カフェと美容を軸に地域をつなげる、南魚沼市の複合施設「STAND」。
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2024.01.05
昨年の夏、スタッフレスで運営をする旧六日町のコンセプトショップ「Cream Sugar」(来春まで一時休業中)をご紹介しました。今回はその「Cream Sugar」の荒井さんが新しく複合施設「STAND」をオープンしたと聞き、さっそく取材に行ってきました。「STAND」が提供するサービスやどんなお店にしたいかなど、いろいろとお話を聞いてきました。

STAND
荒井 達也 Tatsuya Arai
1985年魚沼市生まれ。生家「寶蔵寺」の僧侶となるため大正大学へ進学。臨床心理学や仏教学を学び、在学中に僧侶の修行も積む。大学卒業後、飲食業「株式会社ダイヤモンドダイニング」へ就職。幅広い業態の飲食店のマネジメント、サービスの提案、新規出店支援などを行う。30歳で結婚し地元に戻り、魚沼市の障がい者支援施設「六花園」で利用者のケアに携わる。2021年にコンセプトショップ「Cream Sugar」、2023年に複合施設「STAND」をオープン。

STAND
Yuka
1999年南魚沼市生まれ。専門学校卒業後、保育士と事務職を経験。「STAND」の立ち上げから携わり、チーフ職を務める。音楽好きで「INI」に夢中。

南魚沼エリアにこれまでなかった、ワクワク・ドキドキできる複合施設。
——荒井さんとYukaさんが中心となって、「STAND」の立ち上げをされたそうですね。
荒井さん:Yukaさんとは遠い親戚なんですよ。小さい頃からお互いの存在は知っていたけど、しゃべったことはないっていう間柄で。それが大人になって、娘が通う保育園で偶然会ったんです。保育士さんとして働いていて、彼女の仕事ぶりやいつも笑顔でいるところが素晴らしいなと思っていました。Yukaさんは妻が営む美容室にも来てくれていて、彼女の人柄はすでに分かっていたんです。「STAND」をはじめるとき、「一緒にこのお店を支えてくれるのはこの子しかいない」って、お誘いしました。
Yukaさん:私、カフェが大好きだから、お話を聞いたときはめちゃくちゃ嬉しかったです。ふたりで相談しながらオープンに向けてメニューの精査などをして、着々と準備を進めて来ました。
——Yukaさんは保育士さんを経て、事務職を経験されていたんですよね。これまでとは違うお仕事、どうですか?
Yukaさん:人とお話するのが好きなので、たくさんの方と出会える場所で働けるのがすごくいいなと思っています。小さいお子さんが来てくれるのも嬉しくて。働いていた保育園に通っていたお子さんが来ると「大きくなったね」って、しみじみしちゃいます。

——では改めて、複合施設「STAND」がどんなお店なのか教えてください。
荒井さん:カフェ事業「Cream Sugar Stand」と個室ホワイトニングサービス「Whitening Stand」、同じく個室でよもぎ蒸しができる「Yomogi Stand」、レンタルボックスサービス「Up4 Stand」の4業態です。
——どうしてこういったお店をはじめようと思ったんですか?
荒井さん:理由は大きくふたつあります。ひとつはスタッフレス店舗である「Cream Sugar」では、僕から直接お客さまに感謝を伝えることができなくて。「ありがとう」って伝える場を設けたい、もっと多くの方にお会いしたいと思ったからです。ふたつ目は、妻が美容室を営んでいるので、美容分野の特性を生かしたビジネスを展開して、もっと深みのあるグループにしたいと思ったからです。
——どんな視点でサービスの内容を決めたんでしょう?
荒井さん:「Cream Sugar」をはじめてから、「日常を素敵に見せたい」「もっと輝かせたい」と思っている方がたくさんいらっしゃると感じました。それで女性がより輝ける、そして楽しめるお店にすることに主眼を置いたんです。魚沼・南魚沼エリアにこれまでなかったワクワクとドキドキを感じてもらえるお店づくりを意識しました。

既存店「Cream Sugar」の世界観を生かした、4つのサービス。
——それぞれの業態についてお聞きしますね。まずはカフェ、「Cream Sugar Stand」について教えてください。
荒井さん:約80種類の豊富なメニューと「Cream Sugar」の世界観を生かしたオリジナリティを強みにしています。カフェの中にはアイスショップ「CSC(Cream Sugar Creamery)」があるので、焼きたてのワッフルでアイスクリームを包む「Hug」やミニパフェみたいな「Bowl」といった、見た目が個性的で「映える」スイーツを用意しています。ここはテイクアウト文化にあまり馴染みがない地域なので、あえて新しいスイーツを提案して、今までにない価値観を皆さんに持ってもらえたらいいなと思っています。
Yukaさん:コーヒーは自家焙煎なんですよ。煎りたてのコーヒー豆を使っているので、香りの違いを感じていただけると思います。私たちは「美味しいコーヒーを提供する」というより「コーヒーを美味しく味わえるひとときを提供する」って考えでいます。味にもこだわるんだけど、お店の全体的な造りだとか他のサービスと併せてご利用いただくことで、お客さまに人生をより充実させてもらいたいなって思っています。

——複合施設には美容系のサービスを入れたいと思われたんですよね。いろいろあると思いますが、ホワイトニングとよもぎ蒸しを選んだのはなぜでしょう?
荒井さん:「お客さまご自身で楽しんでいただく」っていう、「Cream Sugar」のスタイルを再現したくって。そこに安心と安全という付加価値をつけるには、どんな業態がいいかなって考えました。
Yukaさん:マスク着用が解禁となったので、ホワイトニングへの期待が高まると思ったんです。お手入れした歯で笑顔になれば、毎日が輝くだろうなって。よもぎ蒸しは、体調改善やPMS軽減などにも効果があるんですよ。

——レンタルボックスサービスには、どんな狙いがあるんでしょう?
荒井さん:クリエイターの皆さんがイベント出店した場合、販売手数料や出店費用がかかって、なかなか実益に結びつかないと感じていて。それで「Cream Sugar」のような無人販売のスキームを取り入れたいという声を何度か聞きました。きっと販売スキームさえあれば、眠っている素晴らしい商材を届けられる方がいらっしゃると思うんです。そういった方が気軽にチャレンジできて、商品の魅力や熱意を伝えられる場所を設けたいと思いました。
Yukaさん:レンタルボックスを利用される方のリスクをできるだけ軽減するために、月額料金以外はいただきません。今はサロン専売の美容雑貨やインテリア、サイズアウトした子ども服などを扱っていますが、いずれは作家さんの作品も置けるようするつもりです。
荒井さん:次の展開としては、レンタルギャラリーもできたらいいなと思っているんですよ。レンタルボックスやギャラリーを利用される方には、ここでイベントを開催していただいて、うちだけのサービスでは足りないところを補ってもらいたいという期待もあります。それがお互いのブランディングや集客につながるといいですよね。
——作家さんとコラボするとして、それは南魚沼近郊の方を想定していますか?
荒井さん:そうですね。広い意味ではこの地域をつなげるショップのひとつになればいいなと思っています。それともうひとつの狙いは、この近郊の活性です。六日町の駅前にはいろいろなお店があるんですけど、こちら側は学校と住宅があるエリアって感じであまり賑やかさがないんです。駅裏を盛り上げる力になれたらいいなって思っています。

東京に行かなくてもできる体験を。新しい風を吹かせたい。
——Yukaさん、「STAND」がオープンしてからご自分の中に変化を感じることはありましたか?
Yukaさん:常にワクワクを感じています。自分の中でワクワクが広がっているっていうか。いろいろなところへ行って、良いものを吸収したいって思うようになりましたね。カフェに行くと、そのお店のインテリアや接客の様子が気になります。
荒井さん:(一緒に仕事をする人に)そういうふうに言葉にしてもらえるのは、すごく嬉しいな。日常生活で生まれる変化って、ビジネスシーンにも生きますもんね。そういうのって人生そのものの価値を高めることになると思うんです。こちらで渡せるものがお給料以外にもある、自分らしく働ける環境を作れているかも、って思えました。

——さて最後に、これからどんな展開を目指しているか教えてください。
荒井さん:今は「STAND」を軌道に乗せるのがいちばんの目標です。「この地域になかったお店ができたね」って新しい風を吹かせたいですね。東京まで行かなくても、楽しいもの、美しいものがあるって思う人がひとりでも増えたらいいなと思っています。その先は、これまでのお菓子製造のスキルを生かして、卸業や新しいお土産の開発にも挑戦したいですね。

STAND
南魚沼市六日町2908 Blairハイツ1F
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