昔ながらの酒店が、珍しい洋酒が揃うお店に。小千谷「RAKUSHU」。
その他
2022.11.06
小千谷市の「新保屋酒店」という酒屋さんが、珍しいウイスキーやナチュラルワインを揃えるお店「RAKUSHU(ラクシュ)」に生まれ変わりました。このお店には、大のお酒好きだというご主人による「お酒を楽しくする工夫」が隠されています。今回はご主人に代わり奥さまにご登場いただき、お店のことをいろいろと聞いてきました。


RAKUSHU
新保 はるか Haruka Shinbo
1981年長岡市生まれ。高校卒業後、長岡市の総合スーパーに10年間勤務。2008年に「新保屋酒店」に嫁ぐ。2022年6月に「RAKUSHU」をオープン。
お酒を楽しく。商売を楽しく。それが「RAKUSHU」の由来。
——「RAKUSHU」さんは、今年の6月にスタートしたそうですね。
新保さん:うちはもともと「新保屋酒店」という、いわゆる町の酒屋さんって感じのお店だったんですけど、コロナ禍でお酒が買い控えられるようになってモロに影響を受けたんです。それで主人と「いつか好きなお酒を揃えた、楽しいお店をしたいね」と話していた計画を前倒ししてはじめたのが「RAKUSHU」です。
——じゃあ、ご夫婦の夢のお店ってことですね!
新保さん:そうなんですけど、私は酒屋をリニューアルさせるのはもっと先のことだと思っていたので……、主人から「RAKUSHU」の話をされたときは「え、まだいいじゃん」って思いました(笑)
——そうだったんですか(笑)。それはどうして?
新保さん:「新保酒屋店」として酒類の卸をやっていた頃はすごく忙しくて。卸の仕事でいっぱいいっぱいだったから、自分たちの好きなようにお店をやるなんて夢物語だと思っていたんですよ。コロナ禍で自分の時間をたくさん持てるようになって「これはこれでいいじゃない」と思っていたんです。

——そのお気持ち、分かりますよ。
新保さん:でもコロナ禍の影響で、県外への出荷がストップしたり、業務用の配達が減っていったりする中で「このままではまずい……」とも感じていました。だから主人から「RAKUSHU」のことを聞いて、最初はびっくりしましたけど、だんだん考えが変わっていったんです。お酒の卸ではどうしても関心が県外へ向いていましたけど「地元で好きなことをできるなんて、すごく楽しいだろうな」と思うようになって。「いつかやりたいと思っていたことがかたちになるんだ」と思ったらワクワクしてきましたね。
——ちなみに「RAKUSHU」という名前の由来は?
新保さん:「楽しいお酒」から名付けました。30年近く前、「新保屋酒店」が小千谷で最初のお酒のディスカウントストアをやっていた頃は、すごく盛況だったそうなんです。それから酒類免許の仕組みが変わって、今ではスーパーでもドラッグストアでもコンビニでもお酒が販売できるようになりました。価格競争の結果、薄利多売の市場になって、主人いわく「商売が楽しくなかった」と。それで「残りの人生、楽しくお店をやりたい」という思いも込められているんです。

いろいろ楽しめるウイスキーの量り売りに雑貨販売、カフェスペースも。
——お店のことについても教えてください。「新保屋酒店」さんだった頃とどんなところが違うんでしょう?
新保さん:以前はお酒の配達と県外発送がメインだったので、お店もやっていましたけど倉庫に近い感じだったんです。でも「RAKUSHU」は、私たち夫婦と手伝ってくれている家族、そしてお客さまと「お酒と一緒に楽しいひとときを共有しよう」という思いではじめたので、商品も店構えも以前とはまったく違うんです。
——店内にはあまり見かけないお酒がたくさんありますね。
新保さん:扱っているお酒はウイスキーやナチュラルワインを中心に、スーパーには置いていないものばかりです。お酒が大好きな主人がこだわって集めたもので、少量生産のものやデザイン性が高いものもありますよ。ビールも他のお店ではなかなか見かけないクラフトビールを置いているんです。

——いろいろなお酒があるんでしょうけど、「これがRAKUSHUらしい」というものは何でしょう?
新保さん:ウイスキーの量り売りをしていることですね。小千谷にはウイスキーがたくさん置いてあるショットバーみたいなお店がほとんどないんですよ。それで主人が「この辺りで好きなお酒を飲むにはどうしたらいいか」と考えて、お客さまとウイスキーをシェアするアイディアを思いついたんです。
——ご主人、お酒が本当にお好きなんですね。いつか一緒に飲みたいな(笑)
新保さん:主人は「たくさんの種類を飲んでみたい」という気持ちが強いみたいです(笑)。量り売りの「シェアシステム」にしてしまえば、ボトルで買わなくてもお酒が好きな方同士で楽しめるので、主人と同じくウイスキーが好きなお客さまには大変喜んでもらっています。

——雑貨もご主人のセレクトですか?
新保さん:雑貨は私の好みです。長岡、小千谷などで活躍されている作家さんの作品が多いですね。
——カフェスペースもあるんですよね。
新保さん:「カフェ」って言われるとちょっとくすぐったいかな(笑)。買うものをじっくり選んでいる間にお連れの方が休憩できるスペースも設けたくて。調理師免許を持っている私の姉が作るスイーツと、与板の「ナカムラコーヒーロースターs」さんにブレンドをお願いしたコーヒーをお出ししています。ラテアートができるわけじゃないし、カフェをやっていらっしゃる方と比べたらおこがましい思いがあるんですが、ここでお客さまがくつろいでいる姿を見ると嬉しいですね。

お客さんとの距離が近く、反応をダイレクトに感じる喜び。
——お店をリニューアルされて、お客さんの反応はいかがですか?
新保さん:ありがたいことに予想以上の反応をいただいています。それに今までより、お客さまの年齢層がグッと若くなったんですよね。毎日新鮮で、新しい気持ちにさせてもらっています。
——以前は卸が中心ということでしたから、よりお客さんとの距離が近くなった感じもあるのでは?
新保さん:遠方から「Instagramを見た」と来てくださった方もいらっしゃいましたし、お客さまに直接「伝えたいことを知ってもらえている」って感じますね。SNSでの情報の広がりは「今までの商売のやり方とはまったく違う」って実感しています。
——最後に今後の意気込みを教えてください。
新保さん:コロナ禍や健康志向というのもあって、お酒が悪者扱いされてしまっているように感じるんです。若い方はお酒を飲まない傾向にあるみたいですし、ちょっと寂しいですね。でも主人は毎日、「ご飯と一緒に何を飲もうかな」ってお酒を楽しんでいるんです。そんなふうに楽しい思いでお客さまにお酒を選んでもらいたいですし、お酒があるシーンをより楽しめるようにいろいろなご提案ができるようになりたいですね。

RAKUSHU
小千谷市大字千谷1957
TEL:0258-82-2298
<定休日> 日曜日、祝日、水曜日
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