そろそろ家づくりをはじめたいと思っている方のために、Things編集部が家づくりのプロである「セキスイハイム」のスタッフさんにお話をうかがう連載企画「住宅のプロに教わる、ゼロからはじめる家づくり」。
「家を建てるときってどうしたらいいの?」「展示場ってどういうポイントをチェックしたらいいの?」「家ってどのくらいの期間で建つの?」などなど、夢のマイホームを建てるための、大事なポイントからちょっとした疑問まで、いろんなことを超初心者目線でお聞きしてきます。第11回は「夏は暑くて冬は寒いし雪も降る。新潟ならではの家づくりとは?」と題して、気候に合わせた家づくりの考え方についてご紹介します!
セキスイハイム信越株式会社 新潟支店
江口 一真 Kazuma Eguchi
9年目の営業マン。二級建築士の資格を有し、構造面でのアドバイスも頼りになる。自身が子育て世代とあって、子育てならではの悩みをくみ取った住まいの提案が得意。
――今日はよろしくお願いします。夏はじめじめとした湿気に悩まされ、冬は寒さと降雪に頭を悩まされる新潟。そんな気候のなかでの家づくりって、どんなポイントがありますか?
江口さん:よろしくお願いします。四季がはっきりと分かれている日本のなかでも、季節の差が激しいのが新潟です。夏と冬、それぞれにお悩みポイントがあると思います。今回は新潟ならではの家づくりを「夏編」「冬編」に分けてお話ししますね。
――それではまずは「夏編」からお願いします。
江口さん:はい。新潟の夏対策は、いかにじめじめとした高い湿気を解消して、カラっとした環境で過ごせるかが大切なポイントです。「エアコンを使えば簡単に解決できるのでは?」と考える方も多いと思いますが、実はその考えには落とし穴があります。建築基準法には、「室内の空気と外気を2時間に1回は入れ替えなければいけない」という決まりがあります。つまり、空気循環をするために何かしらの設備が整っていない場合は、壁に通気口を付けなければいけないんです。でも通気口を通すと、夏のじめじめとした空気が室内に流れ込んで、エアコンでいくら冷やしてもなかなか涼しくならずに電気代ばかりがかかってしまいます。
――通気口があるってことは、小さな窓が開いているのと同じ環境ですよね。この問題は、どう解決したらいいのでしょうか?
江口さん:例えばセキスイハイムの通年型空気調整システム「快適エアリー」でご説明すると、換気をする際には通気口は必要ないですが、そこに工夫すればよいのです。
――それってどういうことですか?
江口さん:「快適エアリー」は熱交換型第一種換気システムによって、取り込んだ外気の温度を調整しています。例えば、室内が涼しくて外気温が高い場合は、室内空気の温度を利用して、涼しくした新鮮な空気を室内に送り込めるんです。室内温度を保ちながら空気循環が行えるうえに、あわせて除湿までしてくれるので、夏でもカラッとした室内環境が保てるんです。
――おお、それなら夏でも快適に過ごせますね。その熱交換型第一種換気システムが工夫なんですね。
江口さん:そうなんです。実際に「快適エアリー」を利用されているご家庭からは「室内がじめじめしていないから、エアコンの設定温度を低くする必要がなかった」という声も頂いています。このようにエアコンに頼るだけではなく、いかに空気をコントロールするかが、夏の家づくりのポイントになります。
――夏は空気のコントロール。では次に、新潟ならではの家づくり「冬編」についても教えてください。
江口さん:新潟の冬といえば、なんといっても雪ですよね。妙高などの豪雪地帯では、雪下ろしが冬の風物詩となっています。ということで「冬編」のキーワードとなるのはこの、雪です。いかに雪と向き合った家づくりを考えるかが重要です。
――新潟市内の積雪量に比べたら、豪雪地帯は…考えただけで恐ろしいですね。雪対策はどんなポイントがありますか?
江口さん:まず知ってもらいたいのが雪の種類と重さです。降り積もった雪は、降ったばかりの「新雪」、降り積もってやや固まった「こしまり雪」、雪の重みで固く締まった「しまり雪」、氷粒みたいにザラザラした「ざらめ雪」の大きく4つに分類されます。雪は降ったばかりの「新雪」から、時間が経つにつれて次第に「ざらめ雪」へと変化していきます。この変化とともに1立方メートルあたりの重さも変化して、「ざらめ雪」では1立方メートル300~500㎏にもなるんですよ。だから豪雪地帯では、雪の重さで家が潰れたり、傾いたりしないように雪下ろしをする必要があります。本当に大変な作業ですよね。
――雪ってそんなに重くなるんですね。雪下ろし…したくはないですね。
江口さん:そこで頑強鉄骨とユニット構造からなるセキスイハイムのフラット屋根で、雪下ろしの作業を軽減します。このユニット構造は高層ビルに用いられる構造なので、今までの雪かきの回数より少なくて済みます。
――老後の生活を考えると、雪下ろしは危険だからなるべく避けたいですよね。でも、基準以上の雪が降ったらどうしたらいいですか?
江口さん: ご安心ください。読んで字のごとく「フラット屋根」は平らです。だから安定した足場で雪下ろしができます。そして平坦な屋根に雪が積もるので、三角屋根に比べて落雪の心配も少なくてすみます。つまり狭小地でも、建坪面積が広く取れる利点があります。このように夏と冬の生活を考えた家づくりが、新潟ならではの家づくりのポイントになります。
セキスイハイムからのホワイトデー。2020年3月1日(日)から22日(日)までの期間中、「セキスイハイム燕三条展示場」を初めてご来展の先着10組様に「パティスリーアンジュ」様のSweetsTicketをプレゼント。
開催日|2020年3月1日(日)~22日(日) 10:00~17:00
開催場所|セキスイハイム燕三条展示場
お問い合わせ|0256-61-1300(燕三条展示場)
風格に満ちた存在感とモダンで個性あふれるシルエットの「パルフェN」。
商品カテゴリー/鉄骨系積雪地向け住宅
商品名/パルフェN
設備・仕様/太陽光発電、蓄電池、スマートハイムナビ、快適エアリー、タイル外壁
住所/〒950-0017 新潟県新潟市東区新松崎1-3-33(UXハウジングステーション)
時代に左右されないスタイルと、歳月を経ても変わらない住み心地「グランツーユーV」。
商品カテゴリー/積雪地向け住宅
商品名/グランツーユーV
設備・仕様/太陽光発電、スマートハイムナビ、空気工房、タイル外壁、ボウウィンドウ
住所/〒950-1101 新潟県新潟市西区山田89(TeNY住まいるプラザ)
2×6ユニット工法、セキスイハイムの木の家「グランツーユー」。
商品カテゴリー/木質系積雪地向け住宅
商品名/グランツーユー
設備・仕様/太陽光発電、空気工房、タイル外壁(1F)、ボウウィンドウ
住所/〒950-0923 新潟県新潟市中央区姥ヶ山字大日南田115(日報+BSN住まいの広場新潟南)
モダンで個性あふれるシルエット、最新のスマートハイム仕様の「パルフェN」。
商品カテゴリー/鉄骨系積雪地向け住宅
商品名/パルフェN
設備・仕様/太陽光発電、蓄電池、スマートハイムナビ、快適エアリー、タイル外壁
住所/〒940-2108 新潟県長岡市千秋1-103(日報+BSN住まいの広場長岡)
白を基調とした外観やインテリアが、明るくモダンな住空間を実現する「パルフェN」。
商品カテゴリー/鉄骨系積雪地向け住宅
商品名/パルフェN
設備・仕様/太陽光発電、スマートハイムナビ、快適エアリー、タイル外壁
住所/〒942-0052 新潟県上越市大字上源入大城153-20(日報+BSN住まいの広場上越)
セキスイハイム信越株式会社 新潟支店
新潟県新潟市中央区上所中2-2-10
025-281-8169