笠原祥太郎選手と又吉克樹選手が語る、
お互いのこと、チームのこと。
その他
2026.08.24
先月に続き、今月も「オイシックス新潟アルビレックスBC」の選手対談をお届けします。今回は、笠原祥太郎(かさはら しょうたろう)選手と又吉克樹(またよし かつき)選手にお話を聞いてきました。中日ドラゴンズでともにプレーしたこともあるおふたり。お互いの印象やプレーについて、オイシックス新潟アルビレックスBCのことなど、いろいろ語り合ってもらいました。
笠原 祥太郎
Shotaro Kasahara(オイシックス新潟アルビレックスBC)
1995年新潟市秋葉区生まれ。投手。医療福祉大学を卒業後、中日ドラゴンズや横浜DeNAベイスターズ、台湾の台鋼ホークスでプレーした後、2024年からオイシックス新潟アルビレックスBCに在籍。ニックネームは「カッシー」。
又吉 克樹
Katsuki Matayoshi(オイシックス新潟アルビレックスBC)
1990年沖縄県生まれ。投手。環太平洋大を卒業後、中日ドラゴンズや福岡ソフトバンクホークス、メキシコの「レオネス・デ・ユカタン」などでプレーした後、2026年からオイシックス新潟アルビレックスBCに在籍。
同じチームでプレーした、先輩後輩。
ふたりに聞いたお互いのあれこれ。
――中日ドラゴンズでともにプレーしたおふたりにお話を聞きます。実際に一緒にプレーされていたのは、どのくらいの期間だったんですか?
笠原さん:僕が入団したのが2017年ごろで、そこから4、5年くらい一緒でしたね。
――当時のお互いの第一印象を教えてください。
又吉さん:彼はドラフトで指名されて入ってきて、中継ぎで、チェンジアップっていう変化球が得意で。「結構特殊なタイプだな」って思っていましたね。
笠原さん:第一印象というよりは、一緒にプレーをしていたときに思っていたことなんですけど、とにかく怪我をしない。ずっと投げているイメージでしたね。僕が入って最初のキャンプのときも、毎日のようにすごい球数を投げていて。「プロってこんなに投げなきゃいけないんだ」って思っていましたね。
又吉さん:僕も、自分のタフさというか、頑丈さはひとつの強みだと思っています。NPBでプレーさせてもらった12年間、特に大きな怪我もなく通算500試合登板も達成できたのは、この身体のおかげかなって。
――笠原選手は、ご自身のプレーの強みはどんなところにあると思いますか?
笠原さん:僕はチェンジアップっていう、ストレートに似たフォームで投げる変化球をずっと強みとして持っています。そこまで速い球を投げるタイプではないと思うんですけど、チェンジアップとストレートを組み合わせることで打者を抑えられているかな、と思います。
――一緒にプレーをしていると、お互いの強みをより感じることもあったと思います。
笠原さん:2020年くらいに又吉さんが怪我をしたときはびっくりしました。でも怪我からの復帰がすごく早かったんですよ。それはチームメイトみんなが言っていましたね。
又吉さん:1ヶ月半くらいで復帰したのかな。普通はもっと時間のかかる怪我で、1ヶ月でピッチングができればいい、くらいなんですけど、僕は1ヶ月半で試合復帰までもっていきました。笠原は、途中で迷走した時期があったよね。
――あら、そうだったんですか。
又吉さん:左投手だし、緩急のある球を投げるいいピッチャーなんです。でも一時期、球の速さにこだわりだしてから、ちょっと調子を崩していたんだよね。「お前のチェンジアップはどこいったんだ」みたいな(笑)。でも、今一緒にプレーをしていて、以前の良いピッチングに近いなって思うんですよ。いろんなチームでプレーして、勉強して、原点に戻ったのかなって。
――いろいろ経験してきたことがプレーの変化に出ていたんですね。
又吉さん:笠原のチェンジアップも、僕の得意な「カットボール」っていうちょっと特殊な曲がり方をする球も、球の速さよりコントロールを極めるものなので、球の速さを重視している野球だとちょっと肩身が狭くなっちゃうんです。それでも自分の持っている技術を磨いていけているのは、お互い長くプロ野球でプレーしているからかもしれないですね。


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新潟の第一印象と、意外な素顔。
野球以外の話も聞いてみました。
――又吉さんは今シーズンから、オイシックス新潟アルビレックスBCでプレーすることになりました。
笠原さん:一緒にプレーしてきた先輩が入ってきてくれるのは、すごく嬉しかったですね。チームに加入するって知ったとき、又吉さんにすぐに連絡しました(笑)
又吉さん:僕が入る前、笠原が最年長だったんだよね。
笠原さん:そうなんです。僕、最年長っていう柄じゃないんで(笑)。先輩が入ってきてくれるのが嬉しかったし、しかも、それが又吉さんで。すごく心強いなって思っていました。
――沖縄出身の又吉さんは、新潟での生活ははじめてだそうですね。
又吉さん:僕の中で新潟は、日本酒と雪のイメージが強くて。あと、水島新司さんの『あぶさん』っていう漫画がめちゃくちゃ好きだったので、なんとなく新潟のことは知っていました。実際新潟に住んでみて、思ったよりも夏は暑いし、湿度が高いと思いましたね。
笠原さん:又吉さん、日本酒好きですもんね。僕はあんまりお酒が飲めないから、ずっと飲み続けられる又吉さんはすごいと思っています(笑)
又吉さん:確かに、笠原はあんまり飲めないけど、飲みの場には来てくれるよね。僕はお酒が入るとずっと喋るタイプで(笑)、ずっと野球の話をしています。「こういうのができたらもっと良いのに」みたいな、普段はなかなか言えないようなことも、お酒を飲んでいるときに話したりしていますね。
――笠原さんに対しても、何かアドバイスをすることも?
又吉さん:特別これっていうのはないですけど、どの選手にも「手を抜くなよ」とは言っていたと思います。ドラゴンズ時代、練習があまりにもきつすぎて、僕も手を抜きたくなったことはあるんですけど、そこで手を抜くと上を目指せなくなっちゃうと思うんです。だから、ここで手を抜くと損をするよって意味も込めて言っていましたね。
笠原さん:今でも又吉さんはそういう言葉をかけてくれます。年齢を重ねるごとに厳しい言葉を言ってくれる人は少なくなってくるので、「もう1回やろう」って頑張れます。それに、又吉さんは言うだけじゃなくて、一緒に頑張ってくれるんですよ。ランニングのとき、若手は先輩の前を走るのが暗黙の了解で、ドラゴンズ時代、又吉さんは「俺より前を走れ」ってよく言っていたんです。でも、又吉さんもすごいスピードで走るから、めっちゃきつくて(笑)。おかげですごい走れるようになりましたね。


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試合を観に来てもらえるように。
ふたりが語る、チームのこれから。
――おふたりから見てオイシックス新潟アルビレックスBCはどんなチームか、あらためて教えてください。
笠原さん:どんどん伸びているチームなんじゃないかなって思っています。2024年にオイシックス新潟アルビレックスBCとしてイースタン・リーグに参加してから試合に勝つことも多くなってきましたし、チーム全体のレベルもどんどん高くなっているなと感じています。
又吉さん:ひとことで言うなら、紙一重なチームかな、と思っています。今のオイシックス新潟アルビレックスBCってこれからもっと良くなっていけると思うし、反対に悪くもなれるんじゃないかなって。独立リーグの中だけで満足するんじゃなくて、プロ野球でプレーすることをチームで目指すことができるか、その意識づけがこれから大事になると思います。
――プレーする舞台を意識できるかで、チームも変わってくると。
又吉さん:プロ野球に行くための場所って思うと、練習のときに使う施設があること、スポンサーさんがいることが当たり前じゃないと思えるんです。そういう意識をこれからの選手にも伝えていきたいな、と思います。
――これからはじめて球場に足を運ぶ方に、試合の見どころを教えてください。
笠原さん:オイシックス新潟アルビレックスBCは「日本一おいしい球団」を掲げているので、試合や選手はもちろん、スタジアムで販売しているグルメも楽しんでもらいたいですね。
又吉さん:試合後のヒーローインタビューはぜひ見てほしいですね。僕がこのチームに来てびっくりしたところでもあるんですけど、ヒーローインタビューを選手全員で聞いているんです。独立リーグならではの選手との距離の近さも楽しんでほしいですね。
――最後に読者にひとこと、お願いします!
笠原さん:一度来てもらえれば、観戦の楽しさが分かってもらえるかなと思うので、まずは球場に来てもらって、僕たちのプレーを見てもらいたいなと思います。
又吉さん:来る、来ないというよりも、まずは興味を持ってもらえるように、選手も努力していかなければいけないと思っています。その結果として「球場に行ってみよう」と思ってもらえるチームでありたいですし、僕自身も「来てよかった」と思ってもらえる選手でありたいと思っています。

オイシックス新潟アルビレックスBC
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