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本格インドカレーとネパール料理が味わえる「プルニマ」。

暑い季節には辛いものが食べたくなる人も多いのではないでしょうか。特にカレーは夏にぴったりですね。本格的なインドカレーが食べたいときは、新潟市中央区にある「プルニマ」をオススメします。取材で訪れた「プルニマ」の店内では、礼儀正しい紳士のネパール人オーナー・レガミさんが迎えてくれました。

 

 

プルニマ

レガミ ビスヌ Regami Bishuu

1972年ネパール生まれ。22歳のときに留学生として来日。埼玉の自動車部品工場を経て2006年より自動車販売業「有限会社SAI AUTO(サイオート)」を開業。2009年からは「プルニマ」をオープンする。車が好きでドライブが趣味。

 

本格的インドカレー専門店の、ネパール人オーナー。

——レガミさんはいつまで母国のネパールで暮らしていたんですか?

レガミさん:22歳まで住んでいました。その頃は大学院で勉強しながら旅行会社を経営していて、観光客にラフティングやジャングルサファリの手配をしていたんです。

 

——若い頃からアクティブだったんですね。日本へはどういうきっかけで来ることになったんでしょう?

レガミさん:留学で日本に来ました。働いていた埼玉の工場で自動車部品を作っているうちに、だんだんと自動車に興味を持つようになっていったんです。それで自動車を仕入れて海外に輸出するバイヤーをするために新潟へ来ました。新潟東港の近くではそういうビジネスをしているロシア人やネパール人がたくさんいることを知ったからです。

 

——最初は自動車のバイヤーをやっていたんですね。

レガミさん:そのビジネスは「有限会社SAI AUTO」として今も続けています。新潟の他、ニュージーランドにも事務所があるんです。そちらは知人に任せているんですけどね。

 

 

——新潟に来てみて感じたことがあったら教えてください。

レガミさん:まあ、雪がたくさん降るところだなぁって思いましたね(笑)。でも、お米は美味しいし人も優しいので、来てよかったと思いました。

 

——そう言ってもらえると嬉しいです(笑)。そんな新潟で「プルニマ」をオープンしたのはどうしてなんですか?

レガミさん:当時の新潟には本格的なインドカレー専門店がほとんどなかったんですよ。インドカレーやネパール料理を食べたくってもお店が見つからなかったので、ないんだったら自分で作ってしまおうと思ったんです。ただ、最初は日本語も上手くなかったから、いろいろな手配や契約が大変でしたね。

 

 

——知らない土地でお店をはじめるのは大変だったでしょうね。

レガミさん:最初は上手くいくかどうかもわからなくて心配だったので、小さな店舗からスタートしようと思ったんですよ。ところがオープンしてみたら話題性も手伝って、初日から大繁盛だったんです。土日はお客様がずらっと行列になって、忙しくて大変でしたね。

 

日本に合わせた味とサービスを心がける。

——レガミさんが「プルニマ」を営業するにあたって、大切にしていることがあったら教えてください。

レガミさん:味とサービスのふたつですね。

 

——それぞれどんなところにこだわっていますか?

レガミさん:味については、本場のスパイスやレシピを使いながらも、日本のお客様の舌に合わせて作るようにしています。本来はスパイスを効かせて辛味の強い料理なんですけど、スパイスに慣れていないお客様のためにマイルドな味付けをして、食べやすいように作っているんです。

 

——なるほど。辛さはお好みで選ぶこともできるんですね。サービスについてもお聞かせください。

レガミさん:ネパールのお客様はそんなに厳しくないんですが、日本のお客様はお店のサービスに対して厳しいので、気を抜かないように心がけています。挨拶をきちんとするのはもちろん、お料理の提供が遅くならないように気をつけていますね。

 

——レガミさんはとても礼儀正しいですよね。さて、そろそろ「プルニマ」のオススメ料理を教えてもらいたいと思います。

レガミさん:他のお店では食べられないメニューをオススメしたいですね。「イカスミカレー」や「マトンピアジャ」はちょっと珍しいんじゃないでしょうか。「イカスミカレー」は生臭さを全く感じさせずに、イカスミのうま味を生かしたカレーです。「マトンピアジャ」は玉ねぎベースでマトンの入っているマイルドな味わいのカレーですね。今の季節だったら「ほうれん草のカレー」もオススメです。

 

 

——どちらも食べたことがないですけど、とっても気になりますね。

レガミさん:日本のお客様は、いつ来ても同じメニューを頼む方が多いように思います。もちろんお好きな料理を食べていただければいいんですけど、「プルニマ」はメニューが豊富なのでいろいろ試していただいて、自分好みの料理を見つけていただけると嬉しいですね。

 

——料理を作る上で難しいと思うことはありますか?

レガミさん:新潟は夏暑くて冬寒いので、ナンの生地を作るときの温度管理が難しいですね。ナンの生地っていうのは、高温になると発酵が進みやすくなるし、低温になると固くなってしまうんです。ベストな状態を維持するのがとても難しいです。

 

 

——なるほど。それは大変そうですね。

レガミさん:でもお客様から「美味しかった」と声をかけてもらえたり、何度も足を運んでもらったりすると、そんな苦労も忘れますね。来てくれたお客様には、ゆっくりを味わって食事を楽しんで行っていただきたいです。

 

——最後にずっと気になっていたことをお聞きします。「プルニマ」っていうのは、どういう意味の言葉なんですか?

レガミさん:ネパールの言葉で「満月」という意味なんです。ヒンドゥー教では満月にお祈りすると願いが叶うと言われていて、特に女性の願いほど叶いやすいと言われているんですよ。

 

 

 

プルニマ

新潟市中央区女池5-3-16

025-284-4544

11:00-15:00/17:00-22:00

第1・3・5木曜休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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