彌彦神社の参拝者と観光客を
温かく迎える「西澤商店」
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2026.04.23
いよいよ来週からゴールデンウイークがスタートし、新潟県内の観光地も賑わいを見せはじめます。そんな観光地に欠かせない存在が、ふらりと立ち寄れるお土産屋さん。今回紹介する「西澤商店」は、彌彦神社の参拝客にはおなじみのお店です。おでんのだしが香る店内で、店主の西澤さんからおすすめのお土産や弥彦への思いを聞いてきました。
西澤 哲司
Tetsuji Nishizawa(西澤商店)
1958年加茂市生まれ。明治大学卒業後、自動車メーカーを経て、元大蔵大臣の秘書を14年務める。結婚を機に弥彦へ移住して「西澤商店」を受け継ぎ、弥彦村議会議員を3期務める。クラシック音楽鑑賞が趣味で、ステージで合唱やオペラ歌唱を披露した経験もある。彌彦観光ぼらんてぃあガイドの代表も務めている。
いつ創業したのかわからないほど古い
老舗土産店と三代目店主の歴史。
――彌彦神社の駐車場には車がいっぱい停まっています。これからゴールデンウイークを迎えると、参拝や観光に訪れる人がもっと増えるんでしょうね。
西澤さん:私も全国のいろいろな神社を訪れていますけど、ここまで多くの人で賑わっているところはなかなかないと思います。ゴールデンウイークには参拝や観光のお客様に加えて、弥彦山トレッキングを楽しむ方たちも訪れるんですよ。
――ますます忙しくなりそうですね。ところで「西澤商店」はいつ頃創業したんですか?
西澤さん:古過ぎてわかりません(笑)。創業時は彌彦神社の門前に店を構えて、参拝客におでんや玉兎を販売していたようです。大正8年に日本初の公認陸上競技場ができたときに現在の場所へ住居を移転して、家の前に駐車場ができたのでこちらでも店舗をはじめました。最初の店も営業を続けていましたが、店主だった義母が高齢になったため閉めたんです。
――日本初の公認陸上競技場が弥彦にあったとは。西澤さんは何代目の店主になるんでしょう?
西澤さん:私は三代目の店主ですが、この店の次女と結婚して養子になったんですよ。その前は元大蔵大臣の秘書を14年くらい務めていました。
――すごい経歴ですね。かなり大変なお仕事だったんじゃないですか?
西澤さん:大変でしたよ。なにせ休みがないんだから。いちばん大変だったのは消費税を導入した時期でしたね。その経験もあったので、弥彦村議会議員も務めさせていただいたんです。村民になって間もない頃でしたけど、だからこそ弥彦の良い面も悪い面も見えたように思います。

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看板商品のおでんをはじめとした
おすすめの人気商品を聞く。
――「西澤商店」といえば「おでん」というイメージがあります。
西澤さん:おかげさまで、うちの看板商品です。卵とこんにゃくは特に人気があります。よく玉こんと間違われるんだけど、当店では弥彦で作られているこんにゃくを使っているんです。柔らかいので醤油だしの味がしっかりと沁み込むんですよ。
――ずっと玉こんだと思っていました(笑)。おでんは通年提供しているんですか?
西澤さん:はい、いちばん人気があるのはこんにゃくですが、夏はところてんやかき氷を召し上がる方も多くなりますね。うちにはパティシエがいるので、かき氷や新潟のブランドいちご「越後姫」を使ったスムージーなどを開発しているんです。
――他にはどんな商品を開発しているんですか?
西澤さん:オリジナル商品に「うさぎ飴」があります。いちご味が楽しめる、うさぎ絵柄の金太郎飴なんです。それから店でも販売している「やひこじぇらーと」の開発にも関わっています。弥彦のブランド枝豆「弥彦むすめ」のなかでも、市場に出すことのできないハネモノを使って、弥彦酒造さんと開発したんですよ。他にも「酒粕」をはじめ、「いちご」や「巨峰」といった地物を使ったジェラートも展開しています。
――お店で売っているのは知っていましたが、開発もされていたんですね。他にもおすすめ商品があれば教えてください。
西澤さん:ロングセラーは兎の形をした落雁の「玉兎」と、揚げたそら豆に味付けしたカレー味がクセになる「カレー豆」ですね。「柚餅子(ゆべし)」や「塩炊きようかん」もおすすめです。「塩炊きようかん」は塩づくりを広めた彌彦の神様にあやかった銘菓なんです。


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観光ボランティアガイドとして
弥彦の魅力を伝えていきたい。
――弥彦が賑わうシーズンというのは、やっぱり「弥彦菊まつり」がある11月なんでしょうね。
西澤さん:そうですね。あとは初詣の参拝客が訪れる1月。夏も周辺の海水浴場に訪れたお客様で賑わうんですよ。静かなのは2月くらいじゃないでしょうか。
――インバウンドの外国人観光客も増えているんでしょうか?
西澤さん:クルーズ船が入港すると、弥彦の町がヨーロッパみたいになりますよ(笑)。外国から来たお客様は古い民芸品を喜んで見ています。
――「おもてなし広場」といった観光施設もできたことで、ますます観光客が増えてきているような気がします。
西澤さん:ありがたいことですね。あとは訪れてくれたお客様に、どれだけ長く滞在していただけるかだと思います。地元の若者たちが弥彦を盛り上げようと頑張ってくれていますが、歴史を学んだ上で新しいことに取り組んでいただきたいですね。
――なるほど。
西澤さん:例えば「彌彦の神様は女性だから、カップルで参拝に訪れると嫉妬されて別れる」なんていう迷信がありますが、そもそも彌彦の神様は男性なんですよ。あの迷信は参拝帰りに岩室温泉で芸者遊びをしたい旦那衆が、奥さんの同行を断る口実として使っていたものなんです(笑)
――へぇ〜、それははじめて知りました(笑)
西澤さん:私は「彌彦観光ぼらんてぃあガイド」の代表も務めているんです。より深く弥彦の魅力を知っていただきたくて、旅行ガイドブックにも載っていないような歴史や観光スポットの案内をしています。今後も地元の方々と手を取り合って、弥彦を盛り上げていきたいですね。

西澤商店
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