誰でも食べやすい煮干しラーメンが楽しめる「中華そば 石黒」。
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2023.10.03
4年前、空港通り沿いから弁天橋通沿いへ移転した「中華そば 石黒(いしぐろ)」は、新潟で早い時期から煮干しががっつり効いたラーメンを提供し話題になったお店です。今回は店主の石黒さんにお会いして、今までのラーメン人生や煮干しへのこだわりについてお話を聞いてきました。


中華そば 石黒
石黒 純一 Junichi Ishiguro
1981年阿賀野市生まれ。工業短大卒業後、アルバイト先のラーメン店に就職。同グループのラーメン店で修業を重ね、最終的に店長を務める。2013年に新潟市東区で「中華そば 石黒」をオープン(2019年に中央区へ移転)。最近はゴルフにハマっているが、長続きする趣味は少ない様子。
皿洗いや餃子焼きも、大変な仕事のひとつ。
——石黒さんは昔からラーメン屋さんを目指していたんですか?
石黒さん:父が自動車整備も兼ねた中古車販売店を営んでいたので、僕もぼんやりと跡を継ぐつもりでいたんです。だから工業短大で自動車整備の勉強をしたんですけど、自動車にはあんまり興味が持てなかったんですよね(笑)
——どうしてラーメン屋さんを?
石黒さん:本当はパン屋とかケーキ屋とか洋食屋の仕事がしたかったんです。なぜならお洒落だから(笑)。でも学生時代はまわりにラーメン屋のアルバイトをしている友達が多くて、みんな楽しそうだったから、僕もラーメン屋でアルバイトすることにしたんですよ。正社員になったのは工業短大を卒業してからですね。
——ラーメンの道に進んだのは、ラーメンを作っていて楽しかったからなんですか?
石黒さん:最初はラーメン作りなんてやらせてもらえなかったから、もっぱら皿を洗ったり餃子を焼いたりしていました。
——いわゆる調理補助ですね。
石黒さん:ただ調理補助とはいっても、とても忙しい店だったので大変だったんですよ。もたもたしているうちに洗い物はどんどん溜まっていくし、洗い物に気を取られていると餃子を焦がしちゃうし……。餃子を焼くのも難しくて技術が必要なんです。

——調理補助も調理に引けを取らない、大変な仕事なんですね。
石黒さん:そうなんですよ。正社員になってすぐ、グループ店舗からの要請で応援に行ったことがあったんですけど、そのお店は調理経験のある奴が来るかと思っていたのに、皿洗いと餃子焼きしかやったことのない奴がやってきたので、思いっきりがっかりしていましたね(笑)
——でも、その後はラーメンの調理を学んだんですよね。
石黒さん:さっと教わった後に、いきなり実践だったのでビビりました(笑)。でも僕は自分から積極的に仕事を覚えようとするタイプじゃなかったから、かえってそれで良かったのかなと思っています。
——そのグループには長い間勤めていたんでしょうか?
石黒さん:トータルで13年くらい働いていましたね。最後に勤めた店では店長をやらせてもらいました。同年代がどんどん店長になっていくなかで、自分だけいい歳なのに店長になっていないのは嫌だなと思って引き受けたんですけど、店舗業務の他に管理仕事もやらなければならなくて大変でしたね。

厳選した煮干しにこだわったラーメン。
——独立して「中華そば 石黒」をオープンする際は、どんなお店にしようと構想していたんですか?
石黒さん:今も続いている、煮干しを使ったラーメンをやってみようと思いました。
——それはどうして?
石黒さん:いろんなラーメンを食べたなかで、煮干しを使ったラーメンがいちばん自分好みだったんですよね。どこにでもあるラーメンでは、たくさんあるラーメン店のなかで埋もれてしまうので、何かに特化しなければいけないと思いました。ただ、それまでラーメンの材料として煮干しを扱ったことがなかったんですよね……。

——じゃあ、作り上げるまでには大変な苦労があったんじゃないですか?
石黒さん:それが意外とすんなりできちゃったんです(笑)
——あら。煮干しを使ったラーメン作りって難しそうなのに……(笑)
石黒さん:煮干し選びが重要な気がしますね。同じカタクチイワシの煮干しでも、種類や地域で違ってくるし、季節によっても違うんです。こだわりだしたらきりがないんですよ。

——石黒さんはどんなふうに煮干しを使っているんですか?
石黒さん:新潟のお客様の口に合わせて、エグ味を抑えるようにしています。煮干しのエグ味を効かせたマニアックなラーメンではなく、幅広い年代の誰にでも好かれるようなラーメンを目指しているんですよ。そういうラーメンを作るためには、煮干しの分量もあるけど質の良さが大きな要素になってきますね。
——そのために厳選した煮干しを使っているわけですね。
石黒さん:そのおかげで、煮干しが苦手な人にも食べてもらえることが多いんですよ。ただ最近は煮干しの価格が爆上がりしていることが悩みの種なんです。以前仕入れていた業者なんて、価格が3倍に値上がりしちゃっているんですよ。なんとか品質が良くて低価格の煮干しを探して使うようにしています。

移転の真相と、人手不足の悩み。
——空港通りから今の場所に移転したのはどうしてなんですか?
石黒さん:以前営業していた空港通り沿いは、ラーメン店が立ち並ぶ激戦区なんですよ。土日は遠くから食べに来てくれるお客様も多いんですけど、平日は近くの人があんまり来てくれないんです。
——それでこの場所に?
石黒さん:実は前から目をつけていた物件だったんですけど、空いたと思ったらすぐに他のお店が入っちゃったんです。でも仲間のラーメン店に「あの場所で店をやりたい」と話していたら、前の店のオーナーに紹介してもらえて、なんとかこの物件に移転することができました。

——こちらの場所に移転してみて、いかがですか?
石黒さん:新潟駅やイオン新潟南店にも近いですし、お客様は来やすくなったんじゃないでしょうか。平日の来客数も上がりましたね。
——お店をやっていて苦労していることってありますか?
石黒さん:人手不足は深刻ですね。ただ、そんななかでも頑張ってくれる子はいるんですよ。以前働いてくれていたアルバイトの子が、何年か振りに顔を見せてくれたりすると嬉しいですね。
——石黒さんは前に働いていたラーメン店でも人望があったと聞いています。
石黒さん:店長になる前は余裕があったので、アルバイトの子とも同じ目線でものを見ることができたんですよ。あまり上司や先輩らしくなかったので、話しやすかったのかもしれないですね。今は経営者でもあるのでなかなか難しいですけど、やる気のある子はしっかり育てたいと思っています。

中華そば 石黒
新潟市中央区弁天橋通1-4-33 湖南ビル
025-250-1496
11:00-14:00/17:30-21:00
火曜休
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