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新潟をもっと楽しく。地域活性を目指す「若者未来創造プロジェクト」。

  • その他 | 2019.06.24

学生×社会人。これからの新潟を背負って立つ、学生たちの新たな試み。

バイトに明け暮れる大学生。趣味に没頭する大学生。興味関心のある学問をとにかく学ぶ大学生。大学生のタイプは、きっと学生の数だけ存在すると思います。今回紹介する大学生グループ「若者未来創造プロジェクト」は、新潟大学の現役学生を中心に、新潟の地域活性を目指した集まり。学校の垣根を越えて「新潟を盛り上げたい」と考える大学生の皆さんです。実際にどんな活動をしているのか、新潟大学の池田真菜さんと新潟国際情報大学の小山裕貴さんにインタビューをしてきました。

 

若者未来創造プロジェクト

池田真菜 Mana Ikeda

1998年、秋田県生まれ。新潟大学人文学部。地域ボランティアに積極的に参加し、趣味はロックフェスへの参加。

 

大人ができないなら、学生の自分たちがやってやろう。

――「若者未来創造プロジェクト」という大学生グループは、どういったことを目的とした集まりなんですか?

池田さん:新潟大学の学生が中心となって、いろんな学生たちが集まり、社会人と交流することを目的としたグループが「若者未来創造プロジェクト」です。新潟を盛り上げたい。という考えを持った学生が主体となってきます。

 

――社会人と交流して新潟を盛り上げる、というのはどういうことでしょうか。

池田さん:新潟はヒトが温かいし、とても住みやすい場所だと思いますが、正直、楽しい場所が少ないと思っています。私たち学生が楽しいと思える場所を大人たちが作れない、作ってくれないなら自分たちで作ってしまおう。そう思って立ち上げたのが「若者未来創造プロジェクト」です。ただ、私たちには経験、経済力、権力がありません。そこで大人(社会人)のチカラを借りるために交流会を開いて、自分たちの考えなどを発信したり、意見交換をする場を作っています。

 

――大人たちのチカラを上手く使っているのですね(笑)。

池田さん:こういうことをしたいから手伝って欲しい。そんなことを口にしても、簡単に助けてくれる大人はいませんので、しっかりとした考えのもと、自分たちがいかに新潟を盛り上げたいか、楽しい場所にしたいかをきちんと伝えています。

 

――「若者未来創造プロジェクト」にはどのくらいの学生が参加されているのですか?

池田さん:「若者未来創造プロジェクト」は新潟を盛り上げたい学生、起業したい学生が多く集まっています。現在、在籍している学生は新潟大学生7名、新潟国際情報大学生2名、新潟出身でアメリカの大学に通う学生1名の合計10名です。交流会などのイベントを開催する時には、このメンバーが主体となって、参加してくれる学生は100名規模になります。

 

 

――実際に池田さんは、どのように新潟を盛り上げたいと思っていますか?

池田さん:新潟には東京にあるようなインスタ映えするメニューを提供しているお洒落なカフェなどがとても少ないと思っています。実際、私も友人もそれらを求めて東京に遊びに行ったり、買い物をしたりしているんです。つまり、新潟ではできないことを、東京まで行ってしているわけで。なので、最新の流行りモノを取り扱うカフェを新潟大学前に作りたいと考えています。

 

――やはりインスタ映えはマストなんですね(笑)。その考えも社会人の方たちへ発信したのですか?

池田さん:インスタ映えは大事ですね!もちろん、意見交換をさせてもらいました。これまでに3回、交流会を開催しています。バイトでもしないと社会人の方と関わる機会が学生の私たちはないので、とても貴重な意見をいただけたりしています。実際に興味を持っていただけて、この考えが具体的に動きそうなんです。

 

「若者未来創造プロジェクト」に参加したキッカケ。

秋田県出身でありながら、新潟人の魅力や地域柄に惚れ込み「若者未来創造プロジェクト」を立ち上げた池田さん。同じように、新潟を盛り上げたいという気持ちでこのグループに参加している新潟国際情報大学の小山裕貴さんにも、ご自身の考えをお聞きしました。

 

若者未来創造プロジェクト

小山裕貴 Yuki Koyama

1998年、新潟県生まれ。新潟国際情報大学国際学部。ヨーロッパの歴史と現代を学び、趣味はeスポーツ。主に「League of Legends」。

 

――小山さんは、どのようなキッカケで「若者未来創造プロジェクト」に参加しようと思ったのですか?

小山さん:eスポーツって知っていますか?簡単にいえばゲームのことで、僕は世界で最もプレイヤー人口が多いともいわれているパソコンオンラインゲーム「League of Legends(リーグオブレジェンド)」をプレイしています。このゲームは世界大会まで開催されるゲームなんですが、新潟ではほとんど大会もイベントも開催されていません。なので、新潟でも開催したい、もっと新潟のヒトにもeスポーツに興味関心を持ってもらいたい。そんな思いで参加しました。

 

――新潟ではあまりeスポーツは盛んではないのですか?

小山さん:徐々にイベントなどが開催されるようにはなってきましたが、都内に比べたらまだまだです。最近、交流会を通して中国の大手eスポーツ企業「ゲージ」から、日本にも支社を作る参考に学生プレイヤーとしての意見を聞きたいと、企業との繋がりができました。もしかしたら日本支社の立ち上げに関われるかもしれなく、新潟からeスポーツ企業への就職や、新潟での大会、イベント開催も夢ではないなとワクワクしています。

 

学生の活躍は地域活性にも繋がる。Win Winの関係性へ。

いくら学生が新潟を盛り上げたい。新潟を楽しい場所にしたいと思っても、さまざまな障壁が存在します。そこで「若者未来創造プロジェクト」に参加している学生をサポートしている「無印良品の家 新潟店」の清水さんに、学生に対する思いや、サポートする理由をお聞きしました。

 

「私たち大人(社会人)は、この活動を通して学生でないと考えつかない新鮮なアイディアをもらっているんです。その代わりにアイディアをビジネスとして具現化していけるようにサポートするのが僕らの役割。ビジネス展開することで、他県から進学で新潟へ来た学生たちが『新潟は楽しい場所』と思ってくれれば、そのまま新潟にいてくれます。ワクワクするような働く場所があれば、新潟に住んでいる学生は県外で就職先を探すこともなく新潟にいてくれます。新潟に若者が増えて、盛り上がることで地域活性に繋がるとも考えているんです」(清水さん)

 

多くの学生が県外へと進学し、そのまま就職している現状。何か特別な理由でもない限り、地元に戻ってくることはなかなかありません。そんな現状を打破すべく、学生自身のアイディアや気持ちから新潟を活性化していきたいという考え。「若者未来創造プロジェクト」を立ち上げた池田さんの思いと、大人たちの新潟への思いがWin Winの関係になるといいですよね。

 

 

若者未来創造プロジェクト

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