テレビ番組でスニーカー好きな芸人がトークを繰り広げるなど、けっこうなブームを巻き起こしているスニーカー。ちょっとおじさんみたいなぼってりとしたデザインのダッドシューズ、ハイシステムな機能を搭載したハイテクスニーカーetc. 流行りのスニーカーはさまざまです。で、春到来。つまりスニーカーの季節の到来です。スニーカー好きは自分の好きなスニーカーをがんがん買いに行くと思うけれど、「あまり詳しくないけどそろそろ新しいスニーカーを買おうかな」って思っているビギナーの人には、流行を追いかけるより、スタンダードなスニーカーをオススメしたい。冬が終わり、毎日のようにスニーカーが履けるこれからの季節なら、履きやすく、どんなスタイルにでもマッチするスニーカーが一足あるとすごく便利なのです。ってことで、スニーカーが大好きなThings編集部・近藤が、この春にオススメしたいスニーカーを交えて、今日はちょっとしたスニーカー・ブランド紹介をしていきたいと思います。
Things
近藤翔太 Shota Kondo
小学生時代にスニーカーにハマり、スニーカー歴はかれこれ20年ぐらい。スニーカーは履くだけでなく、眺めても楽しめると思っている1987年生まれの31歳。最近ぽっこり出てきた愛くるしいお腹に危機感を覚え、カロリーの少ない焼酎を晩酌に愛飲。
突然ですか、皆さんスニーカーって履きますか?きっと子どもの頃は毎日のように履いていたでしょうが、大人になってからは革靴やヒールなど、仕事に合わせた足元がメインとなり、スニーカーを履く機会って休日とかに限られてきますよね。ちなみに僕は、毎日スニーカーを履いています(冠婚葬祭と大雪時を除く)。所有しているスニーカーはNIKEをメインにVANS、CONVERSEが中心。モデルによってデザインはもちろんですが、履き心地も違ったりするので、歩く距離などシチュエーションによって履き分けています。とくに春は外で活動するタイミングが増えるので、歩きやすさは重要なポイント。なので今回、メジャーなブランド紹介とともに僕が紹介する「春に履いてもらいたいスニーカー」は、歩きやすく、どんな服装にも合わせやすいラインナップになっています。これからのスニーカーシーズンに履いてみたいスニーカー、ぜひ見つけてくださいね。
VANS(アメリカ)
1966年にカルフォルニア州で設立されたスニーカーブランド<VANS>。1970年前半に南カルフォルニアでシンプルなデザインと、スケートボードに適したグリップのあるソールが注目され、多くのスケーターたちの間で人気が爆発。最近ではストリートファッションに多く取り入れられ、人気セレクトショップ<BEAMS>から別注モデルとしてリリースされた通称「裏VANS」と呼ばれる、すべて表面と裏面が逆にデザインされたモデルなどインパクトのあるデザインも魅力です。
VANS/ERA
スケートシューズとして発売されたこのERA(エラ)は、シンプルなデザインで幅広い年代から支持されています。カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ネイビーなどの定番カラーをはじめ、VANSのアイコンでもあるチェッカー柄、さまざまなカラーを取り入れたトリコロールカラーなど、幅広いラインナップも魅力のひとつ。無駄を省いたシンプルなデザインで、きれいめファッションからカジュアルファッションまで、どんなファッションにもフィット。スケーターの枠から飛び越え、オシャレさん達も多く愛用しています。
NIKE(アメリカ)
タウンユースから本格的なスポーツシューズまで、幅広いラインナップをそろえる<NIKE>。アメリカ合衆国オレゴン州に本社を構え、世界のスポーツシーンを牽引しているといっても過言ではない存在です。人気のAIR MAXシリーズをはじめ、元NBAバスケットボール選手のマイケル・ジョーダンのシグニチャーモデル・AIR JORDANシリーズなどを多くリリース。近年のスニーカーブームの火付け役でもあり、世界各国のブランドとのコラボスニーカーからも目が離せません。
NIKE/AIR MAX 1
AIR MAXシリーズの初期モデル・AIR MAX 1(エアマックスワン)。メンズスニーカーの王道であり、その優れた機能性とデザイン性で長年に渡り履く人を魅了し続けています。1987年の発売以来、リリースされたデザインは数知れず。シンプルなデザインからアニマル柄をモチーフとした奇抜なものまで、選ぶ楽しみも与えてくれます。少し厚みのあるアウトソールは、エアー部分が見えるようにデザインされ、ちょっとスポーティーな印象も。男性のみならず、女性にも人気でカジュアルな服装にベストマッチ。
CONVERSE(アメリカ)
1908年に創業し、雨や雪でも作業できるラバシューズの製造からスタートした<CONVERSE>。その技術を活かして開発したバスケットボールシューズこそが、お馴染みのスニーカー・CONVERSE ALL STAR。当時、足首まであるハイカットデザインは斬新でした。現在では、レザーをはじめとした素材を起用したモデルも多くリリースされ、人気キャラクターとのコラボアイテムは女性や子どもから人気。ちょっと変わったデザインのスニーカーを探すならCONVERSE。
CONVERSE/PRORIDE
国内発のスケートライン「CONVERSE SKATEBOARDING」シリーズ。アクティブな動きにも対応した、高機能な一足PRORIDE(プロライド)は、スケートボード専用と思いきや、バスケットボールシューズをベースにアレンジ。素材には耐久性の高いスエード素材を採用し、布やナイロン素材では醸しだせない落ち着いた印象に。アウトソールを黒一緒に統一することでちょっと大人な要素をプラス。セットアップなど、落ち着いたファッションの外しアイテムとしても活躍します。もちろん、デニムに合わせてカジュアルに履いてもGOOD。
ASICS(日本)
1980~1990年代に人気を博した<ASICS TIGER>は、アスリート選手からスニーカー愛好者まで幅広い人気。数あるシリーズの中でもGEL-LYTEシリーズは、衝撃吸収材を搭載し、ソールを厚くしたランニングシューズとして機能やデザインが話題を呼びました。国内はもちろん、海外での人気の高さは驚異的。とにかくソール部分へのこだわりが凄く、歩きやすさ、走りやすさは、さすが国内メーカーとあって日本人の足裏にピッタリとなるように設計されています。
ASICS TIGER/GEL-LYTEⅢ
最も日本人の足を意識した一足GEL-LYTEⅢ(ゲルライトスリー)。その理由は、ベロ部分と足首部を一体化させ、縦に大きな切れ目をいれた独自のスプリットタン。甲高な日本人特有の足の形を意識し、履いている時にベロ部分がずれないような設計に。サイドからの見た目は一般的なスニーカーですが、上から見下ろすと特有なデザインが現れます。機能性に加えて、ちょっとしたアクセントがスタイリングの決め手となるはず。もちろんクッション性能は抜群なので、長時間歩いても心配ご無用。
DIADORA(イタリア)
1948年に創業したイタリアを代表するスポーツブランド<DIADORA>。1970年代に、多くのサッカー選手やオリンピック選手のスポンサーとなり、一気に知名度が上昇。45ヵ国3,500以上もの店舗で販売されていました。スポーツシューズとしての印象が強い中、最近では過去のアーカイブを現代的に復刻したモデルが多くリリースされ、ファッション性にも注目が集まっています。ハイエンドなセレクトショップでの取り扱いも増え、新たなファッションアイコンとなっています。
DIADORA/PITCH
イタリアを代表するスポーツブランド<DIADORA>は、サッカーのイメージが強い人も多いのでは。しかし最近では、スポーツシーンだけでなくライフスタイルにも特化している。そのひとつがこのPITCH(ピッチ)。1980年代のテニスプレーヤーが着用していたモデルを現代風にアレンジし、上質なベロア素材を用いてどんなスタイルにも合うようにデザインされている。ちょっと固めなソールがしっかりと足を支えてくれるので、街歩きも問題なし。男性でも女性でも履きこなすことのできるユニセックスなデザインでもあるため、サイズ展開は22.5㎝より。カップルで、家族でお揃いのコーディネートも楽しめる。
「このスニーカーいいな!」と思って、いざ買おうとするとき、皆さんどうしていますか? お店に行ったり、インターネットで買ったりがほとんどですよね。実際にお店(正規取扱店)で購入する場合は大丈夫なのですが、インターネットで購入する場合にはちょっと注意が必要です。なぜなら、偽物のスニーカーを販売している悪い人がいるからです。インターネットといっても、スニーカーの入手経路はいくつかの種類に分けられます。まずはメーカーやブランドの公式オンラインサイト。これは100%本物なのでご安心ください。それと正規販売店が営んでいるオンラインショップですが、これも大丈夫。では何が要注意なのか。それはフリマサイトやオークションサイトです。もちろん本物のスニーカーもたくさん売られ(掲載され)ていますが、たまにとっても安いスニーカーを見かけませんか? それが落とし穴。「スーパーコピー品」と言われ、どこぞの国でこっそりと作られた「本物みたいな偽物」がネット上に出回っているんです。よーく見比べてみると小さな違いがあって分かるのですが、騙されてしまう人もやはりいるのが現実。これどうなのかな?って思ったら、身の回りにいるスニーカー好きさんに聞いてみたり、本物と偽物の比較をしているスニーカーサイトもあるのでチェックしたりしてください。