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遊び心を忘れない柏崎のおやつ屋さん「sweets lab baby mouth」。

漫画やアニメに出てくる食べものが、とっても美味しそうに感じたことってないですか? 骨つき肉、ハムエッグ、パン……いろいろな食べものを思い出すことができますが、そのなかでも海外のドタバタアニメに登場する「チーズ」は多くの人の記憶に残っているのではないでしょうか。柏崎市のえんま通りにある「sweets lab baby mouth(スイーツ ラボ ベイビー マウス)」には、そんなチーズの形をしたケーキをはじめ、遊び心溢れる「おやつ」がたくさん並んでいました。

 

 

sweets lab baby mouth

品田 篤 Atsushi Shinada

1977年柏崎市生まれ。東京都の調理師専門学校を卒業し、都内のイタリアンレストランをはじめ、関東や新潟県の飲食店で経験を積む。2020年11月に柏崎市で「sweets lab baby mouth」をオープンする。漫画やアニメが好き。

 

大人も子ども心に帰ることができる「おやつ屋」。

——今年はひさしぶりに「えんま市」が開催されたんですよね。

品田さん:うちは「おやつ屋」っていうスタンスのお店なので、普段の営業時間は16時までなんですよ。でも「えんま市」の期間中はイベントにあわせて20時まで営業していたので、お菓子もいつもより多めに準備しなければならなくて大変でしたね(笑)

 

——お疲れさまでした(笑)。それって、「えんま市」のルールなんでしょうか。

品田さん:いえ、決められたルールじゃないんだけど、街を盛り上げるためのイベントには、できるだけ協力していきたいんです。そもそも「sweets lab baby mouth」もこの街に人を呼びたいという思いからはじめたお店なんですよ。

 

 

——そうだったんですか。

品田さん:柏崎には手土産として持っていけるような商品を売っているお店が少ないんですよ。そんなとき「あそこへ行けばいい」っていうお店を作りたかったんです。あと市外の人が柏崎へ遊びに来たときに、立ち寄ってもらえるようなスポットにもしたかったんですよ。

 

——店名とロゴマークがとても印象的ですよね。

品田さん:ありがとうございます。僕は甘いものが大好きで、辛いものとか炭酸とかの刺激物が苦手なので、仲間からは「どれだけ味覚が子どもなんだよ」って言われ続けてきたんです(笑)。だから、それをそのまま店名にしました。サングラスをかけた赤ちゃんのロゴマークは、大人も子ども心に帰って楽しんでもらえる「おやつ屋」を表現しています。

 

 

——なるほど「子ども心」がコンセプトになっているんですね。

品田さん:真剣にふざけるっていうか、楽しみながらお店をやっていきたいという気持ちは常にありますね。自分が楽しめなかったらやる意味がないし、お客様にもその気持ちが伝わっちゃうと思うんです。僕は漫画やアニメが好きなので、パロディを盛り込んだ商品もたくさんあります。

 

——遊び心のある、楽しい商品ばかりですよね。

品田さん:僕は、お菓子屋さんと肩を並べる気はないんです。だから、うちはあくまでも「おやつ屋」なんですよ。でも、その分自由に遊べるのかなとは思っています。いつもと違ったお菓子を探している人には、ぜひ立ち寄ってみてほしいですね。

 

宝箱を開けるわくわく感をお届けしたい。

——外国のアニメでよく見るチーズに、そっくりなケーキがありますね(笑)

品田さん:「あのレアチーズケーキ」っていう、うちの一番人気の商品です。他にも今年の夏限定の「真夏の果実」っていう商品もあります。桃をお尻に見立ててビキニを履かせたケーキなんです(笑)。お洒落なケーキに多い、フランス語の商品名ってわかりにくいじゃないですか。これだったらわかりやすいし楽しいかなって思うんです。

 

 

——「真夏の果実」って名前だけじゃなくて、ちょっぴりエッチなイメージもしっかりパロディになっていますね(笑)。手土産にしたら喜ばれそう。

品田さん:僕はケーキを入れる化粧箱を「宝箱」だと思って、お菓子を作っているんです。ケーキを買うときって、いろいろなシーンがありますよね。手土産だったり、記念日やお祝いだったり、子どもへのご褒美だったり……。買う人の気持ちもケーキと一緒に化粧箱へ入るわけです。だから箱を開けたときに、驚きや感動を感じてもらえるよう心がけています。

 

——驚きや感動を感じてもらうためには、どんなことを大切にしているんですか?

品田さん:やっぱり、ケーキの彩りですね。あと旬のフルーツの一番いい状態のものを使うようにしています。だから、そんなに地産地消にこだわろうとは思っていないんです。その時期に手に入る美味しいフルーツだったら、産地がどこのものでも使っていきたいですね。

 

 

——なるほど。ちなみに品田さんは、どこでお菓子作りを学んでんですか?

品田さん:僕は東京の調理師専門学校を卒業して、都内のイタリアンレストランに就職したんです。そのときにデザート作りを経験して、お菓子作りの面白さに目覚めました。もともと甘いものが大好きだったということもあるんですけどね(笑)

 

——最初からケーキ職人じゃなかったんですね。お店をやっていて、嬉しいのってどんなときですか?

品田さん:うちのお菓子をお土産にもらって、食べてみたら美味しかったから買いに来たっていうお客様がいちばん嬉しかったですね。あとお店で商品を見ているお客様が、ネーミングの遊びに気づいてくれると嬉しいです(笑)

 

——それは嬉しいでしょうね。これからは、どんなふうにお店を続けていきたいですか?

品田さん:自分の子どもが、親の仕事として誇れるようなお店にしていきたいですね。そして柏崎にもっとたくさんの人を呼べるようなスポットにしていけたらと思っています。

 

 

 

sweets lab baby mouth

柏崎市東本町2-7-42

090-1854-6746

11:00-16:00(なくなり次第終了)

日曜、祝日の月曜休

※掲載から期間が空いた店舗は移転、閉店している場合があります。ご了承ください。
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