何年か前にアメリカで作られたアニメーション映画に「雪の女王」が出てきました(超有名なやつ 笑)。じつは長岡市にも二人の「雪の女王」がいるってご存じでしたか? その名も「越後長岡 雪の女王」。長岡市の観光や物産などを県内外にアピールする親善大使です。今回は、毎年2月に「雪の女王コンテスト」が行われる「ハイブ長岡」で、雪の女王のおふたりからPR活動の裏側やプライベートなどをいろいろと伺ってきました。
第7代 越後長岡 雪の女王
上村春香 Haruka Kamimura
2000年長岡市生まれ。長岡造形大学 視覚デザイン学科2年。映像クリエーターを目指して勉強中。趣味はイラストを描くこと。好きな食べ物はフルーツ全般で、とくにイチゴが好き。
第7代 越後長岡 雪の女王
山上恵里果 Erika Yamagami
1996年青森県弘前市生まれ。病院勤務。2014年から看護学校入学のため長岡市で生活を始める。趣味は卓球、ヘアアレンジ、料理。部屋をモノトーンのインテリアで統一している。好きな食べ物はゼリー。
——今日はお忙しいところありがとうございます。まず「越後長岡 雪の女王」というのは、どういう仕事をするんですか?
上村さん:長岡市の親善大使として、いろいろなイベントや式典などでPR活動をしています。たとえば、東京にある新潟県のアンテナショップ「表参道新潟館ネスパス」で「長岡フェア」などを開催するときに、呼び込みをしてチラシを配ったりしますね。あと、上野公園で開催された「えちご長岡・佐渡広域観光フェア」にも参加しました。
——なるほど、イベントでのPR活動がメインなんですね。「雪の女王」として何か気をつけていることってありますか?
上村さん:長岡市のイメージを悪くしないよう気をつけていますね(笑)。PR活動をするときは常に笑顔を絶やさず、お客様の目を見て対応するようにしています。笑顔は普段から練習しているんですよ。
山上さん:声をかけてアピールするときには、できるだけわかりやすい言葉で伝えるようにしています。あと屋外での活動が多いので、日焼け防止には気をつかっています。雪の女王が日焼けしていては、イメージ変わっちゃいますから(笑)。
——確かにそうですね(笑)
上村さん:私は普段ヒールの高い靴を履く機会があまりなくて慣れていないので、長時間立っているのが大変です(笑)。最近は足の筋肉をつけるため、毎日スクワットをしています。
山上さん:さきほど日焼け防止に気をつけていると話しましたけど、肌が日光に弱いという理由もあるんです。ですので、暑い日に長時間屋外で活動するのは大変ですね。日焼け止めをびっちり塗ってがんばっています。
——なかなか大変ですね。でも大変な反面、嬉しいことや楽しいこともいろいろありそうですよね。
上村さん:以前イベントで会ったことのある人が、また会いに来てくれて「いつも応援しています。」と声をかけてくれたのは嬉しかったです。
山上さん:職場の人たちがいつも雪の女王の活動をチェックしてくれていて、私より詳しく知っていたりするんです。応援してくれてるのがわかって心強いですね。
——ところで、どうしたら「越後長岡 雪の女王」になれるんですか?
上村さん:毎年2月に長岡市の「ハイブ長岡」周辺で開催される、「長岡雪しか祭り」という雪を楽しむイベントがあるんですけど、その中で「雪の女王コンテスト」というのがあって。10人くらいの出場者の中から2人が選ばれるんです。
——「雪の女王コンテスト」に応募したきっかけは何だったんですか?
上村さん:長岡市は住みやすくていいところなのに、東京に出て行ってしまう人が多いんです。それがすごく寂しいことだなってずっと思っていました。それで、生まれ育った長岡市の魅力を自分の手で伝えることができたらいいなと思い、応募してみたんです。
山上さん:母のお友達から強力に勧められたのがきっかけです(笑)。私は青森出身ですので、同じ雪国目線で長岡のアピールができるんじゃないかと思い、応募してみました。
——コンテストの最中はやはり緊張しましたか?
上村さん:それまで、大勢の人の前に立って話したりする機会がそんなになかったので、とても緊張しました。でも出場者は同年代の女性が多かったので、舞台裏ではおしゃべりが弾み、おかげで緊張がほぐれましたね(笑)。
山上さん:自分の気持ちを奮い立たせる意味もあり、「私を見て!」っていう意気込みで、赤いワンピースを着て行きました(笑)。何を質問されてもいいように長岡について勉強して行き、会場では頭の中でずっとリピートし続けていましたね。
——なんだか対照的ですね(笑)。それでは受賞した瞬間の感想を教えてください。
上村さん:自分が選ばれるとは思ってなかったので、普通にびっくりしましたね。
山上さん:頭の中が真っ白になりました。がんばってよかったって思いましたね。
——ちなみにグランプリの賞品ってどんなものがもらえるんですか?
上村さん:トロフィーと花束のほかに、お米、美容グッズ、加湿器、商品券…それからシュークリーム30個(笑)。
——あの…プライベートについてお聞きしてもいいでしょうか?
上村さん:私は長岡造形大学で映像の勉強をしています。脚本を書いたり、ドキュメンタリーや短編映画を撮影したりして映像を学んでいるところです。あと友達と4人で「kasmiso(カスミソウ)」というクリエイターユニットを組んで、企画展などを開催したりしています。
山上さん:私はナースとして病院勤務をしています。仕事はメンタル的にもけっこう大変なこともあるので、趣味でストレス発散するようにしています(笑)。卓球が趣味で地元卓球クラブに所属しているんです。こう見えて、小中学校時代には卓球で全国大会に行ったことがあるんですよ。あと料理を作るのも好きで「全国調理検定1級」を持ってます。得意料理は酢豚です。
——食べたいです(笑)。日常生活の中でも、雪の女王として気をつけていることはありますか?
上村さん:大学には県外から来ている人もたくさんいるので、長岡市のことを知ってもらえるようPRしています。あとは風邪などひいて活動できなくならないよう、健康管理には気をつけていますね。
山上さん:SNSは苦手なんですが、自分たちのアピールや長岡の紹介をするために、インスタグラムを始めました。そのためにも、長岡のいいところなどをインターネットなどを使って調べるようになりましたね。
——いろいろがんばってるんですね。そんなお二人はお互いをどんな風に見ているんでしょうか?
上村さん:山上さんは憧れのお姉ちゃんって感じです。頼りになるし、いつも助けてもらっています。社会人としてのお仕事があるのに雪の女王と両立していて、とても尊敬しています。
山上さん:上村さんはとっても真面目な子です。ただ知り合ってからだいぶ経つのに、いまだに敬語で話してくるので、もっと打ち解けてくれたらいいのにって思ってます(笑)。
——お二人がPRしている長岡市ってどんな街だと思いますか?
上村さん:広くて大きな公園など、のどかな景色が日常的にあります。そのほか公共施設も多く、暮らしやすい街だと思います。
山上さん:海、山、川に恵まれていて自然も多いんですが近代的な工場も多くて、自然と文化が融合した街だと思います。
——では、長岡市のどんなところが好きですか?
上村さん:若い人が多くて活気のあるところ。あとは食べ物がおいしいところです(笑)。
山上さん:あたたかい人が多く、気軽に話かけることができるのが魅力ではないでしょうか。
——個人的な長岡市のおすすめスポットを教えてください。
上村さん:「越後長岡丘陵公園」をおすすめします。自然が多く四季折々の花が見られるので、花が好きな私には嬉しいですね。スポーツができたり、お茶を飲んでくつろげたり、いろいろな過ごし方ができるのもポイント高いです。
山上さん:ピンポイントなおすすめスポットになっちゃうんですが、長岡駅東口にあるホテルメッツ内の「にいがた方舟」というお店です。郷土料理の専門店なんですが、ここに行けば新潟市や長岡市の郷土料理を、ほとんど楽しむことができるんじゃないでしょうか。
——今後、雪の女王としてどのように活動していきたいですか?
上村さん:自分がどんどん活動することによって、長岡市のことをもっと知ってもらえたらいいなって思ってます。
山上さん:今以上に自信を持って長岡のアピールができるよう、もっと勉強したいと思っています。あと応援してくれる人が増えてくれたらうれしいですね。
——ではプライベートでの夢はありますか?
上村さん:とにかく映像を作ることが大好きなので、面白い映像や作品を作っていきたいと思ってます。将来は映像などの演出をする仕事につきたいですね。
山上さん:卓球クラブで出場する大会は団体戦しか出たことがなかったので、個人戦で出場してみたいですね。あと、人に寄り添える人になりたいと思ってます。
——最後に、来月に控えている「長岡まつり」に対しての意気込みを教えてください。
上村さん:子どもの頃から毎年参加していたおなじみの「長岡まつり」に、今年は雪の女王として参加することができるので、緊張するとともにワクワクもしています。ぜひ多くの人たちに来てほしいですね。
山上さん:県外からすごくたくさんの人がやってくるので、長岡をPRするチャンスですよね。私たち雪の女王も、水着でハーレーに乗ってパレードします。今からとっても楽しみです。
パンプスから雪の結晶のピアスまでお揃いにしている雪の女王の二人。姉妹のように仲のいい二人が、長岡市の親善大使として今後どんな活躍をしてくれるのかとっても楽しみです。