて。

――今日はよろしくお願いします。ちょっと小耳に挟んだんですけど……藤本さんって、異色の経歴があるそうですね。

藤本さん:あ、いえ……えー、誰から聞いたんですか。異色と言われれば異色ですけど(笑)。そこ聞きます?

 

――はい、ぜひ聞かせてください(笑)。「ピアBandai」の事務局で働くまでは、どんなお仕事をされていたんですか?

藤本さん:学生時代は野球をしていたんですよ。それでクラブチームのある「軽井沢プリンスホテル」に就職することができました。ここでは人事部で仕事をしながら、野球チームの一員としても活動をしていて。その後はグループ会社の「西武鉄道」に異動になって、駅員をやっていましたね。3年ぐらいやっていたかな。

 

 

――野球チームに駅員さん。この時点で職種の振り幅が広いですね(笑)。

藤本さん:ですよね(笑)。駅員の仕事って、淡々とこなすことが多くて……それが嫌になって辞めることにしたんです。で、人生は一度きりだから、どうせなら自分がやりたいことをやって後悔しない人生を送りたいと思って、ずっと考えていたことにチャレンジしようと考えました。

 

――ふむふむ。そのチャレンジとは?

藤本さん:ビートたけしさんが見ている世界を見る、というチャレンジです。

 

――え?どういうことですか??

藤本さん:あの人に会えば人生が変わるとずっと思っていて、それでマネージャーになって近くでたけしさんのことを見てみたいと思ったんですよ。だからやりたい仕事というよりは、やってみたいことにチャレンジした、って感じですね。

 

芸能の仕事から一変。家族と共に新潟の地へ。

――なかなか思い切ったチャレンジですね。でも、ビートたけしさんが所属する芸能事務所って……そう簡単には入れないですよね?

藤本さん:普通ならそう考えるんでしょうけど、何も考えないでとりあえず事務所に行って「雇ってください」ってお願いしたんです。そうしたら、付き人志望だと勘違いされて(笑)。でも、たまたま人員募集を出すタイミングだったこともあって、経歴も面白いからと採用してもらえたんです。

 

――チャレンジ精神とタイミングが神懸っていますね!

藤本さん:運がよかったとしか言いようがないです。でも世の中そんなに甘くないから、さすがに本人のマネージャーにはなれませんでした。そこから数年働かせてもらって、ビートたけしさんの独立を機に、僕はマツコ・デラックスさん、くりーぃむしちゅーさんのいる事務所にご縁があって移籍したんです。

 

 

――またまたビックネームが登場しましたね。会ってみたいです(笑)。でも芸能に関わる仕事って大変じゃないですか?

藤本さん:そうですね。時間は不規則だし、ロケがあれば泊まりにもなるし、家族には大きな負担をかけていたと思います。いや、かけていましたね。子どものことなんて、完全に妻に任せっきりになっていましたもん……。

 

――あらら。

藤本さん:だからそんな理由もあって、マネージャーの仕事を辞めることにしたんです。

 

――なるほど……。で、そうなるとどんな流れで新潟に?

藤本さん:妻にはめちゃくちゃ苦労をかけたし、子どもとの時間もほとんどない生活でした。だから家族にとってどんな環境を築いていくのが一番いいのかを考えて、妻の地元の新潟で暮らすことにしたんです。

 

「ぴあBandai」がリニューアル。変なヤツがやってきた。

――新潟に移り住んでから、どんなキッカケで「ピアBandai」で働くことになったんですか?

藤本さん:新潟に移り住んだときは、もちろん無職でした。仕事をどうしようかと考えていたときに、Iターンの受け入れや相談をしている「Sea Point NIIGATA(関屋浜海水浴場の海の家)」の方に出会ったんです。異色の経歴を持った変なヤツがいるぞと、「ピアBandai」でコーヒー屋さんを運営している「SUZUKI COFFEE」の佐藤社長につないでもらえたんですよね。そうしたら、どこぞの者かもわからない僕を受け入れてくれたんです。連絡をもらってから1週間後かな、スピード入社でした(笑)

 

――早っ(笑)。ちなみに「ピアBandai」へ行ったことはあったんですか?

藤本さん:んー。あんまり記憶にないんですよね。だから何も知らない前提でまずは行ってみたんですけど、地場の鮮魚や野菜、果物などの食材を買うことができたり、地酒や寿司などの新潟らしい食事が楽しめたり、レストランだってある……だけど「何でここに人が集まるの?」「ここは楽しいの?」という疑問は正直ありましたね。でも、リニューアルプロジェクトがあったから、ワクワクしたり、やってやろうじゃんって思えたり、プラス思考ではありました。

 

 

――現在はリニューアルして、新しい「ピアBandai」になっていますよね。どう変わったんですか?

藤本さん:まずは「ピアBandai」の中心に、ハンギングパラソルを設置した「ピーカンテラス」を開きました。ここはとても解放感のある広場で、4mの超大型モニターが設置されています。昼も夜もアメリカ製高級グリルで本格的なBBQも楽しめるし、夜はライトアップされてムーディーな空間になるのでデートにもオススメです。

 

――なるほど。他にはありますか?

藤本さん:新潟市のシンボルでもある萬代橋、朱鷺メッセ、佐渡汽船といった新潟の名所に囲まれているので、どうしても県外からの観光客が多いんです。でも、もっと地元の人たちにも気軽に使ってもらいたいし、THE観光スポットにはしたくなかったので、金曜や土曜を中心にマルシェやヨガ、お祭り、ライブなどを開催するようにしました。

 

――いろんなイベントがあると週末の遊び場にもなっていいですね。それでは最後に質問です。異色の経歴を持つ藤本さんだからこそ考える、これから目指す「ピアBandai」を教えてください。

藤本さん:新潟県民がとにかく楽しめるスポットにしていく、というのが大前提にあって。そのうえで、究極のデートスポットにしたいですね!

 

――デートスポットですか??

藤本さん:はい。新潟には、これぞデートスポットって場所がないじゃないですか? 県外人だから知らないだけかな……。だったら作ってやろうじゃん!って思っていたんですよね。まぁ、これは勢いと思いつきなんですけど(笑)。なんであれ、「ピアBandai」をもっともっと楽しい場所にしていくんで、期待していてくださいね!

 

 

 

みなとのマルシェ ピアBandai(万代にぎわい創造株式会社)

新潟市中央区万代島2

025-249-2560

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