椎谷Coffee
椎谷 忠司> Tadashi Shiiya
1974年新潟市生まれ。デザイン専門学校卒業後、看板屋に就職。30代になって飲食店で本格的なコーヒーの修業をスタート。2019年「椎谷Coffee」をオープン。2022年に新しい焙煎器を導入し新たな味わいを追求している。
——「椎谷Coffee」には、どんなコーヒー豆がありますか?
椎谷さん:おじいちゃんおばあちゃんって、日常生活の中で毎日お茶を飲むじゃないですか。そんな感じで日常的にコーヒーを飲んでもらいたいので、高過ぎず、安過ぎず、気兼ねなく買い続けられる価格帯のコーヒー豆を中心にして、全部で10種類ぐらいをラインナップしています。
——ちなみに、その中で看板メニューは?
椎谷さん:いつでもお店にあるのは、「ブラジルサントス」と「エチオピアシダモ」です。この2種類は人気があるから固定メニューになっていて、その他はお店で提供しているお菓子に合わせてセレクトしています。
——お菓子に合わせて? フードペアリングってやつですね。どんな組み合わせが楽しめるんですか?
椎谷さん:例えば濃厚なチーズケーキを提供するときは、 中煎りのコロンビア産のコーヒー豆とか、酸味が強すぎず、ベリー系でフルーティーなフレーバーを感じられるコーヒー豆を選んでいますね。あと、個人的に浅煎りを焙煎してくなったときは、スポットでスペシャルティコーヒーも登場します。
——「椎谷Coffee」のコーヒー豆は、どんなこだわりで焙煎されていますか?
椎谷さん:うちお客さんのほとんどは、フルーティーな浅煎りよりも、コクのある中煎りから深煎りのコーヒー豆を好まれています。でも、焙煎器を新しくしたことで、今まで以上にスッキリとした味わいが出せるようになったんですよ。その特長を生かしながら、今はコクや深みがありつつゴクゴク飲める味わいを追求しています。
——日常的にコーヒーを飲んでもらいたいからこそ、ゴクゴク飲める味わいを追求しているんですね。
椎谷さん:そうですね。どうやって日常に溶け込むかを考えたときに、主張が強過ぎるとダメだと思ったんですよね。何気なく手に取って、いつも通りに味わって、それが毎日続くからこそ日常じゃないですか。
——なんか深いですね。椎谷さんにとって、コーヒーはどんな存在ですか?
椎谷さん:朝起きたら飲んで、仕事でも飲んで、一日を通してそばにいてくれるのがコーヒーです。ほっとさせてくれて、やる気にもさせてくれる。そんなふうに、コーヒーの存在は自分にとっても日常そのものです。
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