どんどん日が短くなり灯火の親しまれる季節になってきました。白熱電球や蛍光灯、最近ではLED電球など様々な種類がありますが、照明によってお部屋の雰囲気は驚くほど変わるものです。そんな照明のなかでもシャンデリアとドライフラワーが融合した珍しい「フラワーシャンデリア」の専門店「CHERE BEAUTE(シェルボーテ)」が、新潟市に初めてオープンしたのでご紹介します。オーナーで建築設計士でもある中村さんから、フラワーシャンデリアについていろいろとお話を聞いてきました。
CHERE BEAUTE
中村 圭佑 Keisuke Nakamura
1980年東蒲原郡阿賀町(旧津川町)生まれ。神奈川の大学を卒業後、新潟に戻ってハウスメーカーに就職し営業や支店長を経験、建築設計事務所では不動産や現場監理を学ぶ。2024年に独立して「株式会社 中村圭佑建築設計事務所」を開業し、フラワーシャンデリア専門店「CHERE BEAUTE」もオープンする。趣味はプロレス観戦で、新日本プロレスの内藤哲也選手を応援している。
——うわぁ、とっても華やかでお洒落な空間ですね。このお店は建築設計事務所と併設しているんですか?
中村さん:そうなんです。今年の4月に建築設計士として独立して、事務所を開設したんです。
——じゃあ、中村さんはずっと建築関係の仕事をされてきたんですね。
中村さん:自分の関わったものが長く残るような仕事をしたかったので、住宅メーカーで働いてきました。設計の仕事をしたかったんですけど営業に回されたので、営業のかたわら自分で図面を描いていたんです。でも支店長を任されるようになってからは、さらに図面を描く機会が減ってしまいました。
——支店長までやっていたんですか。
中村さん:仙台で支店長をやっていたときに、東日本大震災が起こりました。私は仙台港のあたりを車で走っていたんですが、もう15分遅かったら津波に飲み込まれていたかも知れなかったんです。その頃から、いつ何が起こるかわからないので、自分が本当にやりたいことをやろうと考えるようになりました。
——ご無事で何よりでした。
中村さん:それで住宅メーカーを退職してから新潟に戻って、建築設計事務所の不動産部で働くことになったんです。
——えっ、設計じゃなくて不動産?
中村さん:その頃には独立も頭にあったので、すべての業務をひとりでこなせるようになりたいと考えていました。土地探しから完成までをひとりで請け負うことができれば、経費も少なく抑えることができるし、お客様も煩わしさがなくて安心だろうと思ったんです。
——でもすべてをひとりで受けるとなると、その分大変なんじゃないですか?
中村さん:もちろん時間がかかるし大変ですけど、達成感は大きいですね。記念すべき1軒目の住宅が来月完成する予定なんですよ。
——それは嬉しいですね。「中村圭佑建築設計事務所」では一般住宅をメインにしているんでしょうか?
中村さん:そうですね。一般住宅建築をメインに、リフォーム、店舗建築、外構工事なども請け負っています。
——フラワーシャンデリアとの出会いについて教えてください。
中村さん:住宅はそれぞれ個性的なのに対して、照明器具はどれも似たような感じで、バリエーションが少ないことにずっと疑問を抱いていました。そんなある日、インスタグラムで紹介されていたフラワーシャンデリアと出会って「これだ」と思ったんです。新潟県では上越市に唯一の販売店があることを知って、その日のうちに車を走らせました(笑)
——すごい熱意ですね(笑)。実物を目にしていかがでした?
中村さん:あたたかみのある白熱灯にドライフラワーがよくマッチしていて、その華やかな雰囲気は住宅にも店舗にも提案できると感じました。同じものがふたつとないデザインなので、個性的な照明を提案したかった私のニーズにぴったりハマったんです。
——まさに中村さんが探していた照明だったんですね。
中村さん:新潟県では上越にしかお店がなくって、新潟市ではまだあまり知られていないというところも魅力でした。新潟市でもその魅力を多くの人に広めたいと思ったので、フラワーシャンデリア専門店「CHERE BEAUTE」を自分でオープンすることにしたんです。
——こちらに飾ってあるのは、みんな商品なんですか?
中村さん:もちろん販売もしているんですけど、私としてはお住まいやお店に合わせてオーダーすることをお勧めしています。
——オーダーはどんな流れになるんでしょうか?
中村さん:まずはカウンセリングをさせていただきます。どんな場所に設置するのか、吊り下げるのか置いて使うのか、どんなデザインを求めているのか、それに合わせて希望する色や柄、素材の草花なんかをお聞きしてからご提案させていただくんです。色だけでもたくさんあって、黒以外でしたらどんな色でも対応できます。
——へぇ〜、人気のある色はあるんですか?
中村さん:やはり女性は可愛らしい雰囲気のピンク、男性はブルー系のかっこいい雰囲気を好まれますね。ちなみに私のお勧めは、高級感があって合わせやすいホワイトです。ただ自分の好みと設置場所に馴染むかは別なんですよ。あまり個性や存在感が強過ぎず、他のインテリアと調和するようなものを選んでいただきたいですね。
——確かにその通りですね。
中村さん:サイズ感を掴んでいただくためにサンプルをご用意しているんですけど、場所が変わるとサイズ感も変わってくるので、お住まいやお店の設置場所までサンプルをお持ちして確認していただくこともあります。
——お花みたいにプレゼントしても喜ばれそうなアイテムですね。これからクリスマスに向けて、オーダーも増えるんじゃないですか?
中村さん:そうかもしれませんね。ただ、オーダーをいただいてから完成まで40日以上かかるので、余裕を持ってオーダーしていただけると助かります。
——ひと月以上かかるんですね。
中村さん:お花をめちゃめちゃ乾燥させて水分を抜いてから、脱色や染色をした後で防カビ防虫加工を施すんです。時間は少々いただきますが、まだ珍しいアイテムなので贈り先に喜んでいただける自信はあります(笑)
——なるほど。ただ、お手入れが心配なんですけど……。
中村さん:ドライフラワーは枯れる心配がありませんので、お手入れの必要もないんです。だから私みたいに観葉植物を枯らしてしまうタイプでも、安心して使うことができます。
——私も枯らしてしまうタイプなので安心しました(笑)。今後の展開で考えていることはあるんでしょうか?
中村さん:11月中に相談会を開く予定です。いろいろなイベントを企画して、フラワーシャンデリアの魅力に触れていただき、もっと知名度を上げていきたいですね。イベントの告知はインスタグラムでおこなっていきますので、よかったらフォローお願いいたします(笑)
CHERE BEAUTE
新潟市東区姥ケ山6-13-18
025-384-8120
10:00-17:00
不定休