昨年10月、新潟市役所近くの国道116号線沿いに、「Air kitchen(アイルキッチン)」という名のホットサンド専門店ができました。ホットサンドというよりはたい焼きか大判焼きが出てきそうな外観……。「本当にここでいいのかな……」と恐る恐る店内に入ってみると、そこには外観からは想像もつかない光景が広がっていたのです。今回は運営している「株式会社アクソル」の飲食事業課課長・髙橋さんにお話を聞いてきました。
Air kitchen
髙橋 恭兵 Kyohei Takahashi
1987年村上市生まれ。地元のケーキ店でクレープ作りをしたり、ホテル内にあるバーでバーテンダーとして働いた後、兄貴的存在の先輩に誘われて「株式会社アクソル」に入社。現在は飲食事業課の課長として「Air kitchen」やキッチンカーを任されている。
——ビックリしました。外見は和風な建物なのに、中に入ると海の家みたいなお店になっているんですね!
髙橋さん:店の1階の内装を担当したのが、「株式会社アクソル」が運営している海の家を担当している者で、とにかく海が好きなんですよ。でも2階はキャンプ場をイメージした作りになっているので、ちょっと統一感がなくなってしまったんです(笑)。
——「株式会社アクソル」っていうのは、どんな会社なんですか?
髙橋さん:物流コンサルタントの会社なんです。たとえば倉庫を持っているんだけど人手が足りなくて持て余している会社があったら、その会社に代わって倉庫の管理代行をしたり、マネジメントをしたりするんです。「株式会社アクソル」の中には「飲食事業課」というのがあって、そこで海の家やキッチンカーの運営もやっているんですよ。
——なるほど、じゃあその飲食事業の展開のひとつとして「Air kitchen」を運営しているんですね。
髙橋さん:はい。この建物は「株式会社アクソル」の事務所なんです。でもスペースが余っていてもったいなかったので、事務所を3階にまとめて、1階と2階を使って「Air kitchen」を始めることになりました。2階はもともと和室だったんですけど、自分たちの手でキャンプ場のイメージに改装したんです。
——和室がキャンプ場に……それはまた思いきったことを(笑)。改装は大変だったんじゃないですか?
髙橋さん:大変でしたね(笑)。壁には合板を張りましたし、畳の床にはその上からベニヤ板を敷きました。
——どうして、そこまでしてキャンプ場のイメージにこだわったんですか?
髙橋さん:キャンプ場のイメージにしたのは社長のアイデアなんです。実際にキャンプを楽しむためには、街から遠く離れた山や川まで行かなければならないし、雨風とか虫とかで大変な思いをすることもありますよね。でも屋内だったらコンディションに関係なく、街の中でキャンプ気分を楽しむことができるじゃないですか。忙しい人でも楽しめる心のオアシスを作りたかったんですよね。
——店内が海の家やキャンプ場のイメージになっている理由はわかりました。でも、どうしてホットサンドの専門店をやろうと思ったんでしょうか?
髙橋さん:それも社長のアイデアですね。昔食べたホットサンドが美味しかったらしくて、強い思い入れがあるようです。あとは気軽に片手で食べることができるっていうのも、ホットサンドを提供することになった理由ですね。
——たしかに食べやすいですけど……。ホットサンドは何種類くらいあるんですか?
髙橋さん:今は7種類ですね。スタンダードなホットサンドの他に、意外性を狙ったものもあります。自信作は「あさりとほうれん草のクリーム」。パスタによくあるトッピングを具材にしてみました。それから「いちご&あんこ」はいちご大福みたいなホットサンドになっています。何度も試作して試行錯誤の上に生み出したメニューです。
——かなり攻めているメニューですね(笑)。ホットサンドの他にはどんなメニューが?
髙橋さん:キビ砂糖で作る「自家製レモネード」や「キャンプドリップコーヒー」がおすすめです。
——「キャンプドリップコーヒー」ってなんですか?
髙橋さん:お客様自身がコーヒーミルを使って豆を挽いて、ドリップをして飲んでいただくコーヒーなんですよ。キャンプ場で飲む感覚で楽しんでいただけるんです。テントの中の席もあってお客様からはご好評いただいています。疑似体験を通して、キャンプ気分を味わっていただけたら嬉しいですね。
——今後はどんなふうに「Air kitchen」を続けていきたいと思っていますか?
髙橋さん:いろいろやりたいことはあるんですけど、新型ウィルス感染症拡大防止の自粛でできないのが現状ですね。無事に収束したら2階をレンタルスペースとしていろいろ活用していきたいんです。たとえば合コンパーティーとかカードゲーム大会とか、イベントや憩いの場として利用していただけたらなと思っています。
——たしかにイベントにもぴったりのスペースですよね。
髙橋さん:ありがとうございます。あとは以前からやってきたキッチンカーをもっと活用できたらなと思っています。今までも悠久山公園や新潟市産業振興センターでのイベント、ビッグスワンでのアルビレックス新潟の試合で出店してきました。今後も出店の幅を広げて、炊き出しなどキッチンカーを使った地域貢献もしていけたらと思っています。
和風な建物の中には、海の家やキャンプ場といった、リゾートを感じさせるインテリア、空間が広がっていました。「自然の中で癒されたいけど時間がない」っていう方は、ぜひ訪れてみてください。ホットサンドを食べながら、リフレッシュできるかもしれませんよ。
Air kitchen
新潟県新潟市中央区白山浦1-336-32
050-1022-8756
11:30-22:00
水曜休