西区の閑静な住宅街にある「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」では、フラワーカードを使った心理カウンセリ ング、心と身体を整えるヨガ、ファッションやメイクの講座を受けることができます。新潟市内でダンス教室も開いているオーナーの樋口さんは、過去のご自身の経験からこの場所を作ったんだとか。樋口さんがカ ウンセリングをはじめたきっかけや、「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」について、いろいろお話を聞いてきました。
私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜
樋口 法子 Noriko Higuchi
新潟市出身。埼玉の大学を卒業後、ダンサーとして活動する。2010年に地元新潟に帰省し「glamorous& charm(グラマラスアンドチャーム)」をはじめる。2025年より「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」でお花を使ったカウンセリングや、心理学講座、ヨガなどを行っている。
――樋口さんは「glamorous&charm」でダンスを教えているんですね。
樋口さん:自分の思いを言葉にしづらかったり、生きづらさを抱えていたりする人でも安心して通えるような、それぞれの個性を伸ばすダンス教室を15年前から開いています。
――ダンスの先生を目指したきっかけは、どんなものだったのでしょうか。
樋口さん:小さい頃からバレエをしていて、そのときから「バレエの先生になりたい」って思っていたんです。でも、大学に入ってから本格的にダンスをはじめて、自分の踊りをもっと表現したいと思って、ダンサーになりたいと思うようになりました。
――はじめは教える側ではなく、表現者としての道を選んだのですね。
樋口さん:でもそれは、思っていたよりも厳しい道だったんですよ。バックダンサーとして活動しているときは、急にリハーサルなど現場に呼ばれることが多くて、バイトをよく休んでいたんです。その理由をバイト先のスタッフさんやお客さんに聞かれて、「ダンサーになりたい」って言うと「夢見すぎ」とか「親が泣く」と言われて、心が折れるような出来事が何度もありました。
――大人の何気ない言葉で傷つくこともあったんですね。
樋口さん:諦めなければ叶うかと言われると、そうでもなくて。当時私はお金がなくて、漫画を売って電車代にあてていたくらいなんです。でも周りを見ると、毎日レッスンを受けれるくらいの余裕のある人もいて。環境の違いで諦めかけたことが何度もあって、「自分には何もない、何もできない」と思っていたんです。でも、どうしても諦めきれなくて。
――そこにはどんな思いがあったのでしょうか。
樋口さん:ダンスが好き、というただそれだけの気持ちだったんです。その気持ちがずっと変わらなくて、新潟に帰ってきた後も「自分のダンスを伝えたい」と思って、会社に勤めながらダンサーとして活動していました。でも、どこかでダンスの先生をやってみたいという気持ちがあって、思いきってダンス教室をはじめることにしたんです。
――それが、「glamorous&charm」だったんですね。
樋口さん:最初は、ひとりの生徒さんからはじまったんです。その生徒さんに受け入れてもらえたこと、あと周りの人の支えがあったからこそダンス教室を続けることができました。実はダンス教室をはじめたときから、ずっとある目標を持っていたんです。
――どんな目標だったのでしょうか。
樋口さん:自分のダンス教室の生徒さんと一緒に働ける場所をつくることだったんです。これは以前、最初に教えていた生徒さんと会ったときに「先生ははじめからそう言ってたよ」って言われて気づいたんです。
――まさにそれが、「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」なんですね。
樋口さん:そうですね。私のレッスンを受けている子たちは、内気な子や繊細な子が多くて。そんな子たちが自分のやりたいことをして、自立できる場所として「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」をつくりました。
──「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」ではどんなことができるのでしょうか。
樋口さん:カウンセリングや心理学講座、ヨガやダンス、ダイエット、ファッションコンサルなど、オーダーメイドで組み合わせができるレッスンを開いています。今は月額880円で講座をいつでも好きなだけ受けることができる、お得なサブスクのサービスもはじめました。
――「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」の名前の由来を教えてください。
樋口さん:月曜日って憂鬱に感じる方が多いと思うんです。それってもったいないじゃないですか。マイナスのニュアンスが入った「月曜日」だと思わないくらい、どの曜日も好きになれるようなお手伝いができたらと思って、この名前にしました。
――どの曜日でも好きな自分でいられる場所、なんですね。
樋口さん:子育て中のママさんや、毎日仕事でいっぱいになっている人の中には、自分のやりたいことを我慢している方も多いと思うんです。「私なんて……」って諦めている人がいなくなるような、自分を大好きになれるような講座をご用意しています。
――樋口さんはヨガや、心理学の講座、カウンセリングを行っているんですね。
樋口さん:チベット哲学からくるモンゴルヨガや、科学的根拠に基づいたアプローチに基づいたEBA心理学の講座、フラワーカードを用いたカウンセリングを行っています。
――フラワーカードとは、どのように使われているのでしょうか。
樋口さん:ランダムにカードを出して、それを「飾りたい」、「どちらでもない」、「飾りたくない」の3つに分類して、どんな花をそれぞれ選んだかで、相談者さんの感じていることを言語化しているんです。普段は話しづらいことを打ち明けけたり、背中を押したりするきっかけのひとつとして使っています。
――樋口さんのカウンセリングには、どんなお悩みが寄せられているのでしょうか。
樋口さん:夫婦の関係についてや、子どもに対する声がけなど、日々の生活で抱えているお悩みが多いですね。人には話しづらくて、我慢してしまったり、モヤモヤを抱えている方に多く来ていただいています。
――カウンセリングを通して、こだわっていることを教えてください。
樋口さん:相談に来てくれた方の思いを受け止めて、寄り添うことです。自分の価値観でその人をジャッジしたり、否定するようなことは絶対にしないですね。誰でもなりたい未来にいける可能性がある!ということをお伝えしてます。 その相談に来てくれた方の心が踊り出せるように。
――どんな思いで「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」の活動をしているのでしょうか。
樋口さん:様々な理由でやりたいことを諦めている人に、諦めてほしくないって伝えたいんです。イライラするってことは、今の自分のやっていることや、やりたいことが満足にできていなくて、そんな自分を受け入れることができない人が多いと思うんです。
――そんな自分を好きになれず、悪循環になってしまう、と。
樋口さん:そんな人のイライラをなくすためには、その人のやりたいことを引き出して、それを実現するために背中を押してあげることが必要な気がして。イライラする人が少なくなれば、世の中はもっと、きれいになると思うんです。
──きれいの輪をここから広がっていったら、とても素敵ですね。
樋口さん:ここに来てくれた人が、カウンセリングを通して自分の中での答えを見つけたり、笑顔になってくれるのがとても嬉しいんです。「自分にはできない」と昔の私のように思っている人に、「大丈夫だよ、できるよ」って伝え続けていきたいですね。
──最後に、樋口さんのこれからの目標を教えてください。
樋口さん:「私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜」でやっている講座はすべて、対面だけではなく、オンラインでも受けることができるので、新潟だけではなく全国に広げていけたらいいなと思います。今講師をしている教え子に憧れてくれる子が現れて、その子たちも含めて「私プラス〜月曜から kirei〜」の思いを広げていきたいです。
私プラス〜月曜からkirei counseling&yoga〜