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五感で身体を癒したい。リラクゼーションサロン「Relaxation salon Enishi-縁-」。

皆さんは、マッサージをしてもらった後の「揉み返し」を経験したことがありますか? あの特有の痛み、私は身体をほぐしてもらった証拠だと考えていましたが、そうでもないようです。今回お話を聞いてきた、寺泊にあるリラクゼーション「Relaxation salon Enishi-縁-」では、「揉み返し」が起こりにくい「垂直圧式ボデイケア」という施術をしています。施術についてや、サロンのことなど、オーナーの坂本さんに聞くべく、サロンへお邪魔すると、お部屋からはきれいな海が見えました。

 

 

Relaxation salon Enishi-縁-

坂本 位吏可 Irika Sakamoto

1991年長岡市寺泊地区出身。飲食店やアパレルショップなどで働いたのち、見附市内のリラクゼーションサロンで働はじめる。妊娠・出産を気に退職後、今年の4月に地元・寺泊で「Relaxation salon Enishi-縁-」をはじめる。趣味は映画鑑賞とギター演奏。

お客さんの「ありがとう」が、嬉しかった。

——海がよく見える、素敵なサロンですね。早速ですが、坂本さんがこのお店をはじめるまでのことを教えてください。

坂本さん:6年前、リラクゼーションサロンで働きはじめました。それまでは医療事務や飲食店のホール、アパレルショップの販売員をやっていたんです。

 

——まったく違う職種を経験されていたんですね。どうして、セラピストになろうと?

坂本さん:手に職をつけたいって思っていて、転職活動をはじめたときに偶然、見附市のリラクゼーションサロンを見つけて。「これはいいかも」って思って飛び込んだのがきっかけです。そのサロンは本社が東京にあって、入ってから2か月間、みっちり研修を受けてから、セラピストとして施術をはじめました。

 

——働きはじめた当初を振り返って、いかがですか?

坂本さん:最初は何もわからないままやっていたんですが、施術をしていくうちに、お客様から「楽になった」とか「ありがとう」って声をいただけるようになって。それがすごく嬉しくて、どんどんのめりこんでいきました。

 

 

——その頃から、お店を持ちたいという思いはあったのでしょうか。

坂本さん:「いつかは自分でお店をやってみたいな」と思っていたぐらいですかね。3年くらいサロン働いた後、出産を機に一度仕事を辞めたんです。育児が少し落ち着いたときに、ようやく「お店をオープンしよう」って決意したんです。実は、お店のオープンのきっかけをくれたのは、Thingsなんですよ。

 

——えっ、そうなんですか。

坂本さん:出産と育児に奮闘する中で、少し疲れちゃって。気持ちも落ち込んでいた時期があったんです。そんなときに旦那さんがThingsに載っていた「森の香り」さんを教えてくれて。早速行って、施術を受けてみたんです。そうしたらもう、感動しちゃって。感動のあまり「私もこんな仕事がしたいんです!」って自分のことを話したら、「やりなよ! 」って背中を押してくれて。自分のお店をつくるために、動きはじめました。

 

——きっかけになれて嬉しいです。ところで坂本さんはご自身のお店を出す場所として、寺泊を選ばれました。

坂本さん:お店を出すなら、自分の地元がいいなとは思っていたんです。それで、まだ赤ちゃんだった子どもを抱えながら(笑)、カフェや旅館を回って「場所を貸してもらえませんか」って。でも、思うようにはいかず、高校時代にバイトをしていた「カフェ・ウィンズ」で休憩していたとき、店長に相談したら、この物件を紹介してもらえて。

 

——なんという偶然。

坂本さん:部屋から見える景色にひと目惚れちゃって。大家さんもとてもいい人で、ここをサロンとして使うことも許可してくれたんです。ここでお店をやるって、見に来たその日に決めましたね。

 

人とのご縁を大切に。五感で癒される「Relaxation salon Enishi-縁-」の施術。

——こちらのお店は「縁」と書いて「えにし」と読みます。

坂本さん:「縁」という文字は絶対に使いたかったんです。「森の香り」のかおりさんやオープン準備からずっと支えてくれた旦那さんなど、今まで出会ってきた人たちとのご縁に感謝をこめて、「縁」と名付けました。お店のロゴも、ご縁があってつくっていただいたんです。

 

——ふむふむ。

坂本さん:ちょうどお店の名前を考えているとき、中学校の同級生と20年ぶりに再開したんです。そしたら、その子がデザインの仕事をしていて。「これもまたご縁だな」と思って、ロゴの制作をお願いしたんです。私の希望で、月と蝶をロゴに入れてもらいました。

 

——それぞれ、どんな思いが?

坂本さん:月は、私自身が自然のリズムや月の満ち欠けに影響を受けやすいから。蝶は、亡くなった私の母と祖母を象徴しています。結婚した日とか、家を建てた日とか節目のたびに黒いアゲハ蝶を見るんです。私、霊感は全然ないんですけど。黒いアゲハ蝶を見るたびに、ふたりに見守られている気がして。「このお店のことも見守っててね」という思いを込めて、蝶のモチーフを入れました。

 

——ここではどんな施術が受けられるのでしょう?

坂本さん:「垂直圧式ボディケア」を中心とした施術を行っています。名前の通り、筋肉の麺に対して圧をまっすぐ垂直にかけるのが特徴です。ピンポイントに筋肉をほぐせて、揉み返しが起こりにくいんです。最近は「アーシングトークセン」というタイの伝統的な施術も行っています。

 

 

——「アーシングトークセン」、はじめて聞きました。

坂本さん:通常の「トークセン」に、素手や足で直接大地を触って、体内に溜まった電気を放出する「アーシング」という健康法をかけ合わせたものです。スマホやパソコンをよく使う、現代の皆さんにおすすめしたい施術ですね。

 

——施術の中で、坂本さんはどんなことを大切にしていますか?

坂本さん:お客さまの身体の悩みを五感から癒やすことにはこだわっています。音楽やお香の香りで癒やされて、垂直圧式マッサージで身体をほぐして、施術後にお出しするお茶を飲んでひと息ついて……。あとは、海ですね。部屋から海を眺めているだけで、すごくリラックスできると思います。

 

——ここまで至れり尽くせりだと、帰りたくなくなりますね。

坂本さん:そう言ってもらえると嬉しいですね。あとうちでは、カウンセリングも大切にしています。最初は身体の悩みと生活環境について、しっかりお話してから施術に入ります。こうしてお話している間にも、「この人左重心だな」とか「かなり巻き肩になっているな」みたいな感じで見ていて。

 

——座っているだけで、私の身体のクセが暴かれていきます……(笑)

坂本さん:カウンセリングシートの情報と、目で見た情報を照らし合わせながら、身体のお悩みの原因を探っていきます。「垂直圧式ボデイケア」がピンポイントで悩みにアプローチできるからこそ、悩みの場所が明確になるようなカウンセリングを意識しています。

 

たくさんの人に、「Relaxation salon Enishi-縁-」を知ってもらいたい。

──お店がオープンしてから、半年くらい経ちました。

坂本さん:お店を自分ではじめてみて、お客様がどう感じているか、考えながら施術する大切さを改めて実感しています。「痛くないですか?」「寒くないですか?」って何度も声をかけるんです、「もう大丈夫だよ」って言われるくらい(笑)。その声かけをするからこそ、お客さまに安心して施術を受けてもらえていると思うので、これからも大切にしていきたいですね。

 

——実際に施術していただきましたが、ほぐす場所を変えるごとに声をかけてもらえたので、安心して施術を受けることができました。

坂本さん:そう思ってもらえていたら嬉しいです。お客さんから「楽になった」とか「今までずっと湿布が手放せなかったけど、必要なくなった」って言われると、この仕事をしていて本当によかったなって思います。

 

——12月には「整体日本一決定戦」に出場されます。

坂本さん:この大会はAIが施術前と後のモデルさんの姿勢を採点するんです。自分の技術を客観的に見てもらえる良い機会かなと思って。緊張しますけど、いつも通り、お客さまを第一に考えて頑張ろうと思います!

 

 

——最後に、今後の目標を教えてください。

坂本さん:「整体日本一決定戦」をきっかけに、大会はもちろん、イベントにも積極的に出ていきたいですね。「Relaxation salon Enishi-縁-」のことをもっといろんな人に知ってもらえる場所を増やしていきたいなと思っています。あとは、今月から男性の施術もはじめたので、女性や男性問わず、身体のお悩みに少しでも手助けができればいいなって思っています。

 

 

Relaxation salon Enishi-縁-

長岡市寺泊野積240−2野積の里A棟 322号

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