新発田市にオープンした「越後もちぶた とんかつ天翔(てんしょう)」は、その名の通り「越後もちぶた」にこだわったとんかつ専門店。今回はオーナーの関さんを訪ね、「越後もちぶた」の魅力やメニューのこだわりについてお話を聞いてきました。
株式会社 J&happiness
関 純子 Junko Seki
1976年長野県生まれ。父親の転勤で幼少期に新潟県へ移り住む。日本体育大学卒業後、新発田市内でいくつかの飲食店を経営し、2023年に「越後もちぶた とんかつ天翔」をオープン。趣味はゴルフと温泉めぐり。
——オープンおめでとうございます。早速ですけど、とんかつ専門店をオープンしたいきさつを教えてください。
関さん:それはもう「越後もちぶた」との出会いに尽きますね。ご家庭で食べることのできない越後もちぶたの魅力を多くの方々に知っていただきたくて、「とんかつ天翔」をオープンしました。生産者の思いを世のなかにお届けしたいという気持ちもありましたね。
——「生産者の思い」というと?
関さん:こだわりの飼料を食べさせて、獣医さんと連携した衛生管理のもとで、とにかく大切に越後もちぶたを育てられているんですよ。そうしたこだわりをお客様に届けることができたら嬉しいですね。
——そのように育てられた越後もちぶたの魅力を教えてください。
関さん:しっとりきめ細かな肉質で、癖のない赤身と上品な甘みのあるサシが特徴です。脂のしつこさがないので、女性やご年配の方でも食べやすい豚肉ですね。
——もたれにくくて誰でも食べやすいわけですね。
関さん:食べやすいというだけではなく、栄養面でも優れているんです。豚肉にはビタミンB1が含まれていて、疲労回復に効果のあることが知られています。イライラしたり眠くなったりすることも防ぐ働きがあることから、スタミナをつけたいときやストレスを感じるとき、集中したいときにはうってつけの食べものなんです。私は若い頃にバスケットをやっていたんですけど、大事な試合の前には必ずとんかつを食べていました(笑)
——この場所でお店をオープンしたのはどうしてなんですか?
関さん:すぐ近くに越後もちぶたを加工する食肉センターがあるんです。豚肉は鮮度が命だと思っていますので、最短ルートで新鮮なものを仕入れることができる場所を選びました。
——素材へのこだわり方が半端ないですね。とんかつの調理はどこかで勉強したんですか?
関さん:全国のとんかつ屋を食べて回りましたし、実際に働いて勉強もしました。そのなかで「女性にも食べやすいとんかつ」を意識して、「とんかつ天翔」で提供するとんかつのイメージをふくらませていったんです。
——では、とんかつを調理する際に気をつけていることがあったら教えてください。
関さん:越後もちぶたの美味しさを引き立てることを心掛けています。パン粉や油はいろいろ試したなかから厳選したものを使っていますし、肉の味を極力邪魔しないように衣を薄くしているんです。
——「越後もちぶたのためのとんかつ」っていう感じですね。他にも調理でこだわっていることってあるんでしょうか。
関さん:二層フライヤーを使って低温と高温の2段階で揚げています。そうすることで、豚肉の美味しさがさらに引き立つんですよ。
——そんなこだわりで調理しているメニューのなかで、人気があるものを教えてください。
関さん:「海老、ヒレ、ホタテのミックスフライ」も人気がありますけど、それ以上に人気があるのは数量限定の「特上超厚切ロースカツ定食」ですね。豚ロースのなかでも希少な部位を使っていて、厚いのにとても肉質が柔らかいんです。このメニューをめがけていらっしゃるお客様がとっても多いんですよ。
——こちらの店舗は新築ですよね。どんなことを意識してデザインしたんですか?
関さん:昔ながらのとんかつ屋ではなく、新しいイメージのとんかつ屋にしたかったんです。落ち着けて癒される空間にもしたかったですね。何より、女性がひとりでも入りやすい店舗にしたかったんですよ。私自身「そんなお店があったらいいな」と思い続けていましたから。ですからスタッフは全員女性ですし、お店の前に立ててあるのぼりにも「女性おひとり様大歓迎」と謳っているんです。
——女性にとって嬉しいサービスってあるんでしょうか?
関さん:ご飯の量を小〜大までの3段階でお選びいただけるようにしていたり、お好みの薬味をお選びいただけるようにしていたりします。これはフードロスへの配慮にもなっているんです。
——今後はどんなふうにお店を続けていこうと思っていますか?
関さん:とにかく自慢の越後もちぶたをお召し上がりいただいて、その美味しさを多くの方々に知っていただきたいですね。
越後もちぶた とんかつ天翔
新発田市富塚町2−3−24
0254-20-7444
11:00-15:00/17:00-20:00
木曜休