巻駅前に誕生した、ママと赤ちゃんの夜カフェ「ヨナキリウム」。
その他
2025.08.22
ママと赤ちゃんが安心して過ごせる、夜営業の子育て支援カフェ「ヨナキリウム」。授乳スペースやおもちゃを備え、子育て中のお母さんたちがリフレッシュできる場所として注目を集めています。今回は運営に携わる滝沢さんと齋藤さんに、いろいろとお話を聞いてきました。

ヨナキリウム
滝沢 日向子 Hinako Takizawa
1996年長岡市生まれ。専門学校卒業後、和歌山県にあるくじらの博物館に勤務。結婚を機に新潟へ戻り専門学校の講師を務める。2024年に任意団体「WHALE TAIL」を立ち上げると共に、移動水族館「AQUA SWITCH(アクア・スイッチ)」の運営も手掛ける。2025年に子育てママ専用夜間カフェ「ヨナキリウム」をオープンし、代表を務める。

ヨナキリウム
齋藤 奈月 Natsuki Saito
1976年東京都出身。都内のTV番組の制作会社で働き、結婚後に新潟でイベント会社「株式会社ホイミ」を立ち上げる。2023年、JR巻駅前に交流拠点「マキエキマエ」をオープン。「ヨナキリウム」では事務局を務める。

育児を支える場所をつくりたい。
――まずは、「ヨナキリウム」がどんな場所なのか教えてください。
滝沢さん:プレママとママ、それから赤ちゃんのための「夜のカフェ」です。毎週水曜日、夜の10時~翌朝の6時まで営業していて、室内には授乳スペースや子どものおもちゃ、ドリンクバーなどを用意しています。いつもと違う空間でゆっくりくつろいでもらいたいので、夜の水族館をイメージした内装にしているんですよ。

――おふたりはそれぞれ、地域のための活動をされています。どういったきっかけで一緒に「ヨナキリウム」をはじめることになったんでしょう?
滝沢さん:齋藤さんと出会ったのは、去年の9月です。私は、廃校を活用した子育て拠点を作るために動いていました。でもあまりに壮大な取り組み過ぎて、いろいろなハードルにぶつかっていて。そんなときに、齋藤さんが運営している「マキエキマエ」にキッチンカーのお手伝いで来たんです。そのとき、自分のやりたいことを齋藤さんにお話しました。
齋藤さん:キッチンカーのオーナーさんが「西蒲区で、地域のために頑張っている人がいる」と滝沢さんを紹介してくれたのが最初でしたね。滝沢さんは、新しい事業が思うように進んでいない様子で。私も彼女と同じく、自分の実績や信頼が不足しているという理由で悔しい経験をしたことがあったから、できる限りの手助けをしたいと思ったんです。滝沢さんからは、とても強い熱意があふれていて。その熱意に、私は感化されたんですね。
――その後は、どんなふうに実現に向けて動き出したんでしょう?
滝沢さん:私は、ママさんが利用できる夜間営業のカフェを実現したいと思っていたんです。事業のモデルとなったのは、漫画家かねもとさんの「よなきごや」という作品。この漫画を齋藤さんにも読んでもらい、私のやりたいことをお伝えしました。
齋藤さん:「ぜひ実現しよう」と、即決でした。以前から子育て支援に取り組みたいと思っていましたし、「マキエキマエ」の施設を活用すれば「できる」と確信が持てましたから。

非日常空間で、ママさんは存分にリラックス。
――オープンしてからの反響はいかがでしょう?
滝沢さん:まだ想定していた利用者数ではないんですが、それは夜間の育児に困っているお母さんが「思っていたより少なかった」ということでもあるのかなと思っています。
齋藤さん:ただ「ヨナキリウム」を続けるためには、事業性を高めなくてはいけません。そこをどうしていくかが課題です。
――確かにそうですよね。
滝沢さん:「赤ちゃんの夜泣きに悩んでいるママさんのための場所」というイメージが強いのかもしれません。実際は夜泣きに限らず、「リフレッシュできる場所」としてママさんたちに寄り添っていけたらいいなと思っています。私もそうでしたけど、母親業は大変です。赤ちゃんのお世話で精一杯で、自分に割ける時間なんてほとんどありません。子連れでカフェに行くことも、周りのお客さんの迷惑や大荷物で移動することを考えると、難しいですし。そういった思いをすべて解消できる場所として「ヨナキリウム」を使っていただきたいです。
齋藤さん:「ちょっとでも気持ちを楽にできる」っていうところがポイントだと思うんです。私たちでよければ、ママの代わりに赤ちゃんを抱っこするなど、できる範囲でお手伝いをするつもりでいます。母親ってずっと赤ちゃんと向き合っていると、たまに息が詰まってしまうときがありますよね。夜は孤独を感じやすいですし、赤ちゃんを連れたママさんの交流の場としても、気軽に来てもらえたら嬉しいです。

――今後はどんなことに力を入れようと思っていますか?
齋藤さん:「予約をしていたんだけど、赤ちゃんの夜泣きがひどくて外出できない」という方もいらっしゃって。「ヨナキリウム」に来たいのにいろいろな事情があって来られない方のためにどうするか、今後、考えていかなくちゃいけないと思っています。
滝沢さん:「ヨナキリウム」はスタートしたばかりで、まだまだ模索中の取り組みです。子育て中の方からは、「夜の居場所は今までなかったから、『ヨナキリウム』の存在は心強い」という声をいただく一方で、「でも実際に利用するのであれば、昼間の方が動きやすい」という声もあります。さまざまな声にできるだけ寄り添った「子育て支援」を西蒲区から発信していきたいです。

ヨナキリウム
新潟市西蒲区巻甲2548-1 マキエキマエ
毎週水曜日22:00~翌6:00
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